【 2009年1月31日号 】
SiSチップセットのAtomマザーが初登場、低消費電力?
DVIコネクタも搭載
DT230SiSM671 DT230SiSM671
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DT230SiSM671
【パッケージ】
DT230SiSM671
【企画中の自作キット】
 SiS製チップセットを搭載した初のAtomマザー「DT230SiSM671」がデザインテクニカから発売された。製造元はMiTACで、実売価格は29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。DVIコネクタの搭載や、ファンレスデザインも特徴だ。

●ノートPC向けチップセット「SiSM671」とAtom 230を搭載

 このマザーボードは、Atomマザーボードでは一般的なIntel製チップセット「945GC」の代わりにSiSのノート向けチップセット「SiSM671」を採用した製品。CPUには一般的なAtom 230を搭載、オンボードデバイスとしてはDVI出力のビデオ機能や2系統のLAN(内Gigabit×1)、6chサウンドが、スロット類としてはDDR2 DIMM×1とCFスロット×1(裏面)が用意されている。なお、機能拡張用のPCI/PCI Expressスロット類は非搭載。

 フォームファクタはMini-ITXで、電源は付属の60W ACアダプタを使う仕様。ちなみに販売中のオリオスペックでは「BIOSを起動するためにはPS/2マウス、PS/2キーボードの双方を接続する必要がある」と説明している。

 SiSM671は、2007年に出荷が始まったCore 2/Pentium 4ノート向けチップセット。Direct X9対応のVGAコア「Mirage 3」やDDR2-667対応のシングルチャネルメモリインターフェイスを搭載、機能としてはPCI Express x16インターフェイスもついている。組となるサウスブリッジは2チャネルのSerial ATAなどを備えるSiS968だ。

●ファンレス自作キットも企画中
 消費電力は不明

 チップセットのTDPが不明なため、実際の消費電力がどれほどなのかはわからないが、元々ノートPC向けであることや、実際のマザーボードがファンレスなことから消費電力の低さにも期待がかかる。

 ちなみに、デザインテクニカではこのマザーボードを利用した完全ファンレスのPC自作キット(予価39,800円/オリオスペック)も企画中。これについてはオリオスペックが「テストしてみたが、まったく問題なく動作した」とコメントしている。

 また、MiTACでは似た基板デザインでチップセットがSiS672+SiS968と異なっているマザーボード「MSC-NPD11 R1.1」の仕様をWebで掲載中。ノースブリッジがデスクトップ向けの「SiS672」のため、あくまでも参考値となるが、消費電力についても「SiS672 (5W)」「SiS968 (3W)」と告知している。ちなみにAtom 230のTDPは4W、Atom 230+945GC+ICH7を組み合わせたシステムTDPは29.5Wだ。

 消費電力の低さが期待できるAtomマザーボードとしては、ネットブック用のAtom N270と945GSE+ICH7Mチップセット(システムTDP11.8W(CPU込))を搭載したJetway製マザーボード「NF94-270-LF」(予価16,800円)の発売も予告されている。搭載クーラーはこちらもファンレス仕様だ。

□MiTAC
http://www.mitac-ipc.com.tw/index.aspx
□MSC-NPD11 R1.1(MiTAC)
http://www.mitac-ipc.com.tw/index.aspx?ModuleCode=ProductShow&PC_ID=9e7b4f6c-816d-4935-ac45-9a57ab4ced9b

□SiSM671(SiS)
http://www.sis.com/products/sism671.htm

□関連記事
【2009年1月24日】DVI付きのAtomマザーが2月に入荷、ネットブック用Atomを搭載
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090124/etc_jetway.html

DT230SiSM671

[撮影協力:オリオスペック]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。

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