水冷システムの冷却効果を高めるという特殊なクーラント(冷却液)。内容量は907g(32オンス)で、「水冷キットの冷却液をこの液体に変えることで、冷却効果を向上できる」(メーカー)のがウリという。 この製品は、ナノ流体を使用したという機器冷却用のクーラント。見た目は牛乳のような白い液体で、メーカーによれば「脱イオン水に比べ約20%高い熱伝導性を持ち、ハイエンドのゲームシステムでは温度を4度以上下げる効果がある」という。 また、液体の粘度は水より高いため、水冷システムのポンプなどへの負担が懸念されるが、「高温になるほど水との粘度の差は小さくなるので、負担は無視できるレベル」(メーカー)としている。ちなみに、「粘度が高い」といっても見た目ではまったくわからないレベル。コップに入れると見た目は牛乳のように感じられる。 実際に水冷システムを使ってテストを行なったオリオスペックによると、「Aqua Computer製のクーラントを使用していた時に比べ、液体の温度が2度下がった」とのことで、既存のクーラントと入れ替えることで冷却効果を向上させる効果も期待できる。 なお、同社ののWebサイトにあるフォーラムでは、Corsairの水冷CPUクーラー「H50」のクーラントと入れ替えて冷却効果を向上させるテストの結果が掲載されている。ただし、H50はクーラントがあらかじめ充填された「メンテナンスフリー」をうたう製品で、クーラントの補充はできないとされているので要注意。 販売しているオリオスペックでは、このクーラントを充填した水冷PCによる動作デモも実施中。同店によれば「他社製クーラントの使用時に比べ、液体の温度が2度下がった」という。 □関連記事 【2009年10月10日】Corsair Memory CWCH50-1(今週見つけた新製品) http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20091010/ni_ccwch501.html 【2009年8月8日号】Corsair Memory CWCH50(今週見つけた新製品) http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20090808/ni_ccwch50.html
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