電源強化基板「GPU Reactor」を標準装備、OC耐性が向上しているというRadeon HD 7970ビデオカード。メーカーはMSI。 この製品はオーバークロックタイプのRadeon HD 7970搭載ビデオカード。クロックは標準のコア925MHz/メモリ5.5GHzから、コア1,070MHz/メモリ5.6GHzへとアップされている。 ユニークなのは、電源性能を強化するという小型基板「GPU Reactor」が標準装備されている点。この基板は、電流容量を増加し、OC時の耐久性を高められるというもの。なお、この基板はなくてもビデオカードは動作するらしく、付属マニュアルには「取り付け方」が解説されている(取り外し方の記載はない)。 今回の製品は、GPU Reactor取り付け済みで、場所はちょうどGPUの裏面あたり。GPU Reactorを保護するためのデザインカバーも付属しており、これは、シルバーの円形フレームにブルーのパネルがはめ込まれ、どこかウルトラマンのカラータイマーを彷彿させるデザイン。 ただし、カバーは若干の厚みがあるため、マザーのレイアウトなどによっては他のパーツと干渉することも考えられるので注意が必要だろう。 このほか、電源関連のプロテクトを解除することでOC性能を高める「Unlocked BIOS」、テスター用電圧端子の「V-Check Points」などの独自機能も搭載している。 冷却システムは、同社の「Twin Frozr」の最新モデル「Twin Frozr IV」を搭載。2基の100mmファンと5本のヒートパイプなどから構成され、国内代理店のアスクは「ファンには静粛性が高く風量の多いプロペラブレードテクノロジが採用」「GPU温度を14℃低下させる一方で、6.3dBの静音化を実現した」などとしている。 また、冷却システムは、ホコリなどを自動除去する「Dust Removal technology」も装備。「PC起動時の30秒間、ファンを逆回転させることでヒートシンクに溜まったホコリなどを除去する」(アスク)という。 搭載メモリはGDDR5 3,072MB。映像端子はMini DisplayPort×4とDVI×2を、外部電源端子は8ピン×2をそれぞれ備える。カードサイズは305×135.5×40mm。 □関連記事 【2012年1月9日】Radeon新アーキテクチャ「HD 7970」発売、PCIe 3.0対応 http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120114/etc_amd.html
|