GIGABYTE製パーツを使ったオーバークロック世界一の決定イベント「ギガバイトオーバークロッキングチャンピオンシップ2009」の日本決勝大会が20日(金)、カフェ ソラーレ リナックスカフェ秋葉原店(ブロックD2-[e2])で行なわれた。
会場では、有名オーバークロッカーによるオーバークロック実演も実施。また、マザーボードやビデオカードなどの新製品も展示された。
|
| 世界大会の日本予選 ゆったりとした真剣勝負 | | | | | |   |
●世界大会の日本予選決勝
このイベントは、同社製のマザーボードとビデオカードを用いた自作PCでオーバークロックを行ない、その性能を競うという世界規模の大会。日本国内では2月からWebサイト上で予選が行なわれており、今回はその予選の上位3名(組)が出場し、日本一を決定する。
予選通過した3名は、鈍兵衛氏、Cotty氏、DAKARA氏の3名だが、鈍兵衛氏は急用のため、当日出場辞退、Cotty氏とDAKARA氏の2名で優勝を争う展開に。本戦は、持ち込み機材を使うフリー競技とGIGABYTEが用意する機材をオーバークロックする規定競技の2つが行われたが、いずれもCore i7 920で争われる展開になった。
●数時間の長丁場
ゆったりとした真剣勝負
【Cotty氏のPC】 |
【DAKARA氏のPC】 |
【チップセット冷却中】 |
【チップセット+CPUを冷却中】 |
【会場の様子】 |
【会場に置かれていた液体窒素】 |
【4.8219GHz】 |
【4.8219GHz】 |
競技内容は、フリー2時間、規定1時間の制限時間内に対象PCの設定を様々に調整、達成し得る最大クロックで勝負する、というもの。Super pi 1M桁の演算完了をもって、動作クロックが記録となる。
「数分の短期決戦」というわけではないため、会場での展開はゆったりしたもの。司会による実況/よもやま話の中、両氏があの手この手でPCを調整、来場者は司会の話を聞きながら、PC調整をゆったり見守る、という流れだ。
両氏の冷却手段はDAKARA氏が液体窒素、Cotty氏がドライアイス+有機溶剤。一見(温度が低い)液体窒素の方が有利そうだが、今回の「適温」はマイナス60℃前後で、決定的な違いにはならないのだという。
競技中は、両氏とも真剣そのもの。冷却剤の量や対象(CPU/チップセット)を常時調整、電圧設定なども変更しつつ「Super piの完走」を目指すが、約3分の「完走待ち」が意外に厚い壁。途中で落ちるなど、何度もトライしてようやく記録に到達、という光景が繰り広げられた。
勝者となったのは、フリー部門ではラスト数分で4.8279GHzの記録を出したCotty氏、規定部門では4.840GHzの記録を出したDAKARA氏。総合優勝は、両結果を総合してDAKARA氏となった。
DAKARA氏は今後、4月にタイで開催されるアジア地区決勝大会に出場見込み。そこで勝ち抜けば、アジア、ヨーロッパ、アメリカ、中国の優勝者らによる世界大会決勝(台湾開催/6月)に出場することになる。これらの経過についてはGIGABYTEが同社ホームページで掲載していく予定という。
[動画] 液体窒素冷却中 / 2秒
□ギガバイトオーバークロッキングチャンピオンシップ2009
http://club.gigabyte.co.jp/event/gooc2009.html
□関連記事
【2008年11月22日】Core i7のOCイベント実施、液体窒素で5GHz越え
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20081122/etc_ocworks.html
| | GIGABYTE製品 |
[撮影協力:GIGABYTE]