【 2011年4月6日 】 | |
GPU無しのSandy Bridgeが初登場、サーバ向け クロック3.5GHz / TB時3.9GHzの高速版も |
- ※(4/9更新)計5モデルが発売に。
初の「GPU無しSandy Bridge」となるCPUが発売された。LGA1155版のXeonで、ファミリ名は「Xeon E3」。発売されたモデルはE3-1220(クロック3.1GHz)、E3-1230(同3.2GHz)、E3-1240(同3.3GHz)、E3-1270(同3.4GHz)、E3-1280(同3.5GHz)。だ。
実売価格はE3-1220が17,980円、E3-1230が20,380円、E3-1240が23,080円、E3-1270が29,980円、E3-1280が55,180円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
●最高クロック3.5GHz/TB時 3.9GHzの高速モデルも
Xeon E3ファミリはエントリーサーバー向けとされたLGA1155対応のクアッドコアCPU。開発コード名は既存のLGA1155版Core iシリーズと同じSandy Bridgeで主要スペックはCore i7とほぼ同様。おもな相違点は、Intel VT-d、TXT(Trusted Execution Technology)、ECCメモリをサポートする点や、一部モデルがグラフィックス機能を持たない点など。製造プロセスルールは32nm、キャッシュ容量は8MB(Intel Smart Cache)、対応メモリはDDR3 1066/1333(デュアルチャネル、最大32GB)。Turbo BoostやHyper-Threadingをサポートする点(E3-1220を除く)もCore iシリーズと同じだ。対応チップセットはIntel C202/C204/C206シリーズ
今回登場した5製品はいずれもGPUを搭載しないモデル。特に、E3-1280はXeon E3ファミリにおいて現時点で最もクロックが高い最上位モデルで、クロックは通常3.5GHz、Turbo Boost時3.9GHz。いずれもLGA1155版Core iシリーズの最上位モデルであるCore i7-2600K(3.4GHz/3.8GHz)を上回っている。最大TDPはE3-1220/1230/1240/1270が80W、E3-1280が95W。
「GPU無し」という点で興味深いCPUだが、選択肢が多いCore iシリーズ向けマザーボードとは違い、正式に対応がアナウンスされているマザーが限られる点には要注意。Xeon E3ファミリへの正式対応をうたった製品としては、現時点ではASUSのIntel C204チップセット搭載マザー「P8B-E/4L」やIntel純正のC204チップセット搭載マザー「S1200BTL」が発売されている。
なお、Xeon E3ファミリと同時に、最大10コアでLGA1567に対応した上位製品「Xeon E7」ファミリも発表されている。
□Xeon プロセッサー E3 ファミリー/C202、C204、C206 チップセット(インテル)
http://www.intel.com/jp/products/server/processor/xeonE3/index.htm
http://www.intel.com/jp/products/server/chipsets/C200/C200-overview.htm
□Xeon E3-1230/E3-1280(Intel)
http://ark.intel.com/Product.aspx?id=52271
http://ark.intel.com/Product.aspx?id=52278□関連記事
【2011年4月6日】インテル、10コア搭載の「Xeon E7」ファミリー(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110406_437701.html
【2011年4月2日】ASUS P8B-E/4L(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110402/ni_cp8be4l.html
【2011年1月8日】「Sandy Bridge」こと新型Core i7/5が発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20110108/etc_intel3.htmlIntel Xeon [撮影協力:ツクモパソコン本店]