1998年2月7日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
簡素なパッケージの表紙には、「この商品はスイスの職人が丹精込めて1枚1枚アルプスの綺麗な水と空気を使って作った逸品です。お早めにお召し上がりください。」というコメントがあり、思わず笑ってしまう。さらに「当たりが出たらもう1枚」とも書いてあり、実際にパッケージを開けて当たりの文字があった場合には、もう1枚無料で進呈してくれるのだそうだ。どこまで本気でどこまでジョークかはよくわからないが、今のところアキバで最安のCD-Rメディアあであることに間違いはない。信頼性が気になるところだけれども、Philips製のCD-Rドライブでテストしたところではきちんと焼くことができた。とりあえず、手持ちのドライブで相性問題などが起きないかどうか試してみるのはいかが?
□あきばお~
http://www2.tky.3web.ne.jp/~akibaoo/
[撮影:DS-20]
Imagine 128は'96年6月ころにアキバに顔を出し始めたビデオカードで、その当時は4MB版で7万円台のハイエンドカードだった。それが今となっては1万円割れの投げ売り状態。今ではやや古い感じは否めないけれど、画質の良さや2Dのスピードでは定評があり、そのうえWindows NTでは、Imagine 128を2枚使って2つのモニターを同時に制御するデュアルモニターも利用できるので、納得して買えば結構なお買い得品だ。Flip-Flapでは、来週にもまた大量入荷する予定とのことだ。
□Number Nine Visual Technology日本支社
http://www.nine-j.co.jp/
・Imagine 128 Series 2
http://www.nine-j.co.jp/products/imagine2/
・ドライバ
http://www.nine-j.co.jp/support/drivers/i2drv.html
ATX/PBSRAM 512KB/ISA×3/PCI×4/AGP×1/SIMM×2/DIMM×2というスペックで、価格は12,500円(ツクモパソコン本店II)と12,800円(俺コンハウス)。VP3搭載マザーボードとしては、今までEPoX P55-VP3の13,800円前後が最安価格帯だったので、そこからさらに1,000円程度安い価格で勝負に出たわけだ。ショップによっては、別の新参ブランドから持ち込まれた格安VP3搭載マザーボードをサンプルで評価中だというところもあり、Socket 7のAGP対応マザーボードは今後も種類が増えて価格競争も激しくなりそう。
□SERVEX
http://www.servex.com.au/
[撮影:DS-20 協力:ツクモパソコン本店II]
スペックはATX/AGP×1/ISA×3/PCI×4/DIMM×4/BIOS Awardというもので、特に何の変哲もない普通のPentiumIIマザーボードだ。しかし、440LX搭載+AGP対応のPentiumIIマザーボードとしては、価格が異常なほど安い。売れ筋の440LX PentiumIIマザーボードでは2万円をくだらないので、ほぼ1万円ほど価格に開きがある計算になる。これはSocket 7の最新マザーボードと比較しても勝ててしまう価格だ。PentiumII 233MHzと組み合わせて買っても、5万円でおつりが来てしまう。
ほかにもSERVEXからSV117という440LX PentiumIIマザーボードが15,000円前後でしばらく前から出ており、PentiumIIマザーボードにも低価格の波が徐々に起き始めているように見える。ほかのメーカーがこうした動きに追随するかどうかが今後のカギになりそう。M6TLAについては、以前に18,000円でコムサテライト2号店に並んだこともあったが、今はT-ZONEミナミだけに在庫がある。
□BIOSTAR
http://www.biostar-usa.com/
・M6TLA
http://www.biostar-usa.com/pd/m6tla/m6tla.htm
[撮影:DCR-PC7+DVBK-W2000 協力:T-ZONEミナミ]
と、こうした動きが関係しているのかいないのか、なぜか先週からx2規格の56Kモデム「SONY SMD-560BW」で1万円割れの価格が続出している。先週は1店だけで確認できたその価格も、今週は一挙6店で確認することができた。価格は9,980円の1店を除けば、あとは全て9,800円均一。単にSONYが在庫放出しただけだと言ってしまえばそれまでだが、しかし、このタイミングはあまりにも絶妙。
自分の利用しているプロバイダでx2をサポートしているのに今は33.Kbpsモデムを使っているという人や、とりあえずFAX送受信用に欲しいという人にはおすすめ。あとはSONYからV.90のアップデートの案内がくるのを待とう。
□ITU
http://www.itu.ch/
・AGREEMENT REACHED ON 56K MODEM STANDARD
http://www.itu.ch/newsroom/press/releases/1998/98-04.html
□SONY
http://www.sony.co.jp/index-j.html
