1998年6月27日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
場所はブロックB4の第5電波ビル1Fで、ミニステージを設けて周りにデモ用マシンを数台設置、incomingなどの最新PCゲームが体験できるようになっている。デモ用マシンはK6-2を搭載したソフマップ、TWO-TOP、DOS/VパラダイスなどのショップブランドPCのほか、IBMから未発表のK6-2/300搭載Aptivaも出品されているので、興味のある人は見に行ってみるといい。また、ゲストにK1戦士こと佐竹雅昭氏がミニステージに登場するトークショーも見どころ。27日(土)13:00に行われた最初のトークショーには、黒山の人だかりが発生するほどの人気ぶりで、ステージ上ではPC用ゲームのクオリティの高さについて力説していたのが印象的。28日(日)は12:00に出演する予定で、15時からはタレントの永松恵子嬢が出演することになっている。
また、28日(日)には完成したばかりという「K6-2エンブレム」を500個限定で配布するそうなので、最新エンブレムがどうしても欲しいという人には見逃せないチャンス。以前までのK6エンブレムと同じ金属材質のもので、表面には「AMD K6 2 PROCESSOR 3DNow!」と書かれたロゴがついている。このエンブレムは徐々にショップにも流れる予定だそうで、すでにパソコン工房秋葉原1号店ではK6-2購入者にプレゼントを始めている。さらにTWO-TOP各店でも、今後K6-2に同梱して販売する予定があるそうだ。
イベントには日本AMDのスタッフも常駐しているので、「濃い質問」で攻めてみる楽しみもあり。みんなで「どうしてベースクロック95MHzなんて採用したんですか?」と聞くとか、同社が一部ショップに販促用に配布している小さなパンフレットで「AMD-6K-2/300 Processor」(K6ではない)と記述していることについて「これ未発表の新しいCPUですか?」と聞いてみるとか…。
□AMD-K6-2プロセッサ発売記念イベント(日本AMD)
http://www.amdj.co.jp/event/akihabara.html
[撮影協力:日本AMD]
C6 240MHzにはCPU表面にベースクロックが「60MHz」と「80MHz」と記述された2種類の製品が出まわっていたことはすでにお伝えした通り。が、その後日本IDTから「80MHz」とプリント(マーキング)された製品が「手違い」により誤ってプリントされたものであることが明らかにされ、それと同時に回収がかかってしまった。日本IDTによれば、ショップで売られ始めてから初めて80MHz品のあることがわかったそうで、急遽確認作業が行われたそうだ。
ただ、現状ではショップ側にも回収のアナウンスが来ているとは言うものの、まだ本格的な回収作業が進んでいないようで、一部ショップではまだ80MHz品を販売しているショップもあるので注意が必要(正式な仕様は60MHz×4)。もちろん、自他ともに認めるマニアなコレクターという人には、全面回収になる前の今が「レア物」を入手するための絶好のチャンス、ということになるが。
黄金戦士とは、ノートPC用のTCPパッケージMMX Pentiumを無理やりSocket 7化したCPU。いちおう光華商場では2.5Vで200MHz(66MHz×3)で動作するということで売られていたモノ。「実は中身はMMX Pentium 200MHzではなくて166MHzではないか?」、「266MHz版ももうすぐ出るらしい」などと各方面で話題を呼んだモノだが、何はともあれ公称の仕様でならほぼ確実に動作することがわかっている。
余ったSocket 7マザーボードに使ってみるもよし、最新マザーボードで性能を確かめてみるもよし、レア物コレクションのひとつに加えるも良し。謎が多い分だけ、まさに「人柱」用にはいい材料ではある。もちろん、ショップ側の販売条件は「動作保証なし」だ。価格は17,800円。ちなみに27日(土)には2個売れていったそうなので、残りはあと3個だ。
□台湾で見つけた変なモノ'98
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/980606/taipei98.html
□新CPU登場!? その名も「黄金戦士」(PC Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/980618/parts4.htm
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]
