【 2009年9月19日号 】
LGA1156のオーバークロック大会開催、空冷で4.69GHz達成
 LGA1156プラットフォームを使ったオーバークロックイベント「OVERCLOCK COMPETITION & Party 2009 Autumn」が、13日(日)にOVERCLOCK WORKSの特設会場で行なわれた。

 一般参加者によるオーバークロックチャレンジと、著名オーバークロッカーによる液体窒素オーバークロックデモの併催で、合計50名以上が参加。オーバークロックやその後のじゃんけん大会などでにぎわった。

 一般参加者の挑戦機材として用意されたのはCore i5 750/i7 860/i7 870を搭載したPC4台。

 チャレンジ内容は、各PCのBIOS設定を調整、できる限り高クロックで動作させるというもの。最終的にはCore i7 870(2.93GHz)で4,693.1MHz(チャレンジ機B)、Core i7 860(2.8GHz)で4,503MHz、Core i7 750(2.66GHz)で4,619MHzをそれぞれ記録した。なお、各PCの利用機材は写真のとおり。




液体窒素OCの様子

BIOS設定項目の例
 また、液体窒素によるオーバークロック実演では、参加者が各自の機材を調整、液体窒素でのオーバークロックを試みた。

 こちらの動作クロックは5GHz以上を達成したものの、あまりに増えたBIOSの設定項目を調整しきれず、まだ経験が必要、といった状況のよう。

 例えば、EVGAのマザーボードでは電圧変更時のPWM周波数を調整できるが、「原則としては高周波数のほうがいいが、上げすぎるとノイズ発生要因となるため、かえって下げたほうがいい場合もある」(実演者)といった具合。こうした調整は、マザーボード設計別の最適設定を見極める、という面も多いようだ。




X58 Classified 4-WAY SLI

X58 Classified 4-WAY SLI

EVBot

EVBot
 このほか、会場にはEVGAの4-Way SLI対応マザーボード「X58 Classified 4-WAY SLI」や、同社のハンディOCコントローラ「EVBot」のサンプルも一時登場。

 4-Way SLIは見られなかったものの、16レーンスロット×4本を活用したRadeon HD 4890×4枚のCrossFireデモを行った。

 ちなみに、マザーボードの発売時期は「10月末ごろ」(OVERCLOCK WORKS)で、予価は未定。発売時はマザーボード+4-Way SLI用ビデオカードのセット販売になる可能性などもあるという。


 

□OVERCLOCK COMPETITION & Party 2009 Autumn(OVERCLOCK WORKS)
http://www.ocworks.com/event/2009autumn.html

□関連記事
【2009年9月12日】LGA1156プラットフォーム登場、Core i5/i7とマザー20種類以上が発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090912/etc_intel.html
【2009年5月2日】Phenom II X4 955 BEのOCイベント開催、液体窒素で全コア約6GHz
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090502/etc_ocw2.html
【2008年11月22日】Core i7のOCイベント実施、液体窒素で5GHz越え
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20081122/etc_ocworks.html

LGA1156対応製品

[撮影協力/写真提供:OVERCLOCK WORKS]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。