1998年7月18日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
新たなマーキングは、レーザーマーキングによって全ての文字が彫りこまれているタイプ。今まで左下にあったバーコードとクロック値がなくなった以外は、ロゴや文字の配置といった基本的なデザインは以前から変わっていない。ただし、なぜかインクがついていないため、照明などの位置によっては文字が読めず、一見するとのっぺらぼうのK6にも見えてしまう。'97年10月頃にも、一部で同様のレーザーマーキングされたK6が出まわったことがあり、このときは白いインクが流し込まれていたため「白いK6」と呼ばれていた。また、このときのK6と比較すると、太文字のAMDロゴのマーキング方法も異なっている。以前は文字全体が彫り込まれていたものが、今回は外枠の線だけが彫りこまれた「袋文字」になっている。
「白いK6」が出まわり始めた当時にAMDへ問い合わせた際、「今後はそのレーザーマーキングのタイプに順次切り替わる」と回答していたものの、その後は二転三転しながら今ではインクによるスタンプ+一部レーザーマーキングという形式にほぼ統一されている。それがまた大きく変わるということなのか、少なくともPCiN秋葉原では入荷時に代理店側から「今後はこのタイプになります」とのアナウンスを受けたそうだ。例によって、Webなどに公式なアナウンスが出ているわけでもなく、またしてもDIY市場では一時的な混乱が起きそうだ。ベースクロックや電圧の変更といい、このあたりのAMDのアバウトさは困ったもの(何が正式な仕様なのかわからないとリマーク品との区別もつかない)。
ちなみに、「Designed for ..」の部分はまだWindows 95のままだった。
【参考記事】
['97/11/1] K6に異変?「白いK6」が出回り始める
[撮影協力:USER'S SIDE秋葉原店とPCiN秋葉原]
ひとつはAcerの関連メーカーSertek(DCS)が出したS7AX。ベースクロック100MHz対応のAlladin Vチップセットを搭載していながら、価格が1万円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)と安いのが特徴。Baby-ATフォームファクタの製品ということもあって、ちょっと古いマシンのアップグレードに手軽に使えそう(たとえば486マシンなど)。CPUとマザーボードだけを新調したいという場合なら、この製品を使うとかなり安くつく。MVP3搭載のマザーボードでもPC CHIPSなどから安い製品が出ているものの、この価格はダントツに安い。
もうひとつはEPoXから出たEP-51MVP3F-A。こちらは、Socket 7で初めてmicroATXフォームファクタを採用した製品。チップセットは型番からわかるように、やはり100MHz対応のMVP3。実売価格はサウンドオンボードで16,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)とまぁ標準的なところか。日本でどれだけ需要があるかはともかく、Socket 7の対応の幅の広さを証明する製品には違いない。
Socket 7はまだまだいろんなマザーボードが出てきそうだ。
□Sertek
http://www.sertek.com.tw/
□EPoX
http://www.epox.com/
・EP-51MVP3F-A
http://www.epox.com/51mvp3fa.html
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとPCiN秋葉原]
メーカーや製品名は不明。アルミ製ヒートシンクの上に、青みがかった半透明のファンとアダプタがついているSocket 7用のCPUファンで、なんとモーターの中身まで丸見えになっている。過去にも486用に似たようなものがあったものの、さすがにモーターの中身までは見えるものはなかった。冷却性能などはもちろん未知数だけれども、サブマシン用などと割りきって買うのもいいかもしれない。なにしろ、価格が477円(税込み500円)と安いのも魅力。USER'S SIDE秋葉原店に大量入荷したそうで、単体販売のほか、ENERMAX製のケースを購入した際にはプレゼントしてくれるそうだ。
[撮影協力:USER'S SIDE秋葉原店]
衛星経由で高速(400Kbps程度)にデータがダウンロードできるというダイレクトインターネット社のサービス「サッとネット」用接続キットで、データのリクエスト(上り方向)を通常の電話回線などで行い、受信(下り方向)を衛星経由で行うという仕組みのもの。つまり、どこかのプロバイダのダイアルアップ接続と併用して使うサービスということになる。ウリはそのスピードで、状況によって変化するもののだいたい受信時400Kbpsのスピードがでるとのこと。衛星経由のため、最初の反応だけやや遅いものの、そのあとは非常に高速にデータが送られてくるそうだ。カードはPCIタイプとISAタイプが選択でき、これはマシンからLANカードとして認識される。このほかに直径1m程度あるパラボラアンテナの設置が必要で、これは別途業者に頼むか、自分で設置することもできる。
5万円の初期投資+設置費用だけで衛星回線を自分専用に引けるというのはなかなか面白い。サービスは転送データ容量による従量課金制なので、高速ダウンロードの環境が欲しいという人は、このコストとにらめっこしながら検討してみるといい。データの巨大化が著しいゲーム系の最新ファイルをすぐにでもGetしたいというゲーマーには、最適なサービスかも知れない。
詳しいことは関連ページを参照のこと。BLESSでは21日(火)以降に店頭でデモを行うそうだ。販売代理店はビーアールジー(Tel 03-3366-7727)。
□ダイレクトインターネット
http://www.directint.net/japanese/index.html
・「サッとネット」サービス
http://www.directint.net/japanese/s-personal/service.html
□ビーアールジー
http://www.brg.co.jp/
・DirectInternet・ターボインターネットキット
http://www.brg.co.jp/directinternet/index.html
[撮影協力:BLESS]
18日(土)にオープンしたもので、現在オープン記念セール中。店内には若干の中古品と新品パーツが混在しており、マザーボード、CPU、周辺カードを中心とした品揃えになっている。まだ品数は豊富ではないものの、今後徐々に増やしていく予定だそうだ。「台湾製品に強」いそうで、配布しているチラシにも初めて見る型番の製品がいくつか見られたので、今後に期待したいところ。記念セールでは限定数の特価品も多数あるので、早めに言ってみると思わぬ掘り出し物が手に入るかもしれない。
[撮影協力:TOP PLAN]