1998年5月1日号
|
そのほか今週気になった新しいモノ/動き
もう1店は、Macintosh専門ショップとして有名なイケショップがはじめた新ショップで、名前は「IKESHOP PCハウス」。1日(金)にオープンしている。場所はブロックE4の元イケショップサポートセンター。今までのPC/AT互換機系ショップとは品揃えの趣が異なっているのが特徴で、輸入の周辺機器が充実している。変わったところでは、IBM Thinkpad用の内蔵Zipドライブや、D-Link DFE-904というDualSpeedハブなる製品もある。DualSpeedハブとは、10Base-Tと100Base-TXの両方が使用できるものの、同時に接続した際には10Base-Tの機器は10Base-T同士、100Base-TXの機器は100Base-TX同士でしか通信できないという変種。ちょっと変わったものをみつけたいという人は、足を伸ばしてみるといい。
□IKESHOP PCハウス
http://www.ikeshop.co.jp/pchouse/index.html
□(あきばお~)秋葉原2号店5月3日の紹介ページ
http://www2.tky.3web.ne.jp/~akibaoo/2ndshop.htm
YAMAHA YMF724チップというのは、MIDIのXG音源と64ボイスWAVE TABLEをハードウェア・サポートした最新のPCIサウンドチップ。OPL3相当の機能も含み、カードはSPDIFのデジタル出力に対応、ちゃんとピンジャックまで用意されている。一番面白いのはマザーボードとサウンドカードを接続する「PC/PCI」コネクタとケーブルが装備されていること。これはDOS上でSound Blasterの互換動作を実現するためにIntelが公開している技術を利用したもので、Creativeが以前からアナウンスしているSB-Linkと同種のもの。このPC/PCIとSB-Linkとの間に完全な互換性があるのかどうかははっきりしないが、コネクタ形状は2列6ピンのものでまったく同一(ただし、実際にはPC/PCIコネクタはオスコネクタ側で2ピン折られているため、厳密に使用されているピン数でいえば4ピン、SB-Linkは1ピン折られて5ピンという違いがある)。今のところは、対応マザーボードはSB-Linkを備えたものはすでに複数あるが、PC/PCIコネクタなるものを装備しているものはまだ市場には存在していない。このあたりの対応はマニュアル類にも記述がないので詳しいことは不明だが、「Sound Blaster Pro support by PC/PCI,D-DMA and Serialized IRQ」という記述がマニュアルなどにハッキリと書かれている。
このカード、物理モデル音源技術とXGフォーマットを統合した「Sondius-XG(ソンディアスXG)」に対応し、ソフトウェアやドライバが含まれるほか、日本語のヘルプファイルも同梱されている。OSはWindows 95/98/NT 4.0/5.0に対応し、DLS、Direct Sound/Direct Musicにも対応している。
価格も7,980円(ソフトアイランド秋葉原店)と安いので、サウンドカードが大好きな人はすぐに買って試してみるのはどうだろう? もしかすると、世界で初めてSB-Linkを使って動作するサウンド環境が実現できるかも。ちなみに、YAMAHA YMF724を積んだPCIサウンドカードとしては、ほかにNEC製のPK-UG-X013も出ているが、こちらは16,000円(T-ZONEミナミ)とかなり高い。
□A-TREND Technolgy
http://www.atrend.com.tw/
http://www.atrend.com/
・HARMONY 3DS724(ATC-6655)
http://www.a-trend.com/products/soundcard/atc6655.htm
□YMF724
http://yhp1.yamaha.co.jp/news/97072401.html
□Sondius-XGのライセンス供給にに関するニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/97070901.html
□Implementing Legacy Audio on the PCI Bus Rev. 2.1a(Intel)
http://developer.intel.com/pc-supp/platform/ac97/lgcy21a.pdf
[撮影協力:ソフトアイランド秋葉原店]
アダプタを見てみると、単にPS/2のメスコネクタからUSBのコネクタに結線しただけのようで、特にボードなどのハードウェアが載っているようには見えない。おそらく、キーボート本体側にUSBとPS/2の対応回路があり、自動判別しているものと思われる。
