1998年2月28日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
GIGABYTE + SiSという名コンビの最新製品が欲しいという人には朗報だ。SGMのサウンド機能なし版「GA-586SGX」も近々入荷するようで、TWO-TOP秋葉原1号店5Fでサンプル品が現在展示中だ。
□GIGABYTE
http://www.giga-byte.com/
・GA-586SG
http://www.giga-byte.com/GA586sg.html
[撮影:DS-20]
新種は2つあり、1つはBLESSが取り扱いを開始したsimpleTECHNOLOGY製。もう1つは予約を先週から始めていたDOS/Vパラダイス本店のノーブランド品。どちらも同じ東芝製6nsのDRAMチップ「TC59S6408」を使った製品で、容量は64MB。価格はそれぞれ47,800円、44,800円。simpleTECHNOLOGY製は、専用のプラスチックケースに梱包されて代理店のサポートと1年保証が付いている。メルコの製品は、今まで限られた一部のショップでしか扱いがなかったが、今週は若干増えて4店舗で在庫を確認できた。価格も若干下がり、安いところでは32MBで27,000円、64MBで46,800円になっている。
Aladdin V搭載マザーボードも出たし、PC/100 SDRAMも出ているのに、100MHz対応CPUはまだ。Intel以外のすべてのCPUメーカーはSocket 7でベース100MHz対応を表明したものの、まだモノは出ていない。もちろんPentiumIIも同様だ。アキバの某店が「K6/3D-266の販売を始めたらしい」という噂も出ていたのだが、実際にはその事実は確認できなかった..。
□simpleTECHNOLOGY
http://www.simpletech.com/
□東芝 TC59S6408
http://www.toshiba.co.jp/about/press/1997_06/pr_j1201.htm
HDDの購入を考えている人は、これも1つの材料として頭に入れておくといい。ただ、購入時にはキャンペーン対象品かどうかをきちんと確認することを忘れずに。
□SYNNEX
http://www.synnex.co.jp/
[撮影:DIJE 協力:USER'S SIDE秋葉原店]
このソフトはTV番組などでも数多く取り上げられているので、知っている人も多いと思うけれども、サウンドカードに入力した音声から、その内容を「真実/ごまかそうとしている/自信がない/興奮している/かなり興奮している/答えを避けている/不正確/ウソ」の段階で判定をしてくれるというユニークなソフト。イスラエルのMakh-shevetが開発したもので、日本ではアルファ・オメガソフトという会社が日本語化して販売している。音声の微妙な変化を科学的に分析して診断するそうで、専門家によって高い信頼性が証明されているとか。実際に試してみたいという人は、T-ZONEミナミ6Fでデモ中なので試してみるといい。
デモ中の女性に「本当にうまく動作するんですか?」と聞いてみると、彼女曰く「私も試してみようと思ってセールストークをマイクに向かって喋ってみたんですけどぉ、”自信がない”って結果が出てしまうんですぅ」というお返事。なるほど、どうも本当に診断できているらしい..。定価21,800円で、実売価格は16,000円前後。対応OSはWindows 95。
□アルファ・オメガソフト
http://www.alphaomega.co.jp/
・Truster
http://www.alphaomega.co.jp/truster/index.html
[撮影:DS-20]
このカードはWindows 95に対応している以外にもPC-UNIXに対応しているという点もユニーク。A-Masterでは実際にFreeBSD + X-Window上で、FrreBSD TVというフリーソフトを使ってTV番組を表示させるデモを店内で行っている。PC-UNIX用のBt-848ドライバというのは結構メジャーなのだそうで、Linux用にもドライバが存在しているそうだ。FrreBSD TVを使えば、入力信号の切り替え、TVチャンネルの切り替えなど細かい操作もFreeBSD + X-Windowの環境で可能だ。
Windows 95でもPC-UNIXでも、お手軽にビデオキャプチャしたい、もしくはTV番組を見たいという人はKeyVision KW-606を試してみてはいかが? 現在、A-Masterとソフトアイランド秋葉原店で販売中。TVチューナーなしのKW-607という製品もある(7,000円程度)。
□Kouwell
http://www.kouwell.com.tw/
・KW-606
http://www.kouwell.com.tw/english/kw606e.htm
□FreeBSD TV
http://multiverse.com/~rhh/fxtv/
[撮影:DIJE 協力:A-Master]
製品は台湾製のもので、メーカ名は不明。ボタンは3つあるにもかかわらず、なぜか製品型番には「Two Button Mouse」と書いてある謎めいたマウスだ。簡易パッケージのなかにはマウス本体だけが入っており、デバイスドライバや説明書などは一切なし。残念ながらこちらで用意した環境ではうまく動作しなかったので、使い勝手はよくわからない。
しかし今までこれに気がつかなかったとは、まだまだよく探せばいろいろと出てくる可能性もあるということなのか? おそるべし、電脳ジャングルのアキバ。
[撮影:DS-20]
取り扱っているのは今のところBLESSだけで、価格は5,000円(日本語マニュアルつきのバルク品)。今まで販売されていた英語版バルク品と比較しても価格はほとんど変わらないので、日本語マニュアルがあるぶん、おトクではある。注目のCreativeオリジナルのPCIサウンドカードの方は、どうも4月以降に登場することになりそう。
□クリエイティブメディア
http://www.ctlsg.creaf.com/jp/
・Creative ENSONIQ Audio PCI新発売(プレスリリース)
http://www.creaf.co.jp/main/hub/press/enso.htm
