1998年4月4日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
Monster 3D IIは英語版と日本語版のパッケージがあり、価格はどちらも33,000円前後(「今週見つけた新製品」参照のこと)。パッケージの見分け方は、現時点ではバンドルゲームソフトの入った小さく赤いボックスがパッケージ横に付いているかどうかの違いのみ。付いているものが英語版で、付いていないものが日本語版。日本語版には、それとわかるシールを貼る予定だったらしいのだが、この週末までに間に合わなかったという話だ。
ブームが一気に加熱した感のあるVoodoo2だが、いくつかのショップで聞いたところでは、やはりハイエンド指向がはっきり出ていて、現在は「3D Blaster Voodoo 2(12MB)」、「Monster 3D II(8MB)」、「3D Blaster Voodoo 2(8MB)」の順で売れるそうだ。実際、12MB版は相変わらず品薄の状況にある。Quantum3Dが発表した、PCIカード1枚でVoodoo2を2個搭載した高価なビデオカードも、このアキバならバンバン売れるかもしれない..。
□ダイアモンドマルチメディア
http://www.diamondmm.co.jp/
・Monster 3D II
http://www.diamondmm.co.jp/products/current/monster3d2.html
このカード、よくあるポイント制カードと同様、購入した金額に応じてポイントが加算されていくもので、満点になった時点で各店共通5,000円商品券がプレゼントされるという特典が付いている。購入金額1,000円ごとに1Point加算していき、満点は300Point。つまり、30万円分購入すると5,000円戻ってくるというわけ(この割合を得と思うかどうかは判断がわかれそうだが)。また、このカードは分割支払い用のクレジットカードとしても使えるようになっているそうだ。
TWO-TOPでよく買い物するという人なら、迷わず使ってみるのが良さそう。発行手数料は0円。
[撮影:DC-2E]
まず、前回のLINUX INDSIDEエンブレムに続いてぷらっとホームで販売開始になったのが、「Powerd by FreeBSD」と書かれたエンブレム。もちろん、マスコットキャラクターの「デーモン君」が大きく描かれ、一見しただけでFreeBSD用のものと判別できる。このエンブレムの制作と販売については、きちんとライセンス契約を結んだうえで行っているとのこと。このエンブレムを購入すると、ビニール袋の中にCopyright表記と「本エンブレムは必ずBSDシステムの稼働するコンピューターにてご使用ください。」と書かれた紙も一緒に付いてくる。980円。
このほか、今までPentiumIIやK6など、CPUの名前が入ったメーカー不明のビニール製エンブレムが各ショップで販売されていたが、このシリーズにいくつか種類が追加されている。確認できたところでは、「Danger」、「DESCHUTES PENTIUM II」、「AMD K6 3D」、「I can get all I Need on Net!」、「初号機」、「弐号機」と書かれたものが新たに追加されている。4店で400円台で販売中だ(「今週見つけた新製品」を参照)。ところで、このシリーズでCPUの名が付いているものは、やはりその名前で売れ行きが違うそうで、ショップによっては売れ行きの違いで価格をそれぞれ変えることも検討しているとか。そのうち、エンブレムの値段でCPUの人気度がわかるようになるかも知れない。
クロスオーバーでは、ドクター中松ブランドの2Dフロッピーディスク10枚セットを980円で販売中だ。2Dであることからわかるように、この製品はかなり古いもので、おそらく、どこかで死蔵されていたものが今になってひっぱりだされてきたものと思われる。箱は見るからに古く、あちこち色がはげ落ちている。また黄色が主体の目立つデザインで、表には「PATENT Dr.NAKAMATS WORLD'S #1」と大きくブランド名が印刷され、裏側には「ドクター中松株式会社」のロゴが印刷されている。FD自体はまったく何の変哲もない普通のフロッピーだが、ラベルシールにはまた例によってドクター中松株式会社のロゴが記されている..。
今どき2Dの3.5インチなど使い道はほとんどないが、単にもの珍しさで買っておくのもいいかも。10年後にはものすごいプレミアが付いているかも知れないし..。
□ドクター中松
http://netcity.or.jp/NakaMats/
[撮影:DIJE]
現在、店内には偽ドル鑑定機が置かれ、すべての商品に円とドルでの価格が併記、店内には「今日の計算レート」も掲示されている。さらに店頭には「US$で、パソコンが買えます。」との張り紙を出し、ドル建て販売が可能なことをアピールしている。実際にドル建てで購入する人が現れたのは4日(土)で、たまたまその瞬間に居合わせることができたのだが、しっかりドル札紙幣は偽ドル鑑定機でチェックされていた。ちなみに、そのときに販売されたものはCyrix 6x86MX PR233で、$120也。
これで、同店がアキバのドル建て販売ショップ第1号となったわけだけれども、はたして第2号3号と続いてくのかどうかが注目されるところ。
□ドル建て販売の開始について