というわけで、これでまたUSB対応機器が一つ増えた。後から古いマシンに接続する必要が出たり、USBの相性問題などが起こったとしても、PS/2キーボードとして使えるので、とりあえず安心だ。
□Microsoft
http://www.microsoft.com/
・Natural Keyboard Elite
http://www.microsoft.com/products/hardware/natkeybd/
[撮影協力:T-ZONEミナミ]
この新シリーズ、もともと人気のある製品だけに、一挙10店以上での取り扱いを確認することができた。価格や販売店などの詳しい状況は「今週見つけた新製品」を参照してもらうとして、例によってフジオン パート4がカノープス製品最安値店の地位を保っているところが面白い。
気になるのは製品パッケージとカードのデザイン。パッケージはどれも色が違う程度でほとんど同一、そのうえPCIとAGPという決定的な製品仕様の違いを「A」か「P」の一文字だけで判別しなければならないので、間違って購入してしまう例も多く出てきそうだ。あるショップでは、店員自身が区別できないのか、AGPもPCIも区別なく1つの棚に押し込まれている例も見かけた。また、カードのデザインでは実際に一部で混乱がおきている。同社が公開している製品写真では、ビデオキャプチャ機能付きのカード(GTV)は従来通りサブボードが取り付けられた格好になっているが、実際に出荷されているパッケージを開けてみると、サブボードなしでキャプチャ機能がオンボードになっているものもあり、その場合にはボード上にアメリカ版製品の型番である「TOTAL 3D 128V」の文字の刻印がなされていることも確認できている(写真参照)。実際、これで「違うものが入っていた」とショップに問い合わせが来た例もある。カノープス側はこれを「一部のロットのみで発生しているもの」とサポート向けに説明しており、本来ならばアメリカ型番の上にシールで国内型番が貼られるているはずのものなのだそうだ(もともと工場の違いによってデザインの異なる製品が混在しているそうだ)。もし、購入した人でこの例にあてはまる場合は「安心して使って欲しい」と説明しているが、パッケージと合わせてかなり混乱の元になりそう。これから購入を考えている人は、こうした注意点を頭に入れておくといい。
□カノープス
http://www.canopus.co.jp/
・PWR128A/GTS
http://www.canopus.co.jp/catalog/pwr128/pwr128agts_index.htm
・PWR128A/GTV
http://www.canopus.co.jp/catalog/pwr128/pwr128agtv_index.htm
・PWR128P/GTS
http://www.canopus.co.jp/catalog/pwr128/pwr128pgts_index.htm
・PWR128P/GTV
http://www.canopus.co.jp/catalog/pwr128/pwr128pgtv_index.htm
[撮影協力:ソフトアイランド秋葉原店とフジオン パート4]
Trio3Dは230MHzのRAMDACを搭載し、2系統のビデオストリームの再生をハードウェアアクセラレーションできるという特徴がある。位置付け的にはTrioシリーズということでわかるように、企業向けの廉価版チップ。ViRGE/GXなどとピンコンパチブルになっている。カードには4MB SGRAMが搭載され、AGP対応で実売価格は11,800円(ソフトアイランド秋葉原店)。いちおう3D対応でAGPバスにも対応するビデオカードとなると、Matrox Productiva G100もあり、価格的にもこの4MB版と一致する。ただ、G100は2,000円~3,000円の差額で8MB版も買えるので、ちょっと競争するには厳しいところか。とにかく安くて新しいAGPビデオカードが欲しいという人には面白い存在だろう。
□Gainword(CARDEX)
http://www.gainward.com/
□S3
http://www.s3.com/
・Trio3D
http://www.s3.com/products/overview/po43t3d.htm
[撮影協力:ソフトアイランド秋葉原店]
