1998年7月4日号
|
そのほか今週気になった新しいモノ/動き
「定価0円」のこの号は、オリジナルの記事やボーナスの使い道に役立つメーカーとショップの広告、さらにはアキバで迷わないための綴じ込み秋葉原マップを収録した特別号。この週末の買い物ガイドとして利用してもらうべく、ピンク色のロゴ入りTシャツを着たキャンギャルが無料配布中!ぜひお立ち寄りを。
ちなみに、最新のショップ位置や連絡先も全て網羅した綴じ込みの秋葉原マップは、DOS/V POWER REPORTでは毎号掲載中。
□DOS/V POWER REPORT
http://home.impress.co.jp/magazine/dosvpr/index.htm
□特別号配布の様子
http://iad.impress.co.jp/tie-up/dosv9807/
Quantum3DのObsidian2と言えば、1枚のPCIカードに2組のVoodoo2と24MBのメモリを積んだObsidian2 X-24が有名だが、Obsidian2シリーズには1組のVoodoo2 + 12MBメモリというスタンダードな仕様の製品もある。それがObsidian2 S-12。PCIバス対応版のS-12 PCIはすでにアキバでも販売実績があるが、AGP対応のS-12 AGPは初登場。もちろんAGP対応のVoodoo2カードとしてはこれが初めて。
このカード、モノがQuantum3D製だけにカードの構造がかなりユニーク。実物は同店で展示中だが、AGPのカード本体の隣にビデオ出力用の小型サブボードがとりつけらているうえ、ブラケットが2つ合体した形になっている。ブラケット側から見ると2枚のカードがセットになったよう。このままPC本体にインストールすると、実質的に本体のスロットを2つ占有することになるわけだが、ここで不思議なのは、ふたつ目のブラケットがAGPカードのブラケットに対して左側についていること。一般的にAGPスロットは本体ケースのブラケットの並びで一番左端に位置しているため、さらに左側にブラケットがつけられてしまったこのカードは多くのPCでインストールすることができないはず。とりあえずの方法としては、サブボードとブラケットを全て取り外し、ビデオ出力機能なしのカードとしてインストールすることは可能だが、謎な仕様ではある。
そもそもVoodoo2とAGPの組み合わせに意味があるのか(チップメーカーの3Dfx自身はPCIバスのボトルネックはなく、CPUの性能の方がネックと言っている)、またモノがAGPだけに2枚構成のSLI機能が使えない点など、ほかにもいろいろ仕様の点ではミステリアス。信心深いVoodoo教な人柱には、いい謎解きアイテムといえそうだが、どうだろう。
□Quantum3D
http://www.quantum3d.com/
・Obsidain2 S-Series
http://www.quantum3d.com/obs_s12.html
[撮影協力:ソフトアイランド秋葉原店]
先週はアキバ全体での在庫ショップも10店を割りそうな状況にまでなり、K6-2/300を探し回る「K6-2/300難民」が発生、在庫を切らしていたある有力店には「K6-2/300の在庫はないんですか?」という問い合わせ多数にのぼり、その対応に追われたそうだ。K6-2/300はSocket 7のCPUとしてはもはやスタンダード的な存在で人気があり、それが品薄とあってはいろんな意味で影響が大きい。なにしろ、アキバでは「Socket 7潰し」のCeleronが人気沸騰中で、価格もCeleron 300MHzがK6-2/300より安くなり始めている。
Celeronの品薄が解消したと思えば、続いてK6-2/300の品薄も解消と、流通量の調整という点で見ても両者は抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開中。アキバではSlot 1対Socket 7のせめぎあいが本格化してきている。
実売価格は、1MBの2次キャッシュとSPDIFインターフェース付きサウンドチップ(SoundPro)がオンボードで13,000円前後と安い(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。これもPC CHIPSらしく、コストパフォーマンスが非常に高いのが特徴だ。ATフォームファクタでトータルのバススロットがやや少ないのが弱点だが、むしろ古いマシンの手軽なアップグレード用として考えればかなり有望と言えそう。基本スペックはAT/AGP×1/PCI×3/ISA×2/DIMM×3/SIMM×2/PBSRAM 1MB。もちろん、サポートリストにはK6-2も入っている。
□PC CHIPS
http://www.pcchips.com.tw/
http://www.pcchips.co.jp/
・M577
http://www.pcchips.com.tw/M577.html
http://www.pcchips.co.jp/w_n/index11.htm
[撮影協力:PCiN秋葉原]
基本的には、すでに販売実績のある同一コントローラー(SYMBIOS 53C895)を積んだIOI TecnologyのIOI-4206LVDと同等の仕様とはいえ、こちらはUltra2 SCSI対応ケーブルとターミネーターがきちんと同梱されている点が大きく違う。今現在、Ultra2 SCSIケーブルとターミネーターの単体入手は困難で、入手できても高価なため、Ultra2 SCSIでの運用をすぐにでも実行したいという人は対応ケーブルなどを同梱している製品が必須。価格は3万円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)で、今のところケーブルなどが込みのUltra2 SCSIカードとしては一番安い。
ただ、Adaptec AHA-2940U2Wと違ってUltra SCSIとの2チャンネル構成ではないので、Ultra2 SCSI(LVD)で運用する場合には、DC-390U2Bに対して接続するデバイスを全てUltra2 SCSIで揃える必要があるという条件をお忘れなく(一つでもUltra2 SCSI以外のデバイスが接続されるとUltra2 SCSIは有効にならない)。
□Tekram
http://www.tekram.com/
[撮影協力:ソフトクリエイトFM館]
これと似た製品は国内からNECなどがすでに発売しているけれども、海外メーカーからも出てきたということは、Windows 98発売に合わせてUSB対応デバイスのリリースが活発化してきたという証明で、これからが大いに楽しみ。
□BELKIN
http://www.belkin.com/
・F5U002
http://www.belkin.com/cgi-bin/catalog.pl?request=7003
[撮影協力:T-ZONEミナミ]