1998年8月22日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
スペックはAT/AGP×1/PCI×3/ISA×2/DIMM×3/Sound Proオンボード。とにかく安いのが特徴で、アキバで唯一販売しているA-Masterでは価格が14,800円。ほとんどSocket 7マザーボード並みと言っていい。それでいて、ベースクロックは100MHzにも対応しているから、Slot 1マザーボーも安くなったもの。Celeronと組み合わせて格安Slot 1環境を作るもよし、人柱となって最新Pentium IIと組み合わせて遊ぶもよし。ただし、ベースクロックの設定は66MHzと100MHzの2種類のみ。隠し設定もないので、クロックアップなどの用途には使えないと思ったほうがいい(CPUの内部倍率設定は8倍まで持っているのだが)。ATフォームファクタなので、古いマシンのアップグレード用にも使えそうだ。
Slot 1に対応した非Intel製チップセットは、これでSiSとALiがデビューしたことになる。さて、あと残ったVIA Apollo Proは一体いつでるのだろう。
□PC CHIPS/ピーシーチップス・ジャパン
http://www.pcchips.com.tw/
http://www.pcchips.co.jp/
・M729
http://www.pcchips.com.tw./M729.html
http://www.pcchips.co.jp/w_n/m729.htm
[撮影協力:A-Master]
Pentium II 266MHzがSL2W7ロットから新しい0.25ミクロンルールによる製造品に切り替わっていることがわかり、人柱達は一斉にクロックアップに挑戦。そして続々と400MHz超の動作報告をネット上にあげ、中には533MHz(133MHz×4)で動いたという人もいる(ただし、2次キャッシュが自動でOFFになる怪現象が出るそうだ)。また、「SL2W8ロットのPentium II 300MHz」も同様で、これを探している人も多い。流通筋も敏感にこれに反応、幾つかの輸入業者はわざわざロット指定でショップに売り込みを始めている。ショップではUSER'S SIDE秋葉原店がPentium II 300MHz(SL2W8)の予約を受付中だ。
この手のブームは、だいたい定期的に起こるもの。しばらくは、アキバの合言葉は「SL2W7」と「SL2W8」となりそうだ。なお、当たり前のことだが、これらのクロックアップによる動作はあくまでもメーカー保証外のこと。一切の保証はないので、買う側もそのつもりで。
□OverClockReport - SL2W7 533MHz起動 -
http://www.kumagaya.or.jp/~touma/repo/sl2w7.html
Matroxの正規代理店と言えば今まではコマツソフトのみだったが、今度は新たにシネックスも加わり、G200の日本語パッケージ発売に関してはシネックスが先行している。シネックスはもともとアメリカに本社を置く規模の大きなディストリビューターで、国内でも取り扱う商品の幅は実に広く、最近白箱で出まわっているDiamondやATIのビデオカードもシネックス経由のもの。
さて、そのシネックスのG200日本語パッケージだが、一見してわかる特徴がある。それはサイズ。コマツソフトから出ているMatrox製品の日本語パッケージは(G200はまだ出ていない)、基本的に英語版と同じデザインとサイズのパッケージが使われているが、シネックスは絵柄などのデザインは英語版を踏襲しているものの、サイズは小さく、完全オリジナルのタイプになっている。中身もコマツソフトとは違ってかなり簡易になっており、簡単な日本語マニュアルと、デバイスドライバの入ったフロッピーディスク、保証書、そしていわゆる「プチプチ」に入ったG200のカードが箱に無造作に入っているだけ。英語版についているバンドルソフトは一切入っていない。言ってみれば、日本語版のバルクにオリジナルパッケージをつけたといった状態。今までのイメージを引きずって見ると、ちょっと面食らってしまう。
値段が英語版のバルクとそう変わらないのは魅力。パッケージの簡易化も、コスト削減の一環だと考えると納得のいくところだ。保証書付きの日本語版G200が欲しいという人は、とりあえず今は選択肢はこれしかない。
□シネックス
http://www.synnex.co.jp/
[撮影協力:パソコンCity本店]
Pentium II 450MHzが一足先にデビューしたアキバでは、キャッシュ付きCeleronデビューの前兆もショップの価格表にハッキリと現れている。すでに幾つかのショップの価格表には、価格表示こそないもののキャッシュ付きCeleronの欄が設けられ、あとは数字を書き込むだけの状態になっている。また、「ある輸入業者から、キャッシュ付きCeleronの300MHzと333MHzがバルクで入荷するので仕入れないか、という売りこみがあった」と証言するショップもあり、すでに海外には確実な流通ルートが存在しているようだ。このほか、大阪・日本橋ではすでに一部ショップで販売されているとのレポートもネット上にあがっているほか(Kansai Explorer参照)、西早稲田の高速電脳のように予価と同時にバルク品が26日(水)に入荷することをホームページ上でアナウンスしているところもある。
