1998年8月22日号


AMDの最上位モデルK6-2/350がフライングデビュー
初物価格は約5万円とかなり高価

K6-2/350表面@パソコン工房秋葉原1号店K6-2/350表面@パソコン工房秋葉原1号店
【K6-2/350表面(1)】【K6-2/350表面(2)】
K6-2/350入荷!@パソコン工房秋葉原3号店49,800円@パソコン工房秋葉原3号店
【K6-2/350入荷!】【49,800円】

 Socket 7では最速のCPUとなる「K6-2/350」が突如としてアキバにデビューした。これは100MHz×3.5=350MHzで動作する(はずの)AMD製最新CPU。ただし、正式にはまだ未発表のため、現状ではいわゆるフライング販売ということになる。扱っているショップはまだごく一部で、気になる値段もいわゆる初物価格でかなり高い。

 K6-2/350の販売をいち早く始めたのは、パソコン工房秋葉原1号店パソコン工房秋葉原3号店の2店。この2店は、5月のK6-2/266とK6-2/300、そして6月のK6-2/333、続いて今回のK6-2/350と、今のところK6-2シリーズに関しては全モデルで販売一番乗りを記録している「K6-2に強いショップ」。これは、ある意味で快挙には違いない。K6-2/350の価格は49,800円。これは一つ下のモデルであるK6-2/333の実売価格(3万円前半)と比較すると、性能差から考えてもかなり割高感がある。しかし、現状はいわゆる「初物価格」であり、ほかでは手に入らないものであることを考え合わせると、こうした価格になるのもいたしかたないところ。

 実物はというと、形状は従来のK6-2とまったく同一で、表面のロゴや文字も、K6-2が最近採用した全面レーザーマーキングによる彫り込みタイプで、特に目新しい点はない。「Designed for..」に続くOSのロゴも、相変わらずWindows 95のまま。電圧仕様も、コア2.2V、I/O 3.3Vでもちろん変わっていない。製造時期を表す製造デートコードは「9832」と記されている。'98年第32週製造ということは、1月4日(日)~1月10日(土)の週を第1週として計算すると、なんと8月9日(日)~8月15日(土)の間に製造されたということになる。つまり、これは「出来立てのホヤホヤ」の製品というわけだ。だからといって特別いいことがあるわけではないが、いかにも「最新」という意味では説得力がある。

 流通筋によると、このK6-2/350は今月終わりから来月頭にかけて(早ければ来週から)あちこちのショップに出まわり、価格も本来落ち着くべきところに落ち着きそうという。K6-2は3DNow!をサポートするDirectX6が出て追い風が吹き始めたように見える一方、Intelのキャッシュ付きCeleron投入という嵐も間近に迫っている。いったい価格がどのあたりに落ち着くのか、それが買う側にとっても最大の関心事だが、さてどうなるのか。

□AMD
http://www.amd.com/
http://www.amd.com/japan/
・AMD-K6-2 Processor with 3DNow!
http://www.amd.com/products/cpg/k623d/index.html
http://www.amd.com/japan/products/cpg/k623d/index.html

[撮影協力:パソコン工房秋葉原1号店パソコン工房秋葉原3号店]


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