PC2台分のマザーボードがなんと1枚に集約されたマザーボード。メーカーはDFI。 集約されているのはLGA775+P45とAtom N230+IONのシステムで、マザーボードそのもののフォームファクタはATX。「Atom側を常時起動サーバとして使い、必要な時だけLGA775側をハイパフォーマンスPCとして起動する」といったことなどが可能という。 マザーボード全体のイメージとしては、通常のLGA775+P45+ICH10Rマザーボードに、ACアダプタ動作のAtom N230+IONマザーボードが同居、さらにPC切り替え器もオンボード、切り替え用3.5インチパネルも付属、といったもの。 物理的には上2/3ほどがLGA775、下1/3ほどがAtomになっており、それぞれ個別のメモリスロットやHDDコネクタを搭載。電源はLGA775側がATX電源で、ION側は付属のACアダプタ(60W)で動作する。 ユニークなのは両者の連携が考慮されている点。 先述したPC切り替え器は「1セットの画面、キーボード、マウスで2台のPCを利用する」(マニュアル)ためのもの。背面I/Oコネクタのうち、一部の USBコネクタとサウンド、DVIコネクタは両者で共有されており、付属の3.5インチベイ用切り替えパネルで使用PCを選択できる(USBはPC個別のコネクタもあり)。 LANインターフェイスも凝っており、両者のインターフェイスが内蔵ハブで内部接続、外付けハブを利用することなく2台のPCでLANを構築可能。背面のLANポートはそれぞれ「Intel LAN」「NVIDIA LAN」と説明されているが、実際には各LANコントローラに直結しておらず、内部の1000Base-T LANハブに接続される形という。 なお、LGA775側はオンボードVGAを備えていないが、これを切り替え機能で切り替え可能とするためビデオカードのDVI出力と接続するための「DVI入力端子」を搭載。サウンドに関しては使用PCの選択状態に関わらず出力PCを固定できる固定機能が用意されている。 両者のスペックは、LGA775側のチップセットがP45+ICH10R、オンボードデバイスが1000Base-T LAN+8chサウンド+Serial ATA×6+パラレルIDE×1、拡張スロットがPCI Express x16(Gen2)×1、PCI Express x1×1、PCI×1、DDR2 DIMM×4。 Atom+ION側のCPU/チップセットがAtom N230+MCP7A-ION、オンボードデバイスがVGA(DVI/HDMI出力付き)+8chサウンド+1000Base-T LAN+Serial ATA×3、拡張スロットがPCI Express x1+PCI×1+DDR2 SO-DIMM×2。
|