1998年12月19日号

日本語入力標準サポートのBeOS R4J深夜販売に長蛇の列
一番乗りは19時30分から待っていたという男性

BeOSR4J山積みパッケージ
【BeOSR4J山積み】【パッケージ】
一番乗りの男性長蛇の列
【一番乗りの男性】【長蛇の列】
店先でインストール早朝販売も
【店先でインストール】【早朝販売も】

[発売の瞬間の音声] = beosr4.wav
(waveファイル,36秒,約290KB)


 日本語入力を標準でサポートしたBeOSの最新版BeOS R4J(Intel/PowerPC版同梱)が19日に発売された。0時販売を実施したぷらっとホームには、深夜であるにもかかわらず合計で300人以上が詰め掛け、長蛇の列もできるなど、予想以上の活況を呈した。BeOS R4Jが日立のマシンにプリインストールされるという発表がなされた後だけに、取材には雑誌社のほかTV局も訪れていた。

一番乗りの男性は19時30分に到着

 BeOS R4Jは、これまでのBeOS R3の機能に加え、SCSIデバイスの本格サポートやFAT16/32のフルサポートといった改良のほか、なんといっても待望の日本語入力システムが標準搭載されたことが大きな目玉(表示はTrueTypeフォントが利用できる)。従来のBeOSユーザー間ではもちろんのこと、日立のプリインストール機の発表で一般にも知名度が広がったため、その注目度は高く、深夜販売も大変な活況となった。

 一番乗りは「(午後)7時30分から待っていた」という初老の男性。「前バージョンも使っていたが、日本語入力システムが標準搭載となったこれからが本番」と、BeOSにかける期待感を話す。既にインストール用HDDを用意したマシン(PowerMac9600/233)も用意してあるとのことで、「家内は先に寝ちゃったけどね」と苦笑しつつも、「帰ってすぐにもBeOSをインストールしたい」と本音を話してくれた。また、公認ユーザーズグループのBe-INのメンバーは、購入直後に店先の路上で新型ノートパソコンにインストールするという荒技を展開。しかし、残念ながらサポート外のデバイスがあったためにインストールは失敗してしまった。「使えるようならノートパソコンでもBeOSを使いたかった」とは、残念がる当人の弁。

BeOS R4Jは13,800円、日本語対応のオフィススイートも発売

 BeOS R4Jと同時にBeOS用オフィススイートGobe(ゴビ) Productiveも初めて店頭販売された。これまではダウンロード販売のみで売られていた製品で、グラフィックスソフト、ワープロ、表計算、プレゼンテーションツールなどがセットになったもの。もちろん日本語での使用も可能(ただし、文字コードはUnicodeのみに対応)。BeOS R4Jと一緒に買っていく人が多く、これも予想以上の売れ行きだとショップ側も驚いていた。

 実売価格は、BeOS R4J製品版が13,800円(一部13,500円)、BeOS R3ユーザーを対象としたアップグレード版が3,600円、Gobe Productiveが発売キャンペーン価格で9,800円。アップグレード版を購入するには、前バージョンのCD-ROMを提出する必要があるなど、いくつかの条件があるので、詳しくは下記の「UpgradeFAQ」を参照のこと。

 BeOS R4Jを扱うショップはBeの代理店であるぷらっとホーム以外にも、ツクモ電機や吉葉無線電機AZ’TECなどがある(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ツクモパソコン本店IIの前では、19日早朝からの販売も行なわれた。これらのショップで販売される初回入荷分を逃すと、「次回は年明け早々になる」とのことなので、買うのは今のうちが良さそう。

 WindowsでもMacでもなく、もはやLinuxでもないという人なら、このR4JでBeOSの世界に入ってみるのはどうだろう。

□Be Inc.
http://www.be.com/
・BeOS
http://www.plathome.co.jp/BeOS/index.html
・UPGradeFAQ
http://www.plathome.co.jp/BeOS/order/981124.html
□ぷらっとホーム
http://www.plathome.co.jp/
Gobe Productive Ver1.1とは
http://www.plathome.co.jp/BeOS/gobe/index.html
・Be関連情報
http://www.plathome.co.jp/BeOS/
・発売の瞬間
http://www.plathome.co.jp/BeOS/order/release.html
□Beユーザーズグループ Be-IN
http://www.be-in.org/

[撮影協力:ぷらっとホーム]


[ Back ]戻る