1998年10月24日号

台湾直輸入の最新変なパーツが大集合!
Flip-Flapが独自に大量入荷して販売中

台湾最新パーツ台湾最新パーツ
【変なパーツ集合(1)】【変なパーツ集合(2)】

 まだまだ台湾には変なパーツが山ほど眠っているらしい。Flip-Flapでは、変なパーツを探すべく担当者を派遣し、見事に多数の怪しげなパーツ類を数々仕入れることに成功したという。変な箱に入ったサウンドカード、NEC台湾のマザーボード、SONYならぬSONIのCD-Rメディア、聞いたこともないビデオチップを搭載したビデオカード、合体するジョイスティック、などなど…。

 現在、店内に所狭しと並べられて限定販売中。反響次第では、このあとも継続して仕入れることを検討するそうだ。売りきれていた場合は、がんがん店員さんにリクエストすべし。ここでは、一部を簡単に紹介するとにする。

PC Chips M747の新バージョン

M747M747
 PC Chips製のSlot 1マザーボード「M747」の新バージョン。搭載ビデオチップがSiS6326からSiS6326AGPに変更され、ビデオメモリも4MBから8MBに増量されている。搭載している「BX Pro」チップセットはSiS5600の同等品。

 現地で直接入手しているため、パッケージが漢字だらけで、それだけで希少価値が高い。19,800円。

謎なビデオチップを積んだソフトDVD付きビデオカード

Super 2000Super 2000
 恩雅というメーカーのビデオカード。製品名は「起級2000(Super 2000 VGA)」。搭載しているビデオチップが謎で、パッケージとマニュアルによるとCyber2000という名前のチップが載っている。ただし、チップ上にはオリジナルのシールが張られているため、マーキングによる直接の確認はできなかった。

 もっとも謎なのはソフトDVDが同梱されていることで、はたしてこのビデオカードで十分な再生ができるのかどうか…。 2MBメモリとビデオ出力端子あり。4,980円。

NEC台湾製の440BXチップセット搭載マザー

NECTaiwan SP-P2BXANECTaiwan SP-P2BXA
 NECの440BXチップセット搭載マザーボード。ただし、NECと言ってももちろんNEC台湾のもの。SP-P2BXAという製品で、パッケージにはしっかり「NEC Taiwan」の文字が入っている。チップセット用のヒートシンクは始めからとりつけられておらず、同梱されているヒートシンクと熱伝導シールを使って自分でとりつけなければならない。

 同店でこのマザーボード購入すると、SONYならぬSONIのCD-Rメディアをプレゼントしてくれる。これも台湾製で、いかにもSONYのブランドを意識した製品。このCD-Rメディアには「http://www.cdr.com.tw/」というURLが印刷されている。17,800円。

OZAKIブランドのスピーカーとマイク

OZAKIスピーカーOZAKIマイク
 あのOZAKIブランドのスピーカーが入荷。例によって巨大な目玉が描かれた不気味なパッケージには、おかしな日本語がちりばめられ、スピーカー自身にも「Docomo」の文字が入っていたりと、怪しさが爆発している。「120W大出力」と大きく仕様が書かれているが、もちろんそんなに出力性能があるわけはない…。

 過去にも紹介したことがあるため、スピーカーについてはご存知の人も多いと思うが、マイクまであったというのはほとんどの人が知らない新事実だろう。スピーカーには「声OZAKI」という謎なマークがパッケージについていたが、マイクには「言OZAKI」というマークが入っている。やたらとキスマークがついていたり、台湾のみで販売されている製品のはずなのに「標準価格1,800円」と書かれていたり、いろいろと謎めいている。

 スピーカーは3,980円。マイクは980円。セットでは4,480円。

TOKYOブランドのヘッドセット

TOKYOヘッドセットTOKYOヘッドセット
 SONI、Docomoなどの例を見るまでもなく、台湾では日本製品のイメージを装うことで、製品の売上が伸びるらしい。

 今度は「TOKYO」というブランドのヘッドセットだ。パッケージの右上にはWindowsのロゴが印刷されているにもかかわらず、中央にはPower Macintoshのイラストが付いているミスマッチがなんとも言えない面白みをかもし出している。ヘッドセット自身は、標準的なステレオヘッドホンとマイクが合体したもので、特に目新しいところはない。

 台湾で探せば、「OOSAKA」とか「YOKOHAMA」ブランドの製品もあるかも知れない。980円。

クーラーの詰め合わせセット

クーラー詰め合わせクーラー詰め合わせ
 「去熱高手の三合一」という名のクーラー製品詰め合わせセット。Socket 7用CPUクーラーの「冰山美人」、ビデオカード用チップファン「極凍奇侠」、汎用ヒートシンク「散熱片」などがセットになっている。PCマニアへのお歳暮やお中元など、プレゼントに使うとウケること間違いなし。各製品のパッケージに印刷されているイラストの不思議な雰囲気もなかなか楽しめる。

 製品名からして日本向けではないはずだが、なぜか製品名に「の」が入っているのが不思議。4,980円。

合体式ジョイスティック「合体の翼」

合体の翼合体の翼
 今年のCPMPUTEX TAIPEIにも出品されていた合体式ジョイスティック。普段はジョイパッドとして使用し、必要に応じてジョイスティックユニットを「合体」させることでジョイスティックとして使用できるようになるユニークな製品。これひとつで格闘ゲームからフライトシミュレーターまで遊べるというわけ。

 この製品にも「の」がついている。9,880円。パッケージには「http://www.ergotech.com.tw/」というURLが印刷されている。

組み立て式CPUクーラー「北極風II」

自作PUクーラー自作PUクーラー
 日本では見かけたことのない、Socket 7用CPUクーラーの組み立てキット。ヒートシンク/ファン/熱伝導板/シリコングリスがセットになっており、自分で組み立てるキットになっている。2種類入っているヒートシンクの形状がユニーク。

 適応するCPUのリストに早くも「K6-II 400MHz」が入っているあたりは、先進性のアピールのためか。3,980円。

お茶の箱と見間違えるサウンドカード

聲え鑚聲え鑚
 端麗科技有限公司というメーカーのPCIサウンドカードで、製品名は「聲之鑚」。

 一番の特徴は独特な六角柱の箱パッケージ。落ち着いた配色で、ともするとお茶のパッケージと見間違いそう。性能的にはAurealのVortexチップを採用したもので、Sound Blaster 16用のドーターカードがつけられるそうだ。ちなみに、この製品名は「声のダイアモンド」という意味だとか。

 7,980円とちょっと高いのが難点。URLは「http://www.mediatek.com.tw/」。

X-FileブランドのCD-Rメディア

X-FileX-File
 96枚のCD-ROMが入るキャリングケース(1,980円)を買うと、台湾製の「X-File」と書かれたCD-Rメディアをおまけでつけてくれる。

 CD-Rメディアの上に「X-File」と書かれているため、一見すると極秘ファイルが記録されている重要なメディアかのように見える。ちょっとした遊び感覚で使うには面白そう。残念ながら、単体販売はしていない。

[撮影協力:Flip-Flap]


[ Back ]戻る