1998年9月12日号
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キャッシュ付きCeleronにリテール版登場するも品薄
流通量少なく、各ショップへ「広く薄く」出まわる
【Celron 300A MHz BOX表】 | 【Celron 300A MHz BOX裏】 |
【新旧Celron BOX比較】 | 【注目度No.1?】 |
●300A MHzだけが品薄
12日(土)の調査では、リテールパッケージの在庫が確認できたのは333 MHzが13店、300A MHzはたったの2店。いくつかのショップで入荷状況を聞いてみると、やはり333 MHzに比べて300A MHzの方が明らかに量が少なく、ある程度大きなショップでさえ「333 MHzはムチャクチャ入荷したが、300MHzは非常に少ない」と嘆くほど。300A MHzは一部のショップに集中して入荷したというわけではなく、各ショップに「広く薄く」代理店が割り当てた模様で、平日からの状況を追うと、あちらのショップに数個出ては消え、今度はこちらのショップで数個出ては消え…といった状況が続いた。実際、入荷数が「2個」や「3個」といった極めて少量の入荷だったと言うショップも少なくなく、リテールパッケージの300A MHzを購入しようという人は、しばらくは探し回る手間を省けそうにない。
●リテールパッケージは新デザイン
従来のキャッシュ付きCeleronとすぐ見分けがつくようにするためか、リテールパッケージは今までとは違うデザインに変更されている。新デザインでは、表面にある写真が従来のCeleron製品写真から、パソコンのディスプレイに「intel inside celeron」のロゴが書かれたイラストに切替えられている。製品写真をなくして、Celeronの形状を特定しないようにしたのは、次に出てくると言われている新型Socket対応Celeronを睨んだものではないか、との推測もできなくはない。
●またしてもロットナンバーがキーワード?
売れ行きは上々のようで、300A MHzはもちろん、各ショップで333 MHzの在庫量も確実に減っているようだ。ただ、リテールパッケージの登場で、今までのバルク品が値を落とし始めていること、そして、バルク品で出まわっている製品のロットナンバーとリテールパッケージのロットナンバーが異なっていることから、マニアの間で注目度の高いクロックアップ耐性によっては、またバルク品への需要集中も考えられる。
いずれにしても、これでまた「Celeron狂奏曲」がしばらくアキバで続きそう。さぁ、Socket 7はどうなる?
[撮影協力:PCiN秋葉原]