この製品は、その名の通り同社のゲーム向けブランドである「ROG（Republic of Gamers）」に属するPCI Express x1接続のサウンドカード。

　最大の特徴は専用の外付けコントローラが付属すること。これはロングケーブルにより手元に設置でき、ダイヤルで音量調整、ボイスチャットでのマイクとしても機能する。

　また、ユニークなのがこのコントローラのマイクを使ったノイズキャンセル機能を備える点。これは、ヘッドセット併用時に機能するもので、環境音をコントローラのマイクで収集、ヘッドセットの音声入力から差し引くことで環境ノイズを最大50%抑え、正確な会話を実現するという。

　このほか、ヘッドホンでの使用を考慮した設計も特徴で、TIのヘッドフォンアンプIC「TPA6120A2」を搭載するほか、使用するヘッドホンのインピーダンスにあわせてゲインを調節できる機能（「64オーム未満」「64〜150オーム」「150オーム超」の3種類から選択）も備えている。

　ゲインの設定に応じてカード側面のライトがレッドやブルーに変わるのもユニーク。64オーム未満の場合はブルーに、64オーム以上の場合はレッドになる。

　搭載サウンドチップはC-Mediaの「CMI8888DHT」。最大サンプルレートはアナログ/デジタルとも192KHz（16bit /24bit）。ASIOドライバ（2.2）もサポートする。

　カード表面にはEMIシールドを装備し、クリアなオーディオを実現するとしている。S/N比は118dBを公称する。

　なお、Xonarシリーズは4ピンの外部電源入力を備えるモデルが多いが、この製品はビデオカード同様の6ピン電源入力に強化（？）されている。特に「必要な電源容量」などは明示されていないが、注意したほうがいいだろう。