1998年9月26日号

Slot 1とSlot 2共用でオールPCIの最強マザー現る
ベースクロック150MHzにまで対応した440GXマザーボード

FW6400GXPCIが6本でISAなし
【FW6400GX】【PCIが6本でISAなし】
150MHz対応の新PLLTWO-TOPで展示中
【150MHz対応の新PLL】【TWO-TOPで展示中】

 マザーボードに久々のユニークな注目株が現れた。その製品はなんと1枚のマザーボード上にSlot 1とSlot 2が1つずつ搭載されており、ISAバスなしでPCIスロットを6本装備、さらに設定できるベースクロックが最高で150MHzにも達するという、とんでもない化け物。すでにアキバでサンプル品の展示が始まっており、販売は30日(水)から開始されるという。

スペックは前代未聞のユニークさ

 製品はA-TRENDとフリーウェイが共同開発した「FW-6400GX/150/WS」。スペックはATX/440GXチップセット/Slot 1×1/Slot 2×1/AGP×1/PCI×6/DIMM×4/AMI BIOS。Slot 1とSlot 2は切替式で、Slot 1かSlot 2のどちらか一方にCPUを挿せば、自動認識で一方だけが有効になる仕組み。もちろんSlot 1はPentium IIとCeleron用、Slot 2はPentium II Xeon用だ。このマザーボードを使った場合、440GXチップセットの特長の一つであるメインメモリ2GBまでのサポートは、もちろんPentium II使用時にも有効だ。

 ISAバスのスロットを全て排除し、PCIバスのスロットを6本も用意しているというのも大きな特徴。PCIバスへの移行が早くから進み、今では「PCIバスのスロットが足りない」ことが悩みの種という日本にあっては、まさに待望のスペックといえる。ただし、フリーウェイによると実際は6本のうちマスターで使えるのは4本のみのため、あとのスレーブ2本分にはIRQを必要とするカードは使えない。不便といえば不便だが、むしろこれはVoodoo2カード2枚でSLI接続して使うための専用スロットと割り切って考えるのが良さそうだ。Voodoo2カードを2枚PCIに挿しても、2D用ビデオカードをAGPにさせば、あと4本のPCIは自由に使えることになる。LAN、SCSI、サウンドと基本的なカードで3本使っても、まだあと1本のPCIバス用スロットが空くというわけだ。

 そしてさらに凄いのがベースクロックの設定範囲と自由度。66MHzと100MHzという基本的なクロックはもちろんのこと、このほかに動作保証外ながら75/83.3/105/112/124/133/140/150(MHz)という設定まで用意されている。今までの製品では133MHzというのが最高だったが、これで一挙に150MHzにまで達してしまうことになる。これは最新型PLLの搭載で実現できたもので、今後ほかの製品でも続々と採用例が出てくることになりそう。ただし、高いクロックに設定すればするほど安定動作させるシステム作りは難しく、こうしたアドバンテージは一部のマニア向けに特化したものであって、万人にとってメリットがあるというわけではない。各クロックの設定でPCIバスとAGPのクロックも当然上下することになり、当然だが動作保証もない。わかっている人だけが扱える、未開拓レッドゾーンへの秘密の扉、というわけだ。Intelの最新CPUは動作クロックの内部倍率が固定化されているため、マニアにとってはベースクロックをどれだけいじれるかが、マザーボード評価の重要な要素になっている。

Intelも驚いた440GXチップセット大量発注

 フリーウェイによると、この製品は当初日本国内向けのみとして開発がすすめられていたものの、途中からA-TRENDが乗り気になり、最終的にはヨーロッパなど海外でも広く販売していく方針に変わったとのこと。このため、440GXチップセットの発注量がIntelの月産量を大幅に上回るかたちになり、Intel本社も突然の440GX大量発注に驚いたとか。少なくとも、440GXは大手サーバーメーカーでも採用例はまだ少なく、このままいくと一気に440GX採用のトップベンダーということになるらしい。

 価格は37,800円。ほかにSlot 1のみを搭載した「FW-6400GX/150/WOS」もあり、こちらは32,800円を予定している。販売開始は30日(水)からで、フリーウェイの小売部門であるTWO-TOPが販売を担当。アキバの各店で販売するほか、同日から幕張メッセで開催されるWORLD PC EXPOの会場でも販売するそうだ。なお、掲載している製品写真にはA-TRENDの製品型番である「ATC-6400」とのシルク印刷がマザーボード上にあるが、販売される製品にはオリジナル型番の「FREEWAY FW-6400GX」が記されているとのこと。

 興味のある人は、まずはサンプル品を展示しているTWO-TOP秋葉原1号店5Fで実物をチェックしてみることをおすすめめする。同店では、WinBondブランドの64MBメモリをオンボードにしたユニークなSocket 7マザーボード「TMC TI5VGS+」(ATX/MVP3)も展示中だ。

[撮影協力:フリーウェイ]


[ Back ]戻る