・SMD-560BW
http://www.sony.co.jp/ProductsPark/Consumer/Peripheral/Modem/SMD-560.html
[撮影:DS-20]
まず、通常の状態からして変で、カーソルとテンキーの部分だけがやや手前に傾いていて、「へ」の字のような格好になっている。これは、右手のホームポジションからテンキーをたたくときに付く角度を計算に入れた設計でこうなったらしい。そして次に変なのは、フルキーの部分が中央から真っ二つに割れること。Macintoshのキーボードにもあるように、これで人の両手の角度に合わせて自在に調整できるのだそうだ。そして3つめに変なのは、付属するスタンドに載せると、Microsoftのナチュラルキーボードそっくりのデザインになってしまうこと。まさに、なんでも自由自在の可変エルゴノミクスキーボード、というわけだ。
UNIX系の人たちに特に人気のあるPFU製Happy Hacking Keyboardと同じキースイッチを使っているそうなので、同様のキータッチを求めている人にも人気があるとか。価格は17,800円。残念ながら、日本語対応のキーボードはない。
□PFU
http://www.pfu.co.jp/
・Happy Hacking Keyboard
http://www.pfu.co.jp/hhkeyboard/index.html
ほかのブランドでは、CENTURYブランドの製品で、パッケージ上に「168Pin 128MB 100MHz SDRAM」と書かれた128MBのSDRAMも出回っている。ただ、こちらはあくまでも「チップが10ns対応品を使っている」ということで、基板も含めてPC 100規格に対応した製品ということではないそうだ(つまりメーカー保証なし)。採用しているチップが耐クロックアップ性能で定評のあるHYUNDAI製10nsのものなので、自己責任の冒険の範囲で100MHz動作を試してみる楽しみはありそう。価格も42,800円(ツクモパソコン本店II)と、128MB SDRAMとしては今週アキバでの最安値だというのも魅力。CENTURYでは、これとは別にPC 100規格対応の製品を企画・設計している最中だそうだ。
先週のメルコ製100MHz対応 32MB SDRSAMも、あっという間に売り切れたそうで、メモリも「100MHz」が一つの重要なキーワードになり始めている。
□メルコ
http://www.melcoinc.co.jp/
・MTC(Melco Technical Component)
http://www.melcoinc.co.jp/product/mtc.html
・MTSD-PC100-ED64M
http://www.melcoinc.co.jp/what/html/97050_6.html
□センチュリー
http://www.century.co.jp/
[撮影:DS-20とDCR-PC7+DVBK-W2000 協力:BLESSとツクモパソコン本店II]
あの世界一薄い18mmの超薄型ノートパソコン「三菱 Pedion」がやっとアキバの店頭に並び始めた。
CPUがMMX Pentium 233もしくは200MHz、液晶は800×600ドット12.1インチTFTでバッテリー2時間駆動、重さ1.4Kgという超軽薄ハイスペックのノートパソコンだ。本来なら'97 9月末には発売されるはずだったこのマシン、報道されるところによるとバッテリーの問題などで出荷時期がずれ込み、ようやく今になって晴れてアキバでデビューとなった。アキバではLAOX THE COMPUTER館やソフマップ1号店"Chicago"など、大型店ではほぼどこでも入荷しており、デモ機ももちろん用意されている。買うつもりの人もそうでない人も、まずは触ってみるべし。
ただし、実売価格も超ド級で、MMX Pentium 233MHz版が648,000円、200MHz版が528,000円というのがだいたいの相場だ。
□三菱電機
http://www.melco.co.jp/
・Pedion
http://www.melco.co.jp/service/pedion/index.htm
なんと、Intelのベースクロック100MHz対応のPentiumIIが早ければ来週にもアキバに登場しそうとの情報が一部で流れている。動作クロックは350MHz(100MHz×3.5)と400MHz(100MHz×4)の2種類で、これはもちろん、またフライングということになる。ある流通筋によると、まとまった量も確保できているそうで、来週にも有力店に流れるのが「確定的に」なっているそうだ。すでに0.25ミクロン製造のPentiumIIとしては、333MHz版がとうに出ていることから、続いて350と400MHz版がすぐに出てくることも、確かに考えられなくはない。これでまた100MHz対応の製品が増えることになる。
では、肝心の100MHz対応の440BXチップセット搭載マザーボードはどうなっているのかというと、実はこれが先週半ばから急速に国内でいろいろと情報が流れ始めている。このあたりは、JETWAYが先日440BXマザーボードの情報をWebに公開したのがきっかけとなったということも考えられそう。
ひょっとしたら、来週はPentiumIIベースクロック100MHzの話題で独占か?