1998年2月14日号


440BXチップセット搭載のサンプルマザーボードが展示される
4月発表と言われている440BX!土日限りの公開展示

サンプル緊急入荷メーカー名不明
【サンプル品緊急入荷】【メーカー不明】
100MHz設定あり内部倍率は5.5倍まで
【100MHz設定あり】【内部倍率は5.5倍まで】
NorthBridgeSouthBridge
【NorthBridge】【SouthBridge】

 JETWAYによる440BX搭載マザーボードの製品公開を契機に情報統制が緩まったのか、国内でも440BX搭載マザーボードの具体的な製品情報があれこれと飛び交い始めている。雑誌メディア向けに440BX搭載マザーボードのサンプル品貸し出しを始めたマザーボードメーカーの国内代理店が複数あるほか、ネット上に流れている関連情報も国内外問わず徐々に具体的になりはじめている。

 そんな状況の中、アキバでも14日(土)と15日(日)の2日間限りという条件付きで、440BX搭載マザーボートのサンプル品展示が始まっている。代理店が持ち込んできたという440BX搭載のPentiumIIマザーボードを店内に展示しているのはBLESSで、店内のショーウィンドウに実物を飾り、「緊急サンプル品入荷!440BXマザー遂にお目見え Intel 440BXチップ搭載 外部100MHz対応/AGPサポート」と書かれた張り紙を貼ってアピールしている。公開展示は代理店側がOKを出しているとは言うものの、メーカー名などは伏せられ、マザーボードを目視しても製品名やメーカー名のプリントが施されていないため確認することはできない(DESIGNED IN USA、MADE IN TAIWANという表示はある)。代理店側のスケジュールの関係で、展示は14日(土)と15日(日)の2日間限りで、15日(日)夕方には撤去される予定という。

 展示されているマザーボードはATX/DIMM×3/AGP×1/PCI×2/(PCI/ISA)×1/ISA×2というスペックで、実物を目で見る限りではいたってありきたりのPentiumIIマザーボード。IEEE1394も、440BXではなく440JXという別のPIIX6込みのチップセットからサポートされることが明らかになり、このマザーボードにはもちろんIEEE1394のコネクタはついていない。チップセットのパッケージも440LXと全く同じ。撮影条件が悪かったため掲載した写真では不鮮明だが、チップセットにはNorthBridgeに「FW82443BX」、SounthBridgeに「PCISet FW82371EB」と書いてある。SouthBridgeは、現行のPIIX4(FW82371AB)を改良したPIIX4eと呼ばれているもののようだ。気になるクロック設定は、ベースクロックを66MHzと100MHzに切り替えるジャンパスイッチと、内部倍率を3~5.5倍(0.5倍刻み)に設定する3ピンのDIPスイッチで行うようになっている。マザーボードは人手によるはんだ付け部分があるなど、初期段階のサンプル品で、同店のテストではベース100MHzは安定して動作しないとのこと。発売時期や価格はもちろん未定だ。

 440BXは4月発表(7日、12日、17日など複数の噂あり)と言われているものの、アキバではCPUと同様にマザーボードのフライング販売の可能性もありえないではない。ベース100MHz対応のPentiumII 350MHzと400MHzについても、当初の予定から若干遅れてはいるものの、近いうちの入荷が確実との流通筋の証言もあり(もちろんフライング)、Slot 1もベース100MHz時代が確実に迫ってきている。今回の440BX搭載マザーボードの展示は、その前兆とも言えそうだ。

□Tom's Hardware Guide
http://www.tomshardware.com/
・Performance Preview of Systems with Intel 440BX Chipset
http://www.tomshardware.com/bxfirst.html

[撮影:DCR-PC7+DVBK-W2000 協力:BLESS]


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