【 2011年12月15日 】
「低遅延・ゲーム機向け」をうたうアップスキャンコンバータが発売
遅延フレーム0.1未満

 ゲーム向けの低遅延モードを搭載するというアップスケーラユニット「FRAMEMEISTER」がマイコンソフトから発売された。アナログRGBやD端子などの映像をアップコンバートしてHDMI出力するユニットで、0.1フレーム未満の低遅延を実現したとしている。

 実売価格は32,800円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。


●遅延フレーム数は0.1未満
 レトロゲーム風表示やフィルム質感の特殊処理も

 FRAMEMEISTERは、入力したアナログ映像をアップコンバートし、HDMI端子から液晶テレビなどに出力できるユニット。

 映像入力端子はコンポジットビデオ、S-Video、D5(D端子)、21ピンRGBマルチ(付属の変換ケーブルを使用)などを備え、RGB入力については水平周波数15kHzをサポートしている。

 最大の特徴は、低遅延で2D/IP変換処理を行なう画質モード「GAME1」を備えている点。高性能をうたうMarvell製のビデオフォーマット変換チップ「88DE2750」を採用することで、0.1フレーム未満の低遅延を実現したとしている。

 なお、製品の開発者もブログで、「今までのXRGBシリーズもゲームプレイを意識して設計していたが、(最新モデルの)XRGB-3でも1.2フレーム程度の遅延があった。FRAMEMEISTERは実質的には遅延ゼロで、ゲーマー向けの製品」と、性能向上をアピールしている。

 このほかの画質モードとしては、GAME1に走査線エフェクトを加えレトロゲーム風に表示する「MEISTER」、動き適応型3D/IP変換処理を行ないフィルムのような質感で表示する「MOVIE」、アニメ調の絵に適した「ANIME」などがある。

 また、表示モードも豊富で、画面中央にドットバイドットのように表示する「SMARTx1」、縦横サイズを2倍に拡大して表示する「SMARTx2」、ポータブルゲーム機のレターボックス表示を拡大表示する「GAME_LB」などが用意されている。

 このほか、HDMI入力端子を備え、HDMI入力の信号(バージョン1.3相当)も解像度を変換して出力することができるという。また、出力モードを「DVI」に設定することで、DVI端子を備えるディスプレイに出力することもできる(HDMI−DVI変換ケーブルが別途必要)。

 アナログ音声入力端子はステレオRCAを装備(コンポジットビデオ/S-Video用、D5用の2つ)。出力時はPCM 48kHzに変換される。

 本体サイズは幅193×高さ32.5×奥行き119mm(突起部を除く)。本体背面にはmicroSDカードスロットも備え、「ファームウェアアップデートや将来的な機能拡張に対応する」(同社)という。

 付属品はACアダプタ、ワイヤレスリモコン、単4形乾電池2本(リモコン用)、21ピンRGBマルチ変換ケーブル、縦置きスタンドなど。


□FRAMEMEISTER/ニュースリリース(マイコンソフト)
http://www.micomsoft.co.jp/xrgb-mini.htm
http://www.micomsoft.co.jp/xrgb-mini_news.htm


□開発者ブログ
http://www.micomsoft.co.jp/cgi-bin/develop/diary.cgi?no=46

□関連記事
【2011年12月2日】マイコンソフト、低遅延をうたうHDMIアップスケーラ(AV Watch)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20111202_495480.html
【2006年7月8日】マイコンソフト XRGB-3(今週見つけた新製品)
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20060708/ni_i_zz.html#xrgb3


マイコンソフト FRAMEMEISTER

[撮影協力:パソコンショップ アーク]

※特記無き価格データは税込み価格(税率=5%)です。