1998年4月18日号
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DVD-RAMドライブ発売開始、メディアは5.2GBで3,980円
ようやく市場にDVD-RAM登場するも、入荷量少なく即姿消す
【DVD-RAM】 | 【DVD-RAM】 |
発売はアナウンスどおり15日(水)に行われ、外付けSCSI DVD-RAMドライブ「GF-1055」が、その当日に少なくともLAOX THE COMPUTER館、ツクモパソコン本店、T-ZONEミナミの3店に入荷していることが確認できている。ただし、調査した時点ですでにLAOX THE COMPUTER館以外は売りきれとなっており、最終的に18日(土)までにはすべて売りきれとなってしまっていた。これは、DVD-RAMドライブが爆発的に売れたからということではなく、入荷量が極めて少なかったのが原因で、店員の説明では「5台しか入らなかった」というところもあった。
表示されていた価格は89,800円(LAOX)。5.2GBというリライタブルのリムーバブル・メディアが扱え、DVD-ROMやCD-ROMも読めるという実力からすれば、意外に安いという印象も受けるが、驚いてしまうのはメディアの値段。maxellブランドの両面5.2GBのメディアは、やはり15日(土)当時はLAOX THE COMPUTER館だけに在庫があり、価格は3,980円だった。CD-RW、MOなどの従来のリムーバブル・メディアとコストパフォーマンスを比較すると、明らかに飛躍的な進歩を遂げている。5.2GBとなると、へたなHDDよりも大容量で、単にバックアップメディアとして考えても魅力は大きい。
こうなると、現在入手不可という状況が気になるところだけれども、次には松下電器からもLF-D100Jという同様のドライブが発売されることになっており、一部の店舗ではデモ展示も行われている。メディアも片面2.6GBと両面5.2GBのものが発売予定となっており、ひとまずこちらの発売に期待したいところ。4月下旬に入荷する予定とのことで、価格は日立とほぼ同程度になりそうだ。
DVD-RAMは一時PCの世界では革命児扱いされていたのだが、規格統一の混乱ですっかり熱がさめてしまったようで、最近はとんと話題にもならず、デビューもひっそりとした寂しいものになってしまった。もちろん、440BX、PentiumII 350/400MHzのデビューと重なって隠れてしまったという面もあるのかも知れないが..。やはりDVD-Videoプレーヤーと同じく、DVD-RAMもゆっくりじっくりと浸透するパターンになりそうだ。
□日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/index-j.html
・GF-1055
http://www.hitachi.co.jp/dvd-ram/retail/kit.htm
□日立マクセル(maxell)
http://www.maxell.co.jp/
・DVD-RAMメディア
http://www.maxell.co.jp/products/cp_med/dvd-ram.html