映像を観ながら周囲の様子も見られるというシースルータイプの3D対応ヘッドマウントディスプレイ。メーカーはエプソン。 この製品は、透明なゴーグル中央部に半透過の画面があるというシースルータイプのヘッドマウントディスプレイ一体型再生デバイス。使用中に周囲の状況を確認できるのが特徴。 液晶パネルは高温ポリシリコンTFT方式で、解像度は960×540ドット。製品構成は、頭部に装着するヘッドセットと、コントローラの2つで、両者は専用ケーブルで接続される。 店頭で試用してみると、周囲が見える分、先に発売されたソニーのHMDよりも没入感は低いが、装着は楽で、気軽に使える感覚。また、液晶表示部は半透過のため、背景によっては映像内容が見にくい場合がある。 ちなみに、エプソンでは「遠くを見るほど画面が大きく見える」のもウリとしており、仮想画面サイズは「視点が5m先なら80インチ相当、20m先なら320インチ相当になる」という。店内の試用ブースではこの点を確認することはできなかったが、同様に連想するなら、「高層ビルの上層階で外を眺めてみる」といったスケールの大きな(?)使い方も面白いのかも知れない。 視聴できるのは内蔵メモリ(1GB)やmicroSDカード(最大32GB)に記録した動画/音楽ファイルで、映像や音声の外部入力端子は非搭載。対応フォーマットはMPEG4、H.264、AAC、MP3。3D動画はサイドバイサイド方式のみ対応する。 音声については、ヘッドセットに専用イヤフォンを接続して聞けるほか、コントローラにステレオミニジャックが装備されている。また、Dolby Mobileによるサラウンド機能も備えている。 この他で注目できる点は、システムプラットフォームとしてAndroid 2.2を採用している点。 内蔵の無線LAN機能を使ってWebサイトの閲覧が可能なほか、Flashコンテンツなどを楽しむこともできる(Flash Player 10.3を搭載)。コントローラにはタッチパッドも搭載されており、スマートフォンのような感覚でメニュー操作や文字入力などが行なえる。なお、Webブラウザなどは搭載されているが、Androidマーケットは非搭載。 本体サイズと重量は、ヘッドセットが幅205×高さ47×奥行き178mm、240g(ケーブル含まず)、コントローラーが幅67×高さ19×奥行き107mm、165g。電源は内蔵のリチウムポリマーバッテリー、またはACアダプタで供給され、バッテリー使用時の連続再生時間は約6時間。 付属品はUSBケーブル、ACアダプタ、microSDHCカード(4GB)、専用ステレオイヤフォン、キャリングケースなど。 ソフマップ 秋葉原 本館やツクモパソコン本店では、3D映像を体験できるデモも行なわれている。 □関連記事 【2011年11月10日】ソニー製HMDが明日発売でデモ開始、予約しても入手は来年? http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111112/etc_sony.html 【2011年11月9日】エプソン、背景も見えるシースルーHMD「MOVERIO」(AV Watch) http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20111109_489443.html
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