小型キーボードに一体化されたPC。往年の8bitパソコン、PC-8001やMSXなどを思わせるコンセプトと、PC用では見かけなかったDMP Electronicsのx86互換CPU「PMX-1000」を搭載した仕様が特徴。 この製品は、その名の通りキーボードとPCを一体化したもの。大きさは普通のミニキーボードと変わらず、手に持った感覚も違和感がない。にも関わらず、PCを内蔵している、というのが特徴。本体サイズは幅360×高さ30×奥行き160mm、重量635g。 CPUはDMP Electronicsの組み込み向けSoCであるPMX-1000(Vortex86MX/1GHz)を採用。冷却システムはファンレスで、本体背面にはLAN、VGA、コンポジットビデオ出力、サウンド出力、マイク入力、SDカードスロット(2基)、USB 2.0(2基)といったインターフェイスを装備。また、無線LAN機能(IEEE 802.11b/g/n)も搭載している(店頭では「国内で利用できるかどうかは不明」と説明している)。電源は付属のACアダプタを使用する。 なお、サンコーが公開しているスペック表によると、SDカードスロットはブート専用で、ホットスワップはサポートしていない。 本体には512MBのDDR2メモリと2.5インチストレージ(Serial ATA接続)のほか、英語版Windows XPが組み込み済み。ただし、サンコーはOSのサポートを行なわないほか、「本製品はWindowsの知識を十分に持っていない人には勧められない」としているので要注意。キーボードも英語配列。 また、搭載しているストレージ容量は「8GB」(ショップ)とのこと。 ちなみに、x86互換CPUであるPMX-1000は、組み込み用として発表されているDMP ElectronicsのワンチップCPU。統合度が高いのが特徴で、x86プロセッサコアのほかグラフィックス、DDR2メモリコントローラ、IDE、 Ethernet、USB 2.0、HDAudioなどといったチップセット機能、さらには2MBのBIOS ROMまでが1チップ化されている。 CPUコアは32bitで、キャッシュ容量は1次キャッシュ32KB(データ16KB/命令16KB)、2次キャッシュ256KB。メモリはバス幅は 16bit、CPUとしての最大メモリ容量は1GBとされている(今回のPCがサポートしているかどうかは不明)。GPUは「2D Graphics engine」とのこと。 □関連記事 【1月22日】2万円のキーボード一体型PC登場、新顔のx86 CPU「PMX-1000」搭載 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110122/etc_sanko.html
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