【 2009年8月8日号 】 | |
アキバ店員のPCパーツウォッチ( CPUクーラー ) |
このコーナーは、最近発売された気になるPCパーツの「その後」をショップ店員に聞くコーナーです。ショップ店員による売れ行き動向やアドバイスなど、購入等の参考としてご活用下さい。なお、今後調査して欲しい製品などがありましたら、ページ末尾のフォームをご利用下さい。記事作成時の参考とさせて頂きます。
□アキバ店員のPCパーツウォッチ バックナンバー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/shopwatch/index.html
|●CPUクーラー
毎回、各ショップに注目製品の売れ行きを調査している本コーナーだが、今回は趣向を変えて、CPUクーラーの動向を聞いてみた。定番アイテムとして人気が高かったのは、サイズ「KABUTO」だが、中には水冷製品や、実売価格が8,000円前後の高価なモデルを挙げる声もあり、ショップの個性が大きく表れた結果となった。
良く売れているCPUクーラーと言えば、空冷だとサイズの「KABUTO」、水冷ではCoolIT Systemsの「Domino A.L.C」ですね。前者は大ヒット製品「ANDY SAMURAI MASTER」の後継モデルということもあり、発売してからずっと人気があります。後者はメンテナンスフリーの水冷キットなので、オーバークロックを目的にする人から、常時起動のサーバ向けに使いたい人まで、幅広い層に支持されています。ちなみに、CPUクーラーを購入している人はIntel CPUを利用している場合が多い気がしますね。 |
うちの場合はちょっと特殊で、CNPS9900 LEDが一番人気です。ポイントは良く冷えることと、CPU周辺のノースブリッジなどもしっかり冷やしてくれるところです。あと、最近まで、店頭のオーバークロックデモで使用していたので、それを見てというのもあるかもしれません。まあ、季節柄ということもあるんで、冬場はこんなに出ないと思うんですけどね(笑)。ついで人気があるのはサイズのKABUTOです。ANDYの後継という点や、プッシュピン採用で音も静かという点が人気のようです。 |
高級なモデルが良く売れていますよ。Zalman TechCNPS9900 LEDやThermalrightTRue Black 120 Plus、実際に使っている人からはPROLIMA TECHMegahalemsの評判がいいですね。Core 2登場時はCPUの発熱が一気に落ちたため、CPUクーラーも一時期売れ行きが落ちましたが、Core i7の登場でまた売れるようになりましたね。最近はメモリ用クーラーもボチボチ売れていますよ。 |
うちではやっぱり水冷ですねー。でも500種類ぐらいあるんで、売れ筋ってもバラバラです(苦笑)。強いていうなら、Core i7を冷やすパーツがよくでています。「Core i7をオーバークロックで使いたい」という方か、「自作でやることが無くなっちゃったんで、後は水冷を」という方が多い印象ですね。 |
数だけで言えばサイズのKABUTOがダントツですね。目立ったところだと、メーカー在庫が少ないんで品切れになることも多いんですが、Thermaltakeの桜扇は人気ですね。無難な作りでファンが静かとうたわれているところが人気なんだと思います。あとは、薄型クーラーのSlim Silence AM2が、初回入ってすぐに無くなりましたね。たぶん、特価のMini-ITXマザーがあったので、それと一緒に使うんじゃないかと思います。 |
定番としてはThermalrightのTRue Black 120 Plusがあって、あとはThermalakeの桜扇といったところでしょうか。Thermaltakeの小型モデル「MeOrb」も売れていたりしますが、これは小型PC人気のおかげなのかなと思っています。 |
飛び抜けて売れている製品はパッと思い浮かびませんが、全体的にサイズ製CPUクーラーが売れていますね。価格が手頃な上に性能も良いですから、ずっと定番メーカーになっています。その他では、昨年の後半ぐらいから薄型タイプのCPUクーラーがコンスタントに売れるようになっていますね。これは、Atomの登場によってMini-ITX製品が活性化され、LGA775やSocket AM2対応のMini-ITXマザーが登場したからだと思います。 |
昨年まではANDYばかり売れていましたが、今年は薄型タイプやファンを2個搭載できるサイドフロータイプのモデルなど、ただ冷やすだけではなく自分のPCに向いている製品を選ぶ人が多くなっていますね。恐らく、肥えた自作ユーザーが増えてきたことで、意識が「みんな買っているから自分もとりあえず購入する」から「自分のPCだと、このクーラーに換えれば効率良く冷やせるor静かにできる」という風に変化しているからだと思いますよ。 |
メーカーでいうとサイズの一人勝ちですね。なんでも売れてる、というか売るのに苦労しないというか。以前はバックパネル式が売れてたんですが、最近は取り付けが面倒ということで敬遠される傾向ですね。ちなみに一番の売れ筋はサイズのKABUTO、次にKAMA ANGLEで、特にKAMA ANGLEはRev.Bになって売れるようになりましたねぇ。全般に「冷却性能」というよりは「静かさ」が重視されている印象です。 |
昔に比べてリテールクーラーの性能が良くなったので、買われる方は減っている気がするんですが、それでも12cmファン搭載モデルは出ますね。どちらかというとサイドよりトップフローが売れ筋で、ファン交換を視野に入れて買われる方が多いようです。ファン交換は静音が主目的という方が多い感じです。 |
満遍なく売れている感じで、あまり偏りは無いのですが、サイズのMUGEN∞2やKABUTOなどが売れていますね。夏になりましたが、水冷キットに動きは無いですね。 |
サイズの製品が良く売れていますよ。以前はCOOLER MASTER製品も売れていましたが、今はほとんどサイズのモデルですね。どのクーラーが静かなのかと聞かれることが多いので、性能よりは静音性が重視されている感じです。 |
サイズとZalman Techのモデルが売れている感じですかね。シーズン的な要因もあり、水冷系も若干はよくなっています。ただ、CPUクーラー全般的に停滞感があるので、技術的なブレイクスルーでもない限り、大きな動きはないかもしれませんね。 |
正直いうと、最近は動きが鈍いですねぇ(苦笑)。空冷も水冷も。水冷だと、ThermaltakePW880iなんかはいい製品で、Core i7ユーザーにはいいかなと思っているんですが、今の値段(店頭価格22,800円)に下げても出ないですねぇ。ハイエンド品の売れ行きはそれほど変わらない感じですが。空冷の売れ筋はやっぱりセールの特価品、トップフローとサイドフローではサイドフローの方が売れるという感じですね。 |
ここ1,2年ほどはCPUクーラー自体があまり売れていない……、というのが正直なところです。Core 2の登場以降、CPU自体が昔ほど熱くならなくなったからでしょうか。なので、今はCPUクーラーを購入する人は、Core i7を利用している人が多いですね。Core i7はCore 2と比べて熱いCPUですからね。 |