1998年8月15日号
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今度は120MHzベースクロック対応のSocket 7マザー現る
ASUSのP5A、95MHz以降は5MHz単位で設定可
【ASUS P5A】 | 【ベースクロック設定一覧】 |
【Alladin Vチップセット】 | 【価格は1万円後半】 |
現在発売されているP5Aは、サウンドチップがオンボードになっていないATXフォームファクタの「P5A/WOA」というもので、今後はサウンドチップ(ESS Solo-1)付きのタイプや、ATフォームファクタの「P5A-B」も投入される予定になっている。「WOA」は「With Out Audio」(Audioなし)の意味。アキバでは各店一斉に入荷しており、実売価格は16,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
基本的なスペックは、ATX/Aladdin V/AGP×1/PCI×4/(ISA/PCI)×1/ISA×1/DIMM×3/PBSRAM 512KBというもので、PCIスロットが最大5本使えるだけでもマニアックな仕様といえる。しかし、この製品のマニアックさはもっと別なところにある。なんと、ベースクロックの設定が最大120MHzまで上げられるほか、95MHz以降は5MHzの単位でクロックを変えることができるのだ。特にSocket 7では100MHzを超えるクロックでの動作はかなりシビアになるため、細かな設定ができるのはマニアにとっては嬉しいところ。VCore電圧は2.0~3.5Vまで0.1V単位で変えられ、CPUのクロック内部倍率も1.5~5倍まで0.5倍単位で設定可能と、まさにいたれりつくせり。おまけに、すでにネット上にあがっている人柱達のレポートによると、このP5Aは隠し設定でベースクロックが125MHzにも設定ができるというから、設定範囲の広さと自由度では魅力十分。
ただし、ベースクロックを100MHz以上に設定した場合は、PCIバスとAGPの動作クロックも一緒にあがって本来の仕様以上になってしまうことに注意。べースクロック105MHzの場合はAGP 70MHz/PCI 35MHz、110MHzでは73MHz/36.6MHz、115MHzでは76.6MHz/38.3MHz、120MHzでは80MHz/40MHzとなる。
P5AはSocket 7マザーボードとしては価格がやや高いものの、それだけの内容と価値はある。この週末はアキバでも人気が集中するのは確実。ここしばらく話題の点では静かだったSocket 7マザーボードも、これで再び話題が沸騰することになりそうだ。
□ASUSTeK Computer(ASUS)
http://www.asus.com.tw/
・P5A
http://www.asus.com.tw/Products/Motherboard/Pentium/P5a/index.html
・P5A-B
http://www.asus.com.tw/Products/Motherboard/Pentium/P5a-b/index.html
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとBLESS
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