PCでMac OS Xを動かせるとうたうApple非公認のブートセレクタ。 この製品は、9ピンのオンボードUSBコネクタに装着するUSBメモリ、といった外見。PCからはUSBストレージとして認識され、このデバイスからブート後、さらにHDDや光学ドライブにアクセス、起動処理を行うことになる。発売元のEFI-XのWebサイトによると、Mac OS X 10.5(Leopard)のほかWindows XP/Vistaにも対応するという。 Mac OS Xを利用する場合は、Mac用に市販されているMac OS X Leopardを購入、対応環境であれば、そのままインストールできるとされる。 対応ハードウェアとしては、Intel Core 2シリーズやAtom、Xeon、NVIDIA GeForceシリーズ、Radeon HD 2600 XT/Radeon HD 3870が挙げられているほか、マザーボードや無線LANカード、サウンドカードも個別に対応製品がリストされている。 ただし、AppleではMac OS Xのインストール先を「Apple商標が付されたコンピュータ」に限定しており、仮に普通のPCで動作させることができたとしても、ライセンス違反を問われる可能性は高い。 また、OS想定外のハードウェアを使うため、インストールで不具合が起きたり、動作が不安定になる可能性もあり、そうした場合のサポートもない。 ちなみに、この製品の輸入を行っているSZ Expressでは、EFI-Xの開発担当者の話として「アップルとの共存を目指す商品であり、アップルが現在見限っているデスクトップ分野に注力する」「このデバイスを市場に出し、それをユーザがインストールするというビジネスモデルはまったく法的な問題もなく、エンドユーザライセンスに限っていても、アップルのサポートが受けられなくなるだけの問題」というコメントを紹介している。
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