1998年6月6日号


これぞ究極? 全機能を搭載した5インチベイ内蔵PC現る
5インチベイ2段タイプはPCI/ISAカードも利用可能

フロントパネル9インチCRTとピッタリ
【フロントパネル】【9インチCRTとピッタリ】
内部構造(1)内部構造(2)
【内部構造(1)】【内部構造(2)】

 省スペースPCというジャンルが話題になるようになって久しいが、ここにきていよいよ究極とも言える製品が姿を現した。なんと、全ての機能を内蔵しながら5インチベイに収まってしまうというすごいPCが台湾から登場したのだ。PC本体の空き5インチベイに入れるも良し、外付け5インチ外付けSCSIケースに入れて単独で使うも良し。アキバでもサンプル展示が始まり、販売開始はもう間近だ。

 この5インチベイ内蔵PCをサンプル展示しているのはT-ZONEミナミ。台湾のあるメーカーが試作したものを入手したそうで、簡易日本語マニュアルがすでに用意されているなど、ほとんど製品レベルに近いものになっているという。PC本体には、ノート用薄型3.5インチFDD/2.5インチHDD用ベイ(12.7mm)/SIMMスロット×2/Socket 7/VIA Apollo VPXチップセット/C&Tビデオチップ(1MB)/10Base-T×1が内蔵され、フロントのI/Oパネルにはシリアル×1/VGA×1/PS/2×2/10Base-T×2(1つは将来の拡張用)のコネクタが用意されている。なぜだかパラレル用のコネクタがないという難点があるものの、言ってみればオールインワンのベアボーンキットに近い形態で、このあとにCPUとメモリ、HDDを付け足せばすぐに極小PCが1台完成してしまう。10Base-Tが載っていることから、いわゆるNetPCとして使うのにもピッタリだ。ちなみに、電源はもちろん一般的な5インチドライブ用4ピンコネクタで接続する。

 内部の構造は、基本的にFAなどで使われるシングルボートコンピューター(SBC)を中心に、かなり詰め込んだ状態になっており、上下に分かれたベースユニットをケーブルで接続する様子はややアクロバチック。それはまるでノートパソコンのよう。マザーボード部分も、もともと小さい上にサブボードが載った状態で、各部品の配置も隙間がほとんどない。たとえば、ピープ音用の小型スピーカーはほかに配置する場所がなかったのか、2次キャッシュを含む4つの小型チップの対角線中央に配置されているほど。

 CD-ROMドライブとの接続は、本体のリアパネルにIDEコネクタが用意されているので、そこを経由して接続することが可能。基本的にATAPIデバイスならば、CD-ROMドライブでなくともなんでも接続OK。ZIPやSuperDisk(LS-120)と接続するという方法も考えられる。もちろん、こうした外部ドライブを接続する場合は、PC本体とは別の5インチベイに設置する形になるため、トータルでは大きさが2倍になってしまうことに注意。一度OSのイントールさえ済んでしまえば、あとはCD-ROMドライブなどはネットワーク上の共有デバイスを利用するという手もある。

 実はこのPC、さらにバリエーションがあり、FDDの代わりにノート用薄型CD-ROMドライブを内蔵したタイプや、5インチベイ2段サイズでISA/PCIカードがつかえるタイプもあるとのこと(販売されるかどうかは未定)。まさにアイデア次第でなんにでも使えそうだ。CD-R書きこみ専用マシン、デバック用テストマシン、PROXYサーバー、Firewall、ビデオキャプチャ専用マシン、PC本体に内蔵して「PC in PC」、Macintoshに内蔵して「Mac in PC」、12段5インチベイに全段詰め込んでクラスタリングサーバーetc...。

 販売価格は、いまのところ10万円程度を予定しているとのこと。販売は近日中。さぁ、アナタなら何に使う?

[撮影協力:T-ZONEミナミ]


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