1998年7月11日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
秋葉原電気街振興会が主催する大掛かりのイベントのため、これに関連した記念セールも各店で実施される予定になっているほか、会場でもメーカーを中心としたお得なキャンペーンや販促グッズの配布も実施される。PCマニア的な視点でみると、イベントにマイクロソフトとインテルが協賛している点は見逃せない。Windows 98発売直前(1週間前)のイベントでマイクロソフトがいったい何をやるのかに注目が集まる。また、インテルは、あのPentium IIのテレビCMでおなじみのBunnyPeopleを登場させてダンスを披露するそうで、なおかつBunnyPeopleの人形やキーチェーンなどのグッズも配布してくれるそうだ。Intelグッズで有名なPentium IIチョコを配ってくれてもよさそうなものだが、さすがに炎天下でチョコの配布は無理か…
前回は10万人以上もの来場者を集めた実績があり、今年も大いに盛りあがりそうだ。インプレスもこのイベントに参加してブースを構えてグッズを配布する予定で、さらに特別イベントも実施する予定なのでお楽しみに。
□インターネットショーin秋葉原
http://www.akihabara.or.jp/
□「BunnyPeople(TM) characters」が秋葉原で踊る!(インテル)
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press98/980608.htm
【参考記事】(昨年のレポート)
□「インターネットショーin秋葉原」はお祭り状態
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/970719/ishow.html
「PURE3D II LX」の登場とほぼ同時に一部ショップが先行して値を下げていた「PURE3D」は、今週に入って一気にその動きが広がり、今では多数のショップで13,000円前後の価格で販売されている(詳細は「その他のお買い得情報」を参照のこと)。こちらは6MBのメモリを積んだ初代Voodooチップ搭載の3Dビデオカードで、コストパフォーマンスの高さという意味では他社のVoodooチップ搭載製品を圧倒するほど。これがかなりの売れ行きだそうで、あるショップは店頭はもちろんのこと通販でも大量に注文が入って嬉しい悲鳴を上げているという。面白いのは、現在流通している格安「PURE3D」にはパッケージの種類がいくつかあるようで、初期ロットにしかついていないはずのTシャツ付きのパッケージがなぜか出まわっているほか、「I GOT A canopus」という小さな横長のシールが付いているパッケージもあり、それをウリにしているショップもあった。
ボーナスのあとには夏休みが待っているというわけで、外に出かける予定のない人にはこうした格安Voodooカードで3Dゲーム三昧、という過ごし方もありかも知れない。
□カノープス
http://www.canopus.co.jp/
・PURE3D
http://www.canopus.co.jp/catalog/pure3d/pure3d_index.htm
[撮影協力:A-Master]
スケルトンHDDとは、メルコのハードディスク100万台突破記念キャンペーンで用意された特別モデルで、ボディの上部カバーを全て透明素材に置き換えた中身丸見えのHDD。回転している内部ディスクから、ヘッドの動きまで全てが外から見えてしまう。なおかつこの状態で普通にPCと接続して使えてしまうというのだからビックリ。SeagateのIDE 4.3GB HDDを元に、クリーンルームでボディを変更、さらにメルコ独自のUltraSDATボードと透明アクリル外付けケースをつけて、透明外付けSCSI HDDに大変身させたという超レア物。キャンペーンでは、期間中(6月1日~7月31日)にメルコ製の対象製品を買うと、抽選でデジカメやPlayStationがあたり、もちろんこのスケルトンHDDも5人にあたるのだそうだ。
デモでは、さすがに実際のPCに接続したところを見せてくれるわけではないが、内蔵のファームウェアによって「電源ON~ディスク回転~ヘッドが三三七拍子を刻んで動作~電源OFF」という動作が繰り返し行なわれ、これでHDDはこうして動いているのだ、というところを直接見られるようになっている。思わず「これいくらですか?」と聞いてしまいたくなるところだが、残念ながらキャンペーンのプレゼント向けのみに用意された非売品とのことで、買うことはできない。どうしても欲しいという人は、メルコにメールで熱烈な要望書を送ってみると、意外と販売を検討してくれるかもしれない。需要なくして供給なし。すでに教育機関などから学習用に欲しいという要望も来ているそうだ。
このデモは東京と大阪の大型店7店舗で持ちまわりで行なわれる予定なので、興味のある人はスケジュールを確認して実際に行ってみるといい。詳細は同社のホームページに掲載中だ。
□メルコ
http://www.melcoinc.co.jp/
・サンクス100万台
http://www.melcoinc.co.jp/pronow/hd_100/thanks.html
・“中身が見える”話題のスケルトンハードディスク ご要望にお応えして店頭展示開始!
