1998年9月19日号
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そのほか今週気になった新しいモノ/動き
この「サポート」の意味は、つまりBIOSがキャッシュ付きCeleron対応の最新版になっているということ。これまで、店頭在庫のマザーボードはそのほとんどが未対応のBIOSを搭載したバージョンだったため、初めからキャッシュ付きCeleronとマザーボードをセットで購入するという人には厳しい状況だった。すでにPentium IIなどを持っている人ならば、一度それで起動してBIOSをアップデートすればすむ話だが、新規でセット購入しようという人にとっては、初めからBIOSが対応していないと起動させることも出来ず、困ってしまうことになる。当然ながら、Socket 7からの移行組など、新規でセット購入しようという人は多く、そういう人達はマザーボードが「サポート」をうたっているかどうかで選ぶことになる。最近ではASUS P2BやSOYO SY-6BBなどでこうしたサポート表示を行なっているケースを多く見かける。SOYOなどは、わざわざ一部ショップに直接出向き、店頭在庫のBIOS ROMを直接差し替えたうえ「Pentium II 450MHz Up & Celeron 300Aサポート」のシールを貼っていくという力の入れよう。
ショップには「キャッシュ付きCeleronをサポートしたマザーボードはどれですか」といった質問もよく来るそうで、いかにキャッシュ付きCeleronへの需要が高まっているかがわかる。
[撮影協力:コムサテライト2号店とPCiN秋葉原]
CPUメーカーが純正のリテールパッケージを出すのは、国内ではIntelに次いで2社目。Intel同様、CPUとCPUクーラー、保証書(3年保証)などがセットになったパッケージで、19日(土)から発売になっている。価格は20,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)で、バルク品と比べてもコストパフォーマンスはなかなかいい。在庫店も13店と多く、入手性にも問題なし。Intelに「Intel Inside」エンブレムがついているように、AMDにも「K6-2 3DNOW!」のエンブレムがついている。しかし、今まで配布されていた硬質のK6-2エンブレムとは違い、かなり安物感が漂う紙製である点が気になるところ。
なぜ今回K6-2/300だけで333と350が出てこないのか、という点も気になるが、それについて日本AMDでは「350MHzは年内」とだけアナウンスしている。
[撮影協力:PCiN秋葉原]
Millennium G200の弟分「Mystique G200」(AGP用)がようやく登場。8MB SDRAMを搭載、RAMDAC性能は230MHz、そしてテレビ出力機能がついている。出まわっているのは、SYNNEXから出ている日本語版リテールパッケージと、英語版リテールパッケージ、そしてバルクの3種類。価格はどれも20,000円前後だが、なぜか現状では日本語版が一番安い(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。MGA-G200チップの3D性能を大画面TVで味わいたいという人にはピッタリの製品。 |
SYNNEXからMillennium G200の日本語リテールパッケージが出たばかりだというのに、今度はアイルからも発売になった。SYNNEXのパッケージはサイズが小さく、バンドルソフトも省かれていたが、アイル版は英語版リテールパッケージに「AIL日本語マニュアル」というシールを貼りつけたもので、バンドルソフトもそのままついている。デバイスドライバが日本語版かどうかは特にパッケージには記述がない。こちらも価格は20,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。それにしても、昔からMatroxの国内正規代理店をやっているコマツソフトから未だ出る気配がないというのが不思議…。Millennium G200には、ほかにもなぜか中文版リテールパッケージというのも出まわっている。 |
Socket 7用の水冷CPUクーラー「POSEIDON」がCeleronに対応した。CeleronのCPUコア部に冷却ユニットを取りつけるための「取付キットC」というオプションパーツが売られ始めたもので、価格はFlip-Flapで1,000円。同店ではPOSEIDONの販売も開始し、価格は27,480円。残念ながら、先日まで店内で公開していたPOSEIDONのデモマシンは、現在は貸し出し中のため見ることができない。ツクモパソコン本店IIでも、取付キットC同梱のPOSEIDONを販売しているが、こちらは受注発注扱い。 |
Sound Blaster Live!の廉価版「Sound Blaster Live! Value」が発売になった。デジタルI/O機能と一部ソフトが省かれているものの、4スピーカーサポートなどの基本機能は変わっていないため、ゲームで使用するにはこれで十分。実売価格は17,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。このValue発売を記念し、Creativeは「Live! Experience Campaign」を実施中。Sound Blaster Live!もしくはLive! ValueとPC Works FourPointSurroundの両方を購入したユーザーに、3,000円のキャッシュバックが実施される。 |
CD-ROMドライブのスピード競争も新時代に突入だ。Logitecから「フルタイム40倍速CD-ROMドライブ」が登場した。製品名は「LCD-Z40AK」。中身はケンウッドが開発したドライブで、メカ的には約9倍速のCD-ROMドライブながら、2MBのキャッシュと、7本のトラックを同時に読みこむマルチビーム方式を採用することで、常に一定して40倍速のスピードが出るようになっている。今までのドライブは、条件によって転送スピードが常に変化し、最も条件のいい時に達成するスピードを根拠に「最大40倍速」などと言っていた。新たなドライブは紛れもなく世界初の凄い製品なのだが、価格も24,700円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)と、いまどきのCD-ROMドライブとしてはかなり高い。 |