1998年10月17日号 |
あるショップなどはまったく値引きなしの定価販売(39,800円)だったにもかかわらず、パッケージを見るやいなや手にとっていく人が相次ぎ、すぐに売れてしまったという。値引き交渉をする人もおらず、みな満足げに購入していったそうだ。各ショップには週末直前になって入荷が始まっていたものの、やはり入荷量が少なく、予約分と通販分を差し引いて店頭販売分がなくなってしまったというショップもあるほど。17日(土)には計9店で店頭在庫が確認できたものの、これは「予約キャンセル分」や「最後の1本」といったショップも含めた数で、総じてどのショップも在庫量は非常に少ない。週末直前からの様子を追うと、あっちに入ってはなくなり、こっちに入ってはなくなり…とまるでモグラ叩きのよう。実売価格が31,800円~39,800円と幅広いのも特徴的(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
SPECTRA 3200は先行発売されたSPECTRA 2500の上位版。2500がメモリにSDRAMを搭載しているのに対し、3200は「Ultra Low Latency SGRAM」(MOSYS製)を搭載しているというのがウリ。単なるSGRAMではなく、最初のデータを読み出す際のスピードが速いという特徴があり、3Dゲームのようなランダムアクセスには威力を発揮するのだそうだ。使い方によっては最大20%以上の高速化が期待できるという。こうした、いかにも同社らしいこだわりの設計がマニアの心をひきつけたようだ。
多くのショップが「次回入荷は未定」としており、入っても来月になってしまうそうだ。これもいつも通りと言えばいつも通りの状況ではある。SPECTRA 3200狙いの人は、18日(日)がすぐに入手するための最後のチャンスだと考えておいたほうがよさそうだ。
□カノープス(株)
http://www.canopus.co.jp/
・SPECTRA 3200
http://www.canopus.co.jp/catalog/spectra_tnt/spectra3200_index.htm
[撮影協力:コムサテライト2号店とツクモパソコン本店II]
まず1つは、以前からアナウンスが出ていたLeadtekの「WinFast 3D S320」。外箱パッケージのデザインは同社のRIVA 128ZX搭載ビデオカードと似て、宇宙船による戦闘シーンのイラストが描かれている。実売価格は21,800円~25,800円。次はビスタという日本の会社から完全日本語パッケージとして発売されている「VISITOR TNT Pro」。外箱パッケージはアニメ調でいかにも日本製らしい。同じデザインのマウスパッドが付属している。実売価格は22,500円。そして、最後がDCSの「W839」。小鳥が描かれた外箱パッケージは簡素で地味だが、なんといっても価格が飛びぬけて安いのが特徴。驚くなかれ、なんと15,800円の超破格値([注]:18日に価格は19,800円に変更された)。扱っているのはツクモパソコン本店IIのみ。
RIVA TNT搭載ビデオカードの種類が豊富になると同時に、価格競争も本格化しそうな気配だが、さてどうなるのか…。販売店などの詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと。
□Leadtek
http://www.leadtek.com.tw/
・WinFast 3D S320
http://www.leadtek.com.tw/ES320.htm
□DCS
http://dcs.sertek.com.tw/
・W839
http://dcs.sertek.com.tw/w839.htm
[撮影協力:ZOAとツクモパソコン本店IIとTOP PLAN]
Voodoo Banshee搭載ビデオカードを使いたくとも、PCI版のみだったので避けざるをえなかった、という人には朗報だろう。今のところ発売されているVoodoo Bansheeのカードは、Creative、メルコ、GALLANTとすべてPCI版のみで、AGP版を待っていたという人は多いはず。希少価値に加えて、Quantum3Dというちょっとマニアックなブランドの製品ということもあり、確実に人気を呼びそうだ。NFL BLITZやRush the Rockなどといった製品版ゲームソフトも同梱されている。
Voodoo BansheeのPCI版製品ならば、今週からCreative 3D Blaster Voodoo Bansheeの流通量が一気に回復し、価格も若干下がっているので、入手には困らないはず。
□Quantum3D
http://www.quantum3d.com/
・RAVEN
http://www.quantum3d.com/raven/index.html
[撮影協力:パソコン工房秋葉原3号店]
おにぎり型のユニット本体には3つのEthernetポートがついており、そのうち1つには短いケーブルがついている。このケーブルを近くのEthernetのポートつなぐと、あと残り2つのポートにPCをつないで同時にネットワーク接続することができる。また、Y-NETとPC 2台だけでネットワーク構築も可能だ。2ポートHUBのようでいて、構造的にはY字ケーブルに近い。ユニットをばらして見ても中身は中純な構造で、各ポートを結線して小型のスイッチング素子をつけているだけ。しかし、実際にはこのスイッチング素子を電源なしで動作させている点などに新技術があり、アメリカで特許も申請中というから侮れない。
どんなときに使えるかというと、HUBのポートを手軽に1つ増やしたいというときや、オフィスに設置された自分の席のEthernetポートが1つしかなく、ノートパソコン用に1つ増やしたいというきに使えるほか、モバイル環境での緊急ネットワーク構築にも利用できる。電源を使わずに手軽に利用できるというのも1つのウリ。ただし、構造上、データ転送スピードが落ちる場合もあるのでそれは承知の上で使う必要あり。実売価格は2,480円~2,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□SK-International