「リテールパッケージは9月上旬に入荷する予定」というショップもあって、とにかくアキバでのデビューが間近であることは確実なのだが、まだ確実なところはわからない。あとはひたすら待つか、どうしてもすぐに欲しいという人なら、先行入荷しそうな(している?)アキバ以外のショップもチェックしておくといいだろう。
□Kansai Explorer
http://www.yo.rim.or.jp/~kainan/
□高速電脳
http://www.dtinet.or.jp/~hako/
ZOAでは、コムネットが開発したSocket 7マザーボード用の水冷クーラーシステム「POSEIDON model7」を販売している。アルミ削り出しで作られたCPU用冷却器と放熱器、ポンプユニットなどがセットになったもので、価格は27,800円。ポンプユニットを使い、「簡易水槽-外部放熱器-CPU冷却器-簡易水槽」という経路で水を循環させる仕組み。外部放熱器だけは本体ケースの外側に出し、連結させて容量を上げることができる。放熱器も冷却器もペルチェ素子と組み合わせ、より冷却効果を高めることができる。在庫あり。デモ機の設置も検討中とのこと。ただし、ショップ側のサポートは無しで、設置するにも若干の工作作業が必要。Celeron用の開発計画もあるそうだ。 □POSEIDONシリーズ model7発売 http://www.cmnt.co.jp/release/poseidon/ |
ASUSのAladdin Vチップセット搭載マザーボード「P5A」シリーズのバリエーションが増加。P5AにESS Solo-1サウンドチップがオンボードになったP5Aと、ATフォームファクタのP5A-B/woa、さらにISAサウンドチップがオンボードになったP5A-Bがショップに並んでいる。ATフォームファクタのタイプはPCIスロットが最大3本までしかつかえないのが難点か。詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと。 □P5A http://www.asus.com.tw/Products/Motherboard/Pentium/P5a/index.html □P5A-B http://www.asus.com.tw/Products/Motherboard/Pentium/P5a-b/index.html |
マイクロソフトからUSB対応のIntelliMouseが発売になった。製品名は「Microsoft IntelliMouse USB対応版」。価格は7,000円後半が相場(詳細は「今週見つけた新製品」参照)。赤い色調の製品パッケージは目立ってわかりやすい。気になるのは、複数のショップで「限定品」もしくは「限定品?」などと値札に書いてあること。実際、仕入れる際に「初回限定のみで終わりだと問屋から言われた」と証言するショップもあるのだが…。
□「Microsoft IntelliMouse USB対応版」8月21日(金)発売 http://www.microsoft.com/japan/info/releases/0721iusb.htm |
Abitからマニア待望のSlot 1対応マザーボード「BH-6」が発売となった。期待度の表れか、「BH6入荷!」の張り紙を店先につけているショップが多い。Abitといえば、BX-6が電圧値まで変えられるという設定項目の多さで人気だが、BH-6はその流れを汲む最新マザーボード。PCIスロットは最大5本が使え、ベースクロックの設定に124MHzが用意されるなど、またマニアの人気を呼びそうな要素を備えている。すでに販売直後から品切れとなるショップも続出している。詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと。 |
Pentium II Xeon 400MHz(512KB)のバルク品を先週から販売しているUSER'S SIDE秋葉原店は、予告通りXeon用CPUクーラーを入荷して販売中。価格は7,800円。ヒートシンクとファンがセットになったタイプで、サイズはやはり巨大。取りつけると、Xeonの背の部分を8割ほど覆うかたちになる。Xeonをバルクで買った人は、これを使うしかない。 |
オリジナルのPCシステムを開発・販売している愛知のデンノー(Dennow)が、アキバの中央通りへ進出する。ショップ名は「デンノーダイレクトストア秋葉原」。場所はブロックF2の神田電機家電の左隣、日進ビルの1Fと2F。直前まで、中古ショップの「OAリサイクル」が使用していた店舗だ。オープン予定は29日(土)。基本的にショールームという位置付けになる。29日(土)~30日(日)はオープンフェアを開催し、マシンのオークション販売、先着100名の来店記念粗品プレゼント、PCシステム購入者にZIPドライブを無償サービスする予定。千代田区外神田3-16-13 日進ビル1F,2F、Tel 03-5296-9685、Fax 03-5296-9686、木曜定休日。 □デンノー http://www.dennow.co.jp/ |