1998年12月5日号

K6-2/400デビュー、専用クーラーとのセット販売が中心
価格は36,000円前後で、クーラーはWindyK6特別限定品

K6-2/400WindyK6-2 400
【K6-2/400】【WindyK6-2 400】
WindyK6-2 400の箱K6-2/400は3日発売
【WindyK6-2 400の箱】【K6-2/400は3日発売】

 AMDから100MHz×4=400MHzで動作するK6-2/400が発売になり、Socket 7も400MHz時代に突入した。現在アキバでは、国内正規流通ルートの製品が専用CPUクーラーとセット販売のみ、海外ルートなどからの製品は単品販売されている。実売価格は36,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。もちろん、CPU表面には「26351」という新コアの証明であるマーキングが施されている。

専用クーラーとのセット販売

 アキバで販売が始まったのは、最も早いところでは3日(木)から。AMDが「4日からK6-2/400発売開始」というプレスリリースを発行したその日に、実はもうアキバでは購入が可能だった。TWO-TOP秋葉原1号店の店先には、堂々と「K6-2/400 12/3発売!! ついに今日からK6-2/400が発売開始」という張り紙が出ていた。5日(土)時点では、売りきれ店を含めて16店が取り扱っており、実売価格は36,000円前後。ひとつ下のモデルであるK6-2/380との価格差は1万円以上もあり、やや割高感がある。

 全てバルク品販売のみであるにもかかわらず、AMD側からの指定によって国内正規流通ルートの製品は、K6-2/400用に開発されたという星野金属工業のCPUクーラー「WinDy K6-2 400」とのセット販売になっている。ショップでの表示価格は、クーラー込みのセット価格。なかにはクーラーとCPU単体の価格を別々に表示しているショップもあるが、やはり購入時は2つセットで買わなければならない。CPU単体で購入したい場合は、海外ルートなどからの正規代理店を通っていない製品が一部で単体販売されているので、それを狙うしかない。

温度仕様が変わったK6-2/400

 専用クーラーのWinDy K6-2/400は、派手なオリジナルの箱におさめられており、箱には「WinDy K6の耐久性向上を図った特別限定品」「日本AMDによりK6-2/400用として性能確認されている」といった旨の説明が印刷されている。ただし、見た目では、今までのWinDy K6との違いは型番のシール程度で、外観に大きな変化はない。

 K6-2/400が指定クーラーとのセット販売になったのは、K6-2/400の温度仕様が変わったこと関係があるようだ。K6-2/400のマーキングをみると、「AMD-K6-2/400AFQ」と型番が明記されており、温度仕様の欄が今までの「R」から「Q」に変更されている。「R」は0度~70度、「Q」では0度~60度というレンジの意味を持ち、上限が10度下がっている。動作条件の温度上限が下がったことで、AMDとしては安定動作と動作保証のため、確実な冷却ツールを提供する必要があったということのようだ。

Socket 7最速CPUはいかが?

 Socket 7用CPUもとうとうこれで動作クロックが400MHz台に突入。Socket 7で最速を目指すという人にとっては、まさにK6-2/400の登場は朗報だ。3DNow!対応ソフトのパフォーマンスアップも期待できるかも知れない。

□AMD/日本AMD(株)
http://www.amd.com/
http://www.amd.com/japan/
・日本AMD、400MHz動作のAMD-K6-2プロセッサの発売を開始(プレスリリース)
http://www.amd.com/japan/news/prodpr/nr98009j.html

[撮影協力:ツクモパソコン本店II]


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