「究極の省スペースPC」ともいえるユニークなキーボード型PC「EeeKeyboard PC EK1542」（以下EeeKeyboard）がASUSから登場した。

　本体には5インチのタッチ液晶を搭載、これにはWindowsのデスクトップ画面も表示でき、外部ディスプレイを接続しなくてもPCを操作可能、さらにワイヤレスで外部ディスプレイも接続できる。

　販売されているのは中国語版Windows XPがプリインストールされた海外パッケージ品で、実売価格は69,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと/ 発売当初は85,000円だったが、「仕入れ価格を下げることに成功した」（ショップ）という）。在庫は少量だが、次回入荷分の予約も受け付けるとのこと。

●内蔵液晶でWindowsが動作、ワイヤレスで大画面表示も可
　バッテリーも内蔵

側面	Windowsが動作
背面	動画を再生
外部ディスプレイを接続	ランチャーソフト
ワイヤレスHDMIのレシーバ	ワイヤレスHDMI用のアンテナ
バックライト点灯時	バックライト点灯時

　タッチ液晶はPCのディスプレイとして使用できるほか、WebブラウザやYouTubeプレイヤーなどの機能が呼び出せるランチャーとしても機能。本体には、無線LAN機能（IEEE 802.11b/g/n）やバッテリーも内蔵しているので、ノートPCのように完全なワイヤレスの状態でも使用可能だ。

　さらにユニークなのが外部ディスプレイの接続機能で、通常のHDMI/VGA端子のほかに、ワイヤレスHDMIの送信機能も内蔵。受信機も付属しているため、「PC本体が存在せず、ワイヤレスキーボードだけしか無いのに、大画面ディスプレイでPCが使える」といったイメージも仕様的に実現可能。

　なお、外部ディスプレイ接続時は、内蔵液晶はセカンダリディスプレイとして動作する。この場合、タッチパネル部分はノートPCのタッチパッドのように機能するので、まるで液晶表示付きのマウスパッドのような気分といえる。

　ちなみにキーボード部分はバックライト付き。

●Atom N270や16GBのSSDを搭載、重量は1.1kg

　主な搭載機能はワイヤレスHDMI、HDMI、VGA、Gigabit Ethernet、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 2.1、サウンド（スピーカー内蔵）、USB 2.0。本体はサイズが幅425×高さ10〜24.4×奥行き145mm、重量1.1kg。

　なお、付属のACアダプタは海外仕様。ショップでは、「本体用ACアダプタはメガネケーブルの差し替えで利用可能、ワイヤレスHDMIの受信機用はACプラグの変換アダプタが必要になる」と説明している。

　店頭デモは三月兎各店が実施中。三月兎1号店では外部ディスプレイを接続した状態で、三月兎2号店と三月兎3号店では本体のみで、それぞれ動作デモが行なわれおり、外部ディスプレイの有無による動きの違いを体感できる。

　また、プリインストールOSは中国語版Windows XPだが、三月兎が日本語版Windows XPをインストールしてみたところ、前述のランチャー機能は使用できなかったものの、それ以外は特に問題なく機能したという。

　直輸入モデルだけに、利用のハードルはやや高め。ワイヤレスHDMIの国内利用の可否など不明点もあるが、ワイヤレスに徹したこの仕様はなかなかユニーク。リビングPC用に使うなど、様々な使い道が考えられる、非常に面白い製品といえそうだ。

ASUS EeeKeyboard PC EK1542

[撮影協力:三月兎2号店と三月兎1号店]