http://www.dreamfj.com/dollar.html
従来のMonster Soundの廉価版という位置づけで、接続できるスピーカーの数が4つから2つに減っている。改良点としては、いままで動作しなかったMicrosoft SideWinder Force FeedBack ProがGAMEポートに接続して利用できるようになったことなど。廉価版とは言え、今となっては1万円を超えるPCIサウンドカードはやや高い部類に入るが、バンドルソフトやサポートなどに期待したいという人にはいいかもしれない。悲鳴をあげているような男の顔が大きく印刷されているパッケージが目印だ。
□ダイアモンドマルチメディア
http://www.diamondmm.co.jp/
・Monster Sound M80
http://www.diamondmm.co.jp/products/current/m80.html
今週出回り始めたパイオニア製DVD-102というDVD-ROMドライブは、同社お得意のスロットイン方式のもので、DVD-ROMドライブとしては2倍速、CD-ROMドライブとしては20倍速の最新型。にもかかわらず、いきなり最安値で9,800円という価格がついている。現在3店で販売中(「今週見つけた新製品」参照のこと)なのだが、ほかが2万円前後の価格をつけているところをソフトクリエイトFM館だけはその価格がついている。間違いではないかと問い合わせてみたが、これであっているとのこと。
今や32倍速CD-ROMドライブも1万円割れが当たり前という状況だが、スピードを求めないのなら、将来性を買ってこうしたDVD-ROMドライブにするというのも手。DVD-ROMドライブだけでは、今のところ数少ない地図ソフトなどのDVD-ROMタイトルを利用する程度の使い道しかないが、あとからMPEG2デコーダーを追加したり、今後出てくる見込みのソフトDVDプレーヤーなどと組み合わせれば、映画などのDVD-Videoタイトルも再生できる。このパイオニアショックで、一気にDVD-ROMドライブの価格が下がるようなら、やっとDVD-ROMのハードウェア環境も身近なものになりそうだが、さてどうなるのか。
[撮影:DC-2E 協力:ソフトクリエイトFM館]
スペックは、BabyAT/PCI×3/(PCI/ISA)×1/ISA×2/AGP×1/PBSRAM 512KB/Award BIOSというもので、もちろんベースクロックは100MHzに公式対応している。価格は「確実に2万円を切りそう」とのこと。確認したところでは、ほかの複数のショップでも現在このマザーボードをサンプル品でテスト中。うまくいけば、来週にはあちこちで販売が始まりそうだ。
VP3と同じで、MVP3チップセット搭載マザーボードでもEPOXが他社をリードすることになるのか?
□EPOX
http://www.epox.com/
・EP-58MVP3C-M
http://www.epox.com/58mvp3cm.html
[撮影:DC-2E 協力:ソフトクリエイトFM館]
PC Watchのエイプリルフール企画「PCうおっち」でようやく公開できたアニメーションGIFをここでも再録しよう。以前に紹介したBunny Peopleの人形を入手した際、ちょいと悪ふざけで作ってみたものなのだが、あまりに内容がブラックだったため、今まで公開できないでいたが、エイプリルフール企画に乗じてようやく公開できた。AMDとIntelのみなさん、どーもすみません。
興味ある方はご覧あれ。ファイルサイズは約270KB。
[撮影:DIJE]
PentiumProのキャッシュ1MB搭載版は実在していた。製品発表されたものの、今まで一度も姿を現したことがなかったため、本当に出荷されたのか?と疑問に思っていた人もきっと多いと思うけれど、なんとDOS/Vパラダイス ガレージショップ Bargain in 秋葉原では実際に149,800円で販売中だ。中古品扱いのため、おそらくリースバック品のサーバーマシンなどから取り外したものではないかと推測される。こちらで確認できているところでは、3月29日(日)にはすでに販売が始まっていた。
ショーケースの中には実物も展示しているのだが、これがまた一見の価値あり。今までのPentiumProとはまったく形状が異なっているのだ。Socket 8用の大型セラミックパッケージであることに変わりはないのだが、中央のダイ部分の盛り上がった部分がなく、まったくの真っ平ら。しかも、表面は黒い鉄板のようなもので覆われ、黒地に白で
GJ80521EX200 SL25A
Intel PentiumPro
L7493273-0196
intel(M)(C) '94 '96
という文字がプリントされている。ほとんどの人は気がつかないようだが、わかる人はその実物を見ると「おお、1MB版なんてあったのか」と驚嘆の声をあげ、しげしげと見つめていくのだった。
1MBキャッシュ版を2つ載せたデュアルPentiumProマシンを作ると、世界でも極めて珍しいマシンになるはずだけれども、さすがにそこまで財力のある人は少なそう。とりあえず、在庫がなくなる前に実物を拝見しておく、というのが良さそうだ。
□Intel
http://www.intel.com/
・PentiumPro
http://www.intel.com/procs/ppro/index.htm