机上などに設置することを前提としたデスクトップケースで、本体上に液晶ディスプレイを置いたり、下にキーボードを収納したりと、机上スペースを有効利用できるのが特徴。見た目の印象は「机の上に置く机」で、かなり大きいが、奥行きは339mmと比較的短い。

　本体上面は10kg以上の重さに耐えるという高い剛性を実現しており、26インチ相当の液晶ディスプレイを載せることができるという。また、本体底面に高さのあるフットを装備することで、机上面との間に隙間を確保。この部分にキーボードを収納しておき、使用時に引き出す、といった利用ができるようになっている。

　マザーボードは裏返して装着するというユニークな構造。本体内部の上側にマザーボードトレイが用意されており、装着時はマザーボードの表面が下向きになる。なお、同社によれば、CPUクーラーはLGA775/Socket AM2対応CPUとも純正クーラーが搭載できるという。

　本体サイズは高さ133×幅618×奥行き339mm。電源は非搭載で、ATX電源を搭載可能。ドライブベイ数は5インチ×1、3.5インチシャドウ×2、2.5インチシャドウ×1。使用素材は外側のカバーがアルミ、シャシーがスチール、本体下部のパネル（鏡面部分）がステンレス。ケースファンは背面に120mmサイズ（回転数約1,000rpm）を1基備えている。

　PCケースの背面は電源ケーブルやLANケーブルなど多くのケーブルを接続するために乱雑になりがちだが、このMATRIXはそのケース背面を開閉式のパネルで覆うことですっきりと見せようというのがコンセプト。カバーの下部には四角い穴が開いており、この部分からケーブル類をまとめて引き出すことができる。

　パネルの中央からやや下の部分は、くり貫くようにして取り外せるようになっており、コネクタ部分が大きいビデオカード用ケーブルなどをここから通すこともできる。

　本体サイズは高さ346×幅150×奥行き347mm。ドライブベイは5インチ、3.5インチ、3.5インチシャドウを各1基装備。冷却ファンはHDD用の80mmサイズを1基備えている。電源容量は300W。

　なお、発売元のユーエーシーによれば、ASUS製LGA775マザーボード「P5Q-EM」「P5Q-VM」を搭載する場合、「Mt.Jade」のエアダクトとCPUクーラーが干渉するためエアダクトを取り外す必要があるという。

　また、マザーボードによってはHDD用ファンとSerial ATAケーブルが干渉する場合があるが、L字型コネクタのSerial ATAケーブルを用いるか、HDD用ファンを取り外すことで回避できるとしている。

□ユーエーシー
http://www.uac.co.jp/

　カラーはブラックで、電源は別売り。

□関連記事
【2006年4月1日】ST463WH/BK(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060401/ni_i_cs.html#st463

　これらはAntec P180のフロントパネルに貼り付けて装飾できるというデコレーションシート。今回は和風テイストで、中には写楽や歌麿の浮世絵をプリントしたものもある。

　なお、これらの裏面は特に接着仕様になっていないため、ケースへの取り付けには別途両面テープなどが必要。特にベースが透明なタイプは両面テープの取り付け可能個所が少ないため、「購入者が工夫してほしい」（ショップ）という。

　ちなみに、これらは製品版ではなく「サンプル処分品」（ショップ）とのこと。製品化については「要望が多ければ検討する」という。