1998年3月21日号
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0.25ミクロンプロセス版のK6/266がアキバに出回る
価格は約4万円、発熱少なく高いクロックアップ耐性に期待
【K6/266 ついに登場】 | 【K6/266】 |
【K6/266入荷しました】 | 【K6/266入荷!!】 |
初物であるにもかかわらず在庫ショップは13店と多く、流通量がそこそこあったことをうかがわせる。実売価格は39,499円~44,800円とやや幅があるが、およそ39,800円あたりが平均的な価格だ。Socket 7の公式動作クロックとしては最速のCPUであるにもかかわらず、それでも4万円程度で購入できるというのはかなりの魅力と言える。そのうえ、この価格もあくまでも「初物価格」であり、これから徐々にまた下がっていくことが予想される。現に、これだけ扱うショップが多い中、その高くなりがちな初物価格を避けるため、今回の入荷をパスしたという有力ショップもある。もともと、Intelよりもコストパフォーマンスが高いということをウリにするAMDだけに、従来の166/200/233MHz版と同様、確実に価格は下がっていきそうだ。
今回登場したK6/266の意味は、Socket 7で最速の動作クロックを実現するということのほかに、より集積度を増した0.25ミクロンプロセスによる製造品であるという点が大きい。動作電圧もコア 2.2V/I/O 3.3Vに下がり、消費電力の低下、発熱量の抑制、そしてマニアックなところでは耐クロックアップ性能の向上が期待される。まず、すでに出回っているSocket 7用ベース100MHz設定可能なマザーボードで安定動作する可能性が高く、また、高い内部倍率の設定にも対応していれば、Socket 7対応CPUの原理的な動作クロック限界が飛躍的に向上することになる。K6/266は、メーカー保証の範囲では66MHz×4=266MHzで動くことになっているが、4倍の内部倍率が限界であるとしても、原理的にはベースクロックを単純に100MHzにしただけで一挙に400MHzに達することになる。まだ不確定の要素もあるにしろ、すでにK6/266を入手した「人柱」たちのネット上のレポートでは、5倍と5.5倍の内部倍率を確認したという例もあがっている。もちろん、さまざまな要因から、なかなか高いクロックでの動作は難しいにしても、実際にあるショップのテストでは100MHz×3=300MHzの動作が確認できたという例もあって、また「人柱」たちの飽くなき追求の楽しみが増えることになりそうだ。
気になる公式ベース100MHz対応のK6-3Dについては、まだ出荷時期の情報が混沌としていて、はっきりしない。今のところは、すでに出回り始めている最新チップセットのマザーボードと組み合わせ、K6-3Dと同様の0.25ミクロンプセスで製造されたK6/266で最速Socket 7環境を構築するというのが、一番面白いところかも知れない。価格の点でも、10万円でPentiumII 350MHzが1つなら、K6/266では、さらに最新Socket 7マザー + 4MB AGPビデオカード + PC/100 SDRAM 32MBのセットが買えてしまうしね。
【K6/266 価格表】 | |
ショップ | 価格 |
ソフマップ1号店"Chicago" | 39,499円 |
ツクモDOS/Vパソコン本館 | 39,700円 |
ツクモパソコン本店II | 39,700円 |
パソコンシティ(ブロックD2) | 39,700円 |
BLESS | 39,800円 |
ソフトアイランド秋葉原店 | 39,800円 |
俺コンハウス | 39,800円 |
TWO-TOP秋葉原本店 | 39,800円 |
TWO-TOP秋葉原1号店 | 39,800円 |
TWO-TOP秋葉原2号店 | 39,800円 |
ピーシーアドバンスド | 39,800円 |
Flip-Flap | 41,800円 |
ぷらっとホーム | 44,800円 |
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esc technologies | $325 |
[撮影:DIJEとDS-20とQ-mini 協力:BLESS]