これを2,500円で販売している「あきばお~」では、CD-R(CD-ROM)イレーサーにもなると店内でアピールしている。イレーサーは、バックアップとして利用したCD-Rを廃棄する際、企業などが使う例があり、専用の機械は非常に高価。それの代わりに使えば非常に安上がりになる。やり方は簡単で、ネット部にラベル面を下にしてメディアを置き、あとはスイッチを入れてフライパンでものを焼くような要領で前後左右に揺らせるだけ。反射膜になっている部分が青い光を出して「ぱちぱち」いいながらどんどん剥がれ落ちていく。この青い光と音が花火のようで、綺麗だという人もいる。途中まではがれると、あとは爪で引っ掛けるなどすれば簡単に剥がれるのが不思議。この方法、手間と時間が多少かかるのと、周囲に細かい金粉が飛び散るのが難点ではあるが、一課に一台備え付けておくというのも面白いかも。
え? 廃棄する際にハサミを入れればいいだけじゃないかって?そりゃごもっとも。
[撮影協力:あきばお~]
赤外通信がついたとか、OSがフラッシュメモリに載ったので簡単に書きかえられるとか、デザインが一部変わったとか、基本的には従来のPalmPilotに少し改良を加えた程度でそれほど劇的に変わっているわけではない。だが、注目度はもちろん抜群。特にPalmPilotユーザーは気になるだろうから、まずはショップに行って実物を触ってみることをお勧めする。動作の機敏さや細かな使い勝手の改良は実際に触ってみないとわからないからだ。
□3Com
http://www.2com.com/
・PalmIII
http://palmpilot.3com.com/products/index.html
スペックはATX/AGP×1/PCI×4/(ISA/PCI)×1/ISA×1/DIMM×3/SIMM×2/PBSRAM 512KB。MVP3チップセットでATXというだけでも人気を呼びそうだが、PCIが最大5本使えるというのが、いかにも日本でウケそう。取り扱いショップは2店あったが、そのうち1店は調査時点ですでに売り切れていた。実売価格は16,800円~17,800円(「今週見つけた新製品」参照のこと)。
ベースクロック100MHzに対応した最新Socket 7チップセットも、SiS5591は「公式」100MHz対応がいつになるのかいまだ見えず、AladdinVも出荷量の問題を抱え、唯一MVP3だけが着々と前進しているかのように見える。
□TMC(Taiwan MyComp)
http://www.mycomp-tmc.com/
・TI5VG+
http://www.mycomp-tmc.com/TI5VGPds.htm
[撮影協力:ソフトアイランド秋葉原店]
440BXチップセットのマザーボードはいまだに種類が増えつづけているが、そのなかでもASUSのP2B-LSが一番の注目株。なにしろ、10Base-T/100Base-TXインターフェースとUltra2SCSIインターフェースの両方がオンボードという仕様だから、パーソナル用途ではこれが最強といえる。これを待っている人も多いようだが、2日(土)から一部で取り扱いがようやく開始になる。わかっているところでは、BLESSが51,200円で販売を予定している。
このゴールデンウィークは、ハイエンドな人達によるP2B-LSの争奪戦が勃発することになるかも知れない。
□ASUSTeK(ASUS)
http://www.asus.com.tw/
・P2B-LS
http://www.asus.com.tw/Products/Motherboard/Pentiumpro/P2b-ls/index.html
日立に続き、PanasonicブランドのDVD-RAMドライブ「LF-D100J」が4月第5週に発売された。しかし、例によって数が十分でなかったこともあり、店頭に並んですぐに売りきれてしまったようだ。
ソフマップ1号店"Chicago"では79,799円の値札がついているものの、売りきれとなっていた。しかも、次回入荷は未定。このほか、パソコンシティ(ブロックC3)でも扱ったものの、やはりすぐに売りきれたそうだ。予約を受け付けているところでは、LAOX THE COMPUTER館が79,800円、ほかにT-ZONEミナミも89,800円で行っている。DVD-RAMのメディアだけは、1日(金)時点で在庫が確認でき、両面5.2GB版が3,580円(LAOX THE COMPUTER館)で売られていた。予定のあった片面2.6GB版については在庫確認できず。
ゴールデンウィークに突入し、メーカーと物流がほぼ停止したこともあり、DVD-RAM関係の製品はまた店頭で見かけるのはしばらく先のことになりそうだ。
□松下電器
http://www.panasonic.co.jp/panasonic-j.html
・LF-D100J
http://www.panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn971029-1/jn971029-1.html