Celeron人気の要因がそのクロックアップ耐性の高さにあるというのは誰もが認めるところだが、ショップ側もそれにあわせた売り方になってきているというのが面白い。直接的な表現は避けているものの、店先にはCeleron関係の張り紙にクロックアップ耐性に関連した「651」、「SL2QG」といった暗号めいたキーワードが明記されているケースが目立っている。「651」はCPU IDがFamily ID:6 Model ID:5 Stepping ID:1という意味で、「SL2QG」は製造ロットナンバーを表している。詳細は省くが、いずれも市場に出まわっているCeleronの中から、クロックアップ耐性が確実に高いものを選別するためのキーワードになっている。つまり、これらに該当するものは商品価値が高く、買い物客からの問い合わせも多いことから、ショップとしても自然と在庫の有無を大きくアピールする形になるというわけ。
その一方では弊害も起きているようで、Celeron 266MHzを買った客が「400MHz以上の条件で動作しなかったじゃないか」と、ショップに怒鳴り込んだという困った事件も起きている。Celeronのクロックアップについては、あくまでもメーカー保証外のことであり、全ては自己責任の範疇で行うという原則は絶対に忘れてはいけない。誰もクロックアップの保証やサポートなどしていないのだから。
Celeronの詳しい情報に関しては、やはり「Celeron World」が一番参考になる。ここでやりとりされる情報を参考にしながら、最終的には自己責任でお楽しみを。とにかく、Celeron狂奏曲はまだしばらく続きそうだ。
□Celeron World
http://hp.vector.co.jp/authors/VA005747/celeron/
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]
LF-D101Nという型番のドライブで、内蔵タイプのSCSIインターフェースという仕様のもの。販売しているのはソフトアイランド秋葉原店で価格は84,300円。ドライブとWindows 95用のデバイスドライバ、それに両面5.2GBのメディアがセットになっている。このほかにも、USER'S SIDE秋葉原店では、KTテクノロジーというブランドから出ているLF-D101Nのパッケージ品を販売中。こちらはメディアは付属しないものの、デバイスドライバのほかにオリジナルの保証書も含まれ、価格も72,800円と比較的安い。Panasonic製ドライブなのでPDのメディアも使える。
DVD-RAMドライブも、MOやPDドライブのようにバルクで無造作にショップに置かれる日が近い?
□松下電器産業
http://www.panasonic.co.jp/panasonic-j.html
・DVD-RAMドライブ及びDVD-RAMディスクを発売
http://www.pcc.panasonic.co.jp/p3/news/037/index01.html
[撮影協力:USER'S SIDE秋葉原店とソフトアイランド秋葉原店]
赤や青といったカードと違ってそれほど見た目のインパクトはないが、むしろ渋めのカラーリングということで広く受け入れられる可能性もあるかもしれない。価格も100Base-TXに対応していながら3,280円と非常に安いのも魅力だ。「安くて黒いLANカード」と覚えよう。
[撮影協力:Flip-Flap]
そもそもが正式発表前のフライング販売のことなので、「その時になってみなければわからない」のは仕方がないところ。その意味では、もうすぐ発表される予定のPentium II Xeonも入荷時期の話が流通関係者の間でチラホラ出てはいるものの、これもやっぱり確実性のほどは誰にもわからない。今回の教訓をいかすならば、「予約開始」すらあてにしてはいけない、ということになるが。
基本的にはバラバラのパーツからパソコンを組み立て、そのスピードを競うという単純なものだが、完成後には技術チェックが入り、そのチェックに引っかかればペナルティ(タイム加算)が課せられるなどの競技用レギュレーションも用意されている。28日(日)は全日本大会第一次予選の日で、全国のT-ZONE各店で一斉に予選大会が実施された。アキバでは、計25名がエントリーしてT-ZONEミナミ7Fで開催され、丸1日がかりの熱戦が繰り広げられた。結果は、12分29秒を記録した切田さんという男性が1位となり、見事に賞金3万円を手にした。2位は3秒差の12分32秒、3位は14分34秒のタイムだった。Watch編集部・青山も急遽参戦して健闘したものの、結果は15分49秒で4位。入賞まであと一歩及ばなかった。
第二次予選は7月12日(日)に行われる予定で、全日本大会の優勝決定戦はWindows 98日本語版発売日でもある7月25日(土)に、東京ビックサイト・ぱそまる'98会場にて開かれることになっている。腕に自信のある人は、次の大会出場を目指してチェックしてみるといい。ちなみに今回の全日本大会優勝者には50万円の賞金が用意されている。
□第1回パソコン・スピード組立世界大会(T-ZONE)
http://www.t-zone.co.jp/shop/event/e00speed.htm
[撮影協力:T-ZONEミナミ]