http://www.sk-international.com/
・Y-NET
http://www.sk-international.com/Japanproduct.htm
[撮影協力:ぷらっとホーム]
USB-シリアル変換アダプタと、USB-ジョイスティックポート変換アダプタが出ている。シリアル変換アダプタは、PERACOM Networksといメーカーの製品で、ぷらっとホームが6,000円で販売中。ジョイスティックポート変換アダプタはサンワサプライのJY-CVUSB。こちらはパソコンCity本店と同支店が2,680円で販売中。いずれも、単にポートの増設用として使ったり、ノート用に使うと便利そうだ。ちなみに、PERACOM Networksの製品にはUSB-Ethernet変換アダプタなる製品まである。
□USB Serial Converter Specification(PERACOM Networks) http://www.peracom.com/products/serial_converter.html □JY-CVUSB(サンワサプライ) http://www.sanwa.co.jp/cgi-bin/search2?code=JY-CVUSB&mode=main |
USER'S SIDE本店は80芯IDEケーブルの販売を開始した。同店によると、これはANSI規格をクリアした「Ultra ATA専用」ケーブルで、Ultra ATAの性能をフルに引き出せるという。コネクタ自体は40Pinの一般的なもので、ケーブルだけが信号線とGNDが対になった80芯になっている。これによって安定した高速データ転送が保証されるとのこと。実はこの構造、次期Ultra ATAの規格としてアナウンスされているUltra ATA/66で使われるケーブルと同様のもの。この製品が現段階でUltra ATA/66対応をうたっていないのはもちろんだが、次期規格を見越してつくられた製品ということなのかも知れない。3M純正で、信頼性や安定性は折り紙付き。現在使用中のUltra ATA環境の信頼性を高めるという意味でも使えそう。2,480円。 |
Ultra ATA/66といえば、来週には対応したマザーボードもあちこちに出回る予定だ。その製品とは、すでに一部では販売実績のあるTekramのP6PRO-A5。VIA Apollo Proチップセットを搭載したSlot 1マザーボードで、現在あちこちのショップに代理店が営業して来週入荷を予告している。USER'S SIDE槇町店では店内で動作デモを実施中で、ソフトクリエイトFM館ではサンプル品を店内で展示中。いずれもベースクロック112/124/133MHz対応やUltra ATA/66対応であることを大きくうたっている。Web上の製品情報にこれらの記述はないものの、代理店が配布している資料にはベースクロックのことはもちろん、Ultra ATA/66の対応もはっきりと記述されている。VIAも確かにVT82C596という新Sounth BridgeがUltra ATA/66をサポートしていることをApollo Pro発表時に明らかにしている。P6PRO-A5には、まさにこのVT82C596が搭載されている。とは言っても、対応HDDがないため実際に試すことはできないのだが…。実売価格は16,000円前後になる見込み。ほかにもApollo Proチップセット搭載のマザーボードとして、440BXチップセットとピン互換のバージョンを搭載したFICのVB-601-Vも出ているが、こちらはWebの製品情報を見る限りUltra ATA/66対応はうたっていない。 □P6PRO-A5(Tekram) http://www.tekram.com/hot_products.asp?Product=P6Pro-A5 |
Voodoo2搭載の3D専用ビデオカードの値下がりが続いている。最近ではCreativeなど大手メーカーが公式に値下げを発表したこともあり、市場での実売価格の下がり方にも拍車がかかっている。今週はVoodoo2搭載で12MBメモリ搭載の製品を14,800円で販売している例を2つ確認できた。1つはHIS製の製品でツクモパソコン本店IIが販売(SLIケーブルなし)、もう1つはVIEWTOP製のVULCAN2をTWO-TOP秋葉原1号店が販売中。ほかにもいくつかのショップが台湾メーカー製品を同様の価格に値下げする予定があるというから、この程度が当たり前の価格になる日も近そう。 |
Mac OS 8.5が17日(土)に発売となり、「恒例」の0時販売が行われた。新たに搭載された検索機能の「Sherlock」に合わせ、アップル原田社長はシャーロックホームズの仮装姿でアキバに登場。アップル関係のショップには買い求める人たちで列ができるなど盛り上がった。詳しくはPC Watchの記事をどうぞ。 □Mac OS 8.5発売、秋葉原0時販売速報(PC Watch) http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/981016/macos.htm |
Cyrixの製品はいつも「突然」何かがおきる。今度はM II 266-GPが突然登場している。M IIと言えば、ご存知の通り300-GPからスタートしたシリーズなのだが、これで最下位モデルが追加されたことに。M II-333GPの発売が延期になったままの中(IBMからは発売されている)、予告なしで266-GPが登場というのは、6x86MX-PR266との今後のすみわけをどうするのかという意味でも謎…。TWO-TOP秋葉原1号店で9,480円。 |