1998年2月7日号
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アキバにカラー液晶のWindows CE 2.0搭載H/PC上陸
直輸入の英語版HP 620LXの販売が始まる
【HP 620LX】 | 【パッケージ】 |
【カラー液晶】 | 【ステーション接続時】 |
カラー液晶を搭載したWindows CE 2.0対応H/PCは昨年のCOMDEX Fall'97でデビューしたばかりで、最近になってようやく出荷が始まった最新モバイル製品。カラー液晶への対応はWindows CE 2.0の目玉の一つで、実際に640×240ドットのカラー液晶を搭載したH/PCとしてHPのHP 620LXやSHARP ElectronicsのMobilonなどがCOMDEXで発表されている。モバイル製品と輸入品を得意とするT-ZONEでは、COMDEXでの製品発表直後から予約や問い合わせが入り始め、HP 620LXとMobilon両モデルはすぐに輸入準備に着手、そして実は1月中旬にはすでにHP 620LXの1度目の入荷が行われていたのだそうだ。1度目は入荷数が少なく予約分でほとんどはけてしまい、今回も5日(木)に入荷したものの、店頭に出したところ翌日には全て完売してしまったという。
すでに完売状態とはいえ、再入荷の予定があるほか(価格は変更になる可能性あり)、嬉しいことにT-ZONEミナミ5Fには自由に触れるデモ機が1台用意されている。興味のある人は実際に行ってまずは触ってみるといい。実際にHP 620LXに触れてみたところでは、厚みも横幅も従来のHP 320LXを一回り大きくしたようなサイズ(19.8 x 10.4 x 3.6 cm)で、日本人の手には少し大きめという印象を受ける。特に幅が広がったぶん、親指2本でキーを打ついわゆる「HP打ち」をするにはやや厳しい感じ。動作スピードは特別に「速い」とも「遅い」ともつかず、体感では実用範囲というところ。
Windows CE 2.0はまだ日本語化されていないため、HP 620LXだけ手に入れても英語環境のまだが、すでに有志によって日本語化ソフトもいろいろと開発されている。Windows CE 1.0時代からCE対応のアプリケーションや日本語化ソフトを開発してきた伊藤栄一郎さんは、現在2.0に対応した日本語表示DLLの「KCTRL」、日本語入力FEP「KanjiIn」、日本語ファイルビューワ「KVIEW」、日本語エディタ「KPAD」などを公開中。また、Windows CE Users Groupが運営するWindowsCE Users ML in Japanというメーリングリストでは、日本語化ソフトに関する情報や、さまざまな周辺機器の動作報告などの情報交換が活発に行われている。メーリングリストでも、やはりカラー液晶のH/PCが話題で、HP 620LXは注目の的。Windows CE 2.0対応のH/PCという意味では、すでにモノクロ液晶版がHP 360LX、カシオ CASSIOPEIA A-20がアキバで入手可能だけれども、なんといっても注目はカラー液晶搭載モデルだ。
Windows CE 1.0では公式リリースの日本語版H/PCの遅さに失望した人も多く、今度の2.0では正式な日本語版がどうなるか気になるところだけれども、HP 620LXに続き、PCカードでデジタルカメラが内蔵できるSHARPのMobilonも近々入荷予定ということで、ひとまずは英語版のカラー液晶搭載H/PCで、モバイルユーザーは盛り上がりそう。
□HP
http://www.hp.com/
・HP 600 Series Palmtop PCs
http://www.hp.com/handheld/palmtops/hp600lx/600lxhm.htm
□Shrap Electronics
http://www.sharp-usa.com/
・Mobilon
http://www.sharp-usa.com/frame.asp?pageid=mobilon/default.asp
□Windows CE
http://www.microsoft.com/windowsce/
□Windows CE Users Group
http://www.windowsce.or.jp/
□伊藤栄一郎さんのホームページ(Mobile Computer Software Gallery)
http://www.oohito.com/
[撮影:DCR-PC7+DVBK-W2000 協力:T-ZONEミナミ]