http://www.melcoinc.co.jp/what/html/98020_1.html
[撮影協力:T-ZONEミナミ]
意外なところというのは「ホイールの色」。これまでの製品は、MicrosoftのIntelli Mouseにしろ、どの製品もどういうわけか必ずホイールに色がついていた。ほとんどが緑系の色だが、中には水色というのもあった。今回登場したAcerのマウスは、形状から判断するとLogitechのFirst Mouse +のOEMと思われ、形状にはまったくオリジナリティはないのだが、全ての色が白で統一されている点が目新しい。つまり、ホイール部分も白になっているのだ。同時にホイールのないタイプも出ているが、もちろんこれも全部白。
白だから特別いいという理由もないのだが、オフィスで使うという人にはこちらのほうが無難な配色と言えるかも知れない。いずれにしても、珍しいことは確か。ツクモパソコン本店IIでホイール付きが1,980円、ホイールなしが1,280円。
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]
ひとつは色付きCD-Rメディアのセット品。レーベル面に色がついた製品で、赤/青/白/緑/黄の5種類がそれぞれ2枚ずつ計10枚入っている。綺麗な日本語パッケージに収められ、価格も1,850円と安いので、収めるデータの種類によって色分けしたいと考えている人などは使ってみる価値がありそうだ。販売しているのは今のところ秋葉帝のみ。
もうひとつは690MBの容量を持つという不思議なCD-Rメディア。オリエント測器コンピュータが発売している製品で、製品名は「CD-R PW74+α」という。一般的にCD-Rメディアは650MBの容量だが、この製品は690MBと40MBも多くなっている。いかなる原理で実現しているのかはパッケージにも説明がないが、この690MBのメディアは実は従来から業務用としては以前から存在していたそうで、一般向けに販売されるのが初めて、ということなのだそうだ。ただし、書き込みソフトはWinCDR Version 3.00/3.10などに限られる点に注意。とにかく容量を稼ぎたいという人には気になる製品。データを書いたメディアは、特に細工せずに普通のCD-ROMドライブで読めるとのこと。実売価格が480円とCD-Rメディアとしてはかなり高いのが難点か。ソフトクリエイトFM館で販売中。
[撮影協力:秋葉帝]
というのは半分冗談で半分事実。なぜなら、IBMのAptivaかThinkPadを買うと、PalmTop PC110(2431-YD1S)がプレゼントされるというキャンペーンをT-ZONE全店が行なっているから。「T-ZONEで販売中のAptivaかThinkPadのうち、198,000円(税別)以上の商品を買った場合」にプレゼントしてくれるのだそうで、期間は11日(土)と12日(日)の2日間のみ。プレゼントしてくれる2431-YD1Sというモデルは、4.7インチDSTN液晶、486SX/33MHzのCPU、メモリ8MBというスペックのもので、実は通常価格でも19,800円とかなり安い。
それでも、すでにAptivaかThinkPadで買うモデルが決まっているという人なら、これはちょっとお得なチャンス。どちらかというと、まだそんなにPalmTop PC110の在庫があったのかとビックリしてしまう人の方が多いかもしれないが…。
□PalmTop PC110(2431-YD1S)プレゼント(T-ZONE)
http://www.t-zone.co.jp/shop/event/e00ibm.htm
[撮影協力:T-ZONEミナミ]
640MBもの大容量を持つリムーバブルメディアとしては初期導入コストが圧倒的に安く、当然の事ながら値が下がってからこのモデルはよく売れているそうだ。PanasonicブランドのDVD-RAMドライブならばPDの読み書きにも対応しているというわけで、将来的な互換性にも解決策が見えているという点で安心感もある。
2台買っても約3万円と考えると、自宅と会社の間のデータ往復用にも気軽に買えそうだ。PD/CD-R/CD-ROMドライブの1台3役をこなすドライブも登場したりと、PDの存在がいまさらながら面白くなってきている。
□TEAC
http://www.teac.co.jp/
・PD-518E
http://www.teac.co.jp/dspd/product/pd/pd-518ej.htm
[撮影協力:T-ZONEミナミ]
440BXチップセットを積んだ製品というと、今まではどれも例外なくATXフォームファクタが採用されていたけれども、7月第2週にはGIGABYTEとSOYOからATフォームファクタの製品が初めてデビューしている。
GIGABYTEの製品はGA-6BA。DIMMスロットが4つあるため、メモリをとにかく多く積みたいという人にはよさそうだ。価格は22,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。SOYOからはSY-6BBが出ている。こちらはPCIバスよりもISAバスの数を重視した製品。これも価格は似たようなもので、23,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)で販売中。
古いマシンのアップグレードや、余ったATケースを利用してマシンを作るという用途にはバッチリ。いまさらATフォームファクタか、という人も多いかもしれないが、実は法人からの需要が結構あるのだそうだ。
□GIGABYTE
http://www.gigabyte.com.tw/
・GA-6BA
http://www.gigabyte.com.tw/GA6BA.html
□SOYO
http://www.soyo.co.jp/
・SY-6BB
http://www.soyo.co.jp/new-prod/6bb1.html
キャラベルから「PD-R220FBA」というPD/CD-R/CD-ROMドライブの1台3役をこなすマルチドライブが発売された。NECとTEACから3月にドライブ単体のサンプル出荷が発表になった時点から期待していた人も多く、これはかなりの注目製品。が、残念なことに流通量が少なかったせいなのか、あるいは早くも人気が爆発したせいなのか、10日(金)に複数のショップで在庫があったものが、11日(土)には綺麗さっぱりなくなっていた。
性能的には、640MBのPDの読み書き、2倍速のCD-R書きこみ、CD-ROMの20倍速読みこみに対応し、インターフェースはATAPIを採用している。まさにマルチドライブというわけで、用途に合わせてそれぞれの機能が使える優れものだ。実売価格は4万円中盤(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)といったところで、何はともあれ次の入荷が待たれるところ。
ちなみに、通称は「PD-R」ということになっているらしい。
□キャラベル
http://www.caravelle.co.jp/
・PD-R220FBA
http://www.caravelle.co.jp/caras/pdr/pdr220.htm