TIのAVIGO 10はLotusのPIMソフトOrganizer 97と連携動作するPalmPilot似のPDA。1MBのフラッシュメモリを持ち、160×120ドットの液晶がついている。もちろん操作はペン入力方式。興味があるという人は、製品情報ページに行けばShockWaveでAVIGOの操作が体験できるオンライン・デモが用意されているので、やってみるといい。実売価格は43,800円。MobilonはSHARP製のWindows CE2.0搭載H/PC。昨年のCOMDEX fallで話題になったマシンだ。残念ながらカラー液晶モデルはMACWORLDでの先行販売時に品切れになったようで、現在はモノクロ液晶モデルのみ販売中。640×240ドット液晶、33.6Kbpsモデム、12MBメモリを内蔵し、オプションでカラーザウルスと同様のデジタルカメラカードをつけることができる。もちろん英語版だが、Windows CE 2.0用にフリーの日本語化ソフトがいろいろ出ているので、それを活用してみる手もある。実売価格は128,000円。
輸入モノのモバイル端末が続々入ってくるというのも、アキバならではの強み。イケショップでは、あのPCカードタイプのPDA「REX」も近々入荷するそうだ。
□Sharp Electronics
http://www.sharp-usa.com/
・HC-4100
http://www.sharp-usa.com/main.asp?sect=3&pageid=AEDB
□Texas Instruments
http://www.ti.com/
・AVIGO 10
http://www.ti.com/organizers/avigo/docs/avnew.html
人気急上昇の理由は、ちょっとした改造で4倍速書き込みに性能をアップすることができるという情報がネット上を駆け巡ったため。その内容というのが驚くべきもので、なんとチップ抵抗をたった1つ外すだけで4倍速になってしまうという。これは信じられないような本当の話。詳しい情報を載せているのは「YAMAHA CDR200改造法(CDR200がCDR400に化ける!?)」というページで、実に綺麗なデザインで詳しく内容がまとめられている。もともと海外で発信された情報が元になっていて、独自の検証や情報を付け加えて作られているとのこと。そして、このページのURLがパソコン通信やWeb BBSなどで紹介されるやいなや、CD-Rマニアたちを中心に話題が沸騰。アキバでも「CDR200探し」が多くの人達によって始められた、というわけ。
もちろん、こうした改造を行った場合はメーカーの保証を受けられなくなり、また失敗する可能性もあるので、十分その覚悟と責任を自分で持ってから行動するということは大前提。当のページでも、冒頭に「このサイトについての警告」という警告文を掲載している。
現在アキバでは、モノさえ見つかれば内蔵タイプのCDR200t-vkが4万円前後で購入できる。CDR200とCDR400の実売価格差は約2万円。うまく行けば2万円のトクだが、失敗すれば4万円の損ということになる。この冒険にチャレンジするかどうかはアナタ次第。「それでもやる」という人は、まずはアキバへCDR200探しの旅に出よう。
□YAMAHA CDR200改造法(CDR200がCDR400に化ける!?)
http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/~s971487/cdr200/
http://www2.meshnet.or.jp/~smori/netforest/cdr200/
イベントの詳細については省略するとして、気になるMVP3搭載マザーボードについて少し触れておこう。まず、イベントではVIAの評価用マザーボードによるデモのほか、FICがVA-503+というMVP3搭載マザーボードを出品、デモを行っていた。使用していたCPUはK6 3DのES品とのことで、動作クロックは100MHz×2.5の250MHzだった。VA-503+はATフォームファクタでAGP×1/PCI×2/(PCI/ISA)×1/ISA×2/SIMM×4/DIMM×2というスペック。PBSRAMは標準で512KB、オプションで1Mの仕様もある。ベースクロックは66/75/83/100MHzで、それぞれの場合にPCIバスは33/37/27/33MHzクロックになる。CPU電圧は2.0V~3.5Vまで対応。ただし、気になる出荷時期は十分なテストを行ってからということで、4月以降になりそうとのことだった。
とはいえ、VIAのチップセットは現行のVP3で実績があるぶん、マザーボードメーカー各社はすでにサンプルを開発済みで、あるメーカーはほぼ製品に近い最終段階にまで来ているとのこと。現に、VP3搭載マザーで人気のある某メーカーの国内代理店がここ最近、幾つかのショップに対して出荷間近であることを伝えている。最近台湾メーカーを取材したばかりの人間も、多数のメーカーからMVP3搭載のサンプルマザーボードを見せられたという。
VIAのMVP3供給体制しだいでは、早ければ3月中にもMVP3搭載マザーボードがアキバに出てきそうな気配が濃厚。Socket 7 100MHz時代への足音が着実に近づいていることが、ここでもわかろうというものだ。
□VIA Technologies
http://www.via.com.tw/
・MVP3
http://www.via.com.tw/mvp3.htm
[撮影:DIJE]
そうした協力体制をアピールする一環として、現在発売中のパソコン誌に対し、メルコは各マザーボードメーカーのコメント付きで「メルコは世界のマザーボードメーカと共に歩んでいます」という広告を出している。コメントを寄せているメーカーは、ASUS、FIC、GIGABYTE、Microstar、Shuttle、TMC、TYANの7社。この広告で興味深いのは、各社が開発中のマザーボード型番を一部明かしている点で、ASUSが「P2B98-LS」、FICが「KB-6010」、GIGABYTEが「6A6BX」、Microstarが「MS-5169」、Shuttleが「HOT-641」、TMCが「TI6NB」と明記している(TYANは型番なし)。Microstarをのぞけば、おそらくこれらは全て440BXチップセットを搭載したPentiumIIマザーボードと推測できる。このあたり、ちっとしたリップサービスだとしたら、なかなか粋な演出だ。
メルコの協力により、この広告原稿と同じ内容のPDFを掲載することができたので、興味のある人は一度ご覧あれ。
□メルコ
http://www.melcoinc.co.jp/
・MTSD-PC100
http://www.melcoinc.co.jp/product/mtc/mtsd-pc100.html
[撮影:DIJE]