1998年10月24日号 |
AMDとIntelが同時に価格改定してCPUが大幅安
K6-2/350は一気に2万円割れ、Xeonは11万円安…
【Intel CPU値下げ予告】 | 【値下げしました】 | |||||||||||||||||
【Xeon(1MB)は11万円安…】 | 【K6-2価格大幅安】 | |||||||||||||||||
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●K6-2/350が一気に2万円割れ
まず動いたのはAMD。週末直前から価格が動き出し、特に上位モデルで大幅に価格が下落。24日(土)の時点でK6-2/350は最安値で約9,000円安の19,800円となり、K6-2/333も約5,000円安の14,800円となった(詳細は「CPU最安値情報-AMD」を参照のこと)。K6-2はここしばらく大きな値動きがなかっただけに、異常なほど下がったような印象を受ける。これで同クロックのPentium IIと比較しても、割安感がハッキリと出るようになった。
この価格改定は、Intelへの対抗はもちろんのこと、新モデルの発表を控えているという意味もあるようで、すでにアメリカの一部ショップでは、K6/2-380(95MHz×4)とK6/2-400(100MHz×4)の価格が出始めている。それによると、K6/2-380は約200ドル(約24,000円)、K6-2/400は約270ドル(約32,400円)となっている。納期を11月16日としているところがあることから、11月中には正式発表されそうだ。
K6-2に関しては、ネット上に新しい改良コアのバージョンが出るのではないかという噂まで飛び交うなど、このところの話題性の乏しさも同時に解消した様子。年内の新CPU発表が打ち止めとなったIntelを尻目に、また追い風が吹くのかどうかが見物だ。
●Pentium IIは一部ショップが先行値下げ
一方、Intel製CPUでも大幅な値動きが見られた。流通筋によると、正式には25日(日)が価格改定のタイミングというものの、24日(土)には一部ショップが先行して価格を下げ、Pentium II 450MHzが最安値で8,300円安で8万円を割り、Pentium II 333MHzは6,100円安で25,000円台になったほか、Celeronも含めて全体的に大きく下がっている。最安値ベースでは変わっていないように見えるモデルもあるものの、これはリテールパッケージが大きく下がってバルクと同価格帯になったということで、実質的に平均で見るとかなり下がっている(詳細は「CPU最安値情報-Intel」を参照のこと)。
面白いところでは、最安価格帯で見るとPentium II 333MHzが300MHzから266MHzの価格と逆転していたり、Pentium II Xeon 400MHz(1MB Cache)で最安値が11万円も下がっていたりと、なかなか興味深い結果も出ている。
Intel製CPUの価格に関しては、今はまだ一部の先行したショップの動きが目立っていたるだけで、ショップ間の価格差が大きいのも事実。その意味では、来週から本格的な値下がりの動きがまた出てくると見てよさそうだ。
●給料日とも重なる好タイミング
価格改定が重なり、円高もあり、さらに給料日直後のタイミングということもあって、短期的には今がCPUを買う絶好のタイミングと言えるかも知れない。逆に言うと、先週買った人は最悪のタイミングだったとも言えるのだが…。
[撮影協力:PCiN秋葉原とツクモパソコン本店II]