1998年12月26日号 |
ひとつは440LXチップセットを搭載した「EP-LX370B」。マザーボード上のジャンパでCeleron 300/333/366/400/433MHzまで設定が可能。ただし、ベースクロックは66MHz固定になっている。面白いのは拡張スロットの配置で、通常はPS/2コネクタを上にして左からISA/PCI/AGPという構成になるものが、この製品はISA/AGP/PCIというようにAGPスロットが中央に配置されている。また、DIMMスロットもAGPとISAスロットに挟まれるように並行して設置されるなど、かなりユニークなレイアウトになっている。価格は13,800円。もうひとつは、Apollo Proチップセットを搭載した「EP-V370B」。レイアウトはEP-LX370Bとよく似ているが、AGPスロットは一般的な配置で右端についている。この製品の特徴は、ベースクロックが66MHzのほかに100MHzにも対応していることで、内部倍率は4倍~6.5倍まで設定できる。クロックアップして動かそうというマニアックな人にウケそうな製品だ。価格は12,800円。どちらも、パソコン工房秋葉原3号店とパソコン工房秋葉原1号店で販売中。
Socket 370マザーボードについては、このほかにも先週登場したASUS MEL-Mの取扱いショップが増えていたり、一度売り切れとなっていた440BXチップセット搭載のSUPERMICRO SUPER370SBAがプロサイド本店に再入荷するなど、PPGA版Celeronの登場に合わせてにぎやかになっている。
□EPoX Computer
http://www.epox.com.tw/
[撮影協力:パソコン工房秋葉原3号店]
GALLANTのILLUSION TNT(RIVA TNT,16MB SDRAM)を9,999円で販売しているのはツクモパソコン本店II。驚いたことに、限定の特価品ではないそうで、今後もこの程度の価格で継続して販売できるとのこと。また、この製品を販売する前には、DCSのW839(RIVA TNT,16MB SDRAM)を9,999円で販売していたそうで、こちらは平日中に全て完売してしまったそうだ。ILLUSION TNTはまさに飛ぶように売れ、1週間分用意していた在庫がこの週末で全て完売しそうな勢いだとか。すでに年末で流通もストップしており、この在庫分が尽きると、あとは来年ということになる。欲しいという人は早めに駆けつけよう。
なお、ほかの複数のショップでもこれに近い価格でRIVA TNT搭載ビデオカードを販売する予定があるとのことなので、RIVA TNT関連製品の価格は今後要チェックだ。また、対抗してVoodooBanshee搭載ビデオカードの価格が下がることも考えられる。最新の3D性能を持った16MBメモリ搭載ビデオカードが1万円割れというのだから、買う側としては嬉しいのだが、はたして来年はどうなることやら心配も半分…。
□Minton Multimedia(GALLANT)
http://www.minton.com.tw/MM/index.htm
・ILLUSION TNT
http://www.minton.com.tw/MM/english/product/graphic/tnt.htm
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]
輸入の英語版が出回ると同時に日本語版パッケージも出回り、実売価格は13,000円前後(「詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。サウンドやゲームマニアが待っていたというだけあって、各ショップでも売れ行き好調とのこと。DVD-Video再生ソフトのSoftDVD、MP3エンコーダー機能付きのMusicMatch Jukeboxといった強力なバンドルソフトがあるのも強み。もちろん、現在ショップで販売中の在庫分は、今年最初で最後の入荷品ということになるので、狙っている人は早めにアキバに走るべし。
□(株)ダイアモンド・マルチメディア・システムズ
http://www.diamondmm.co.jp/
・Monster Sound MX300
http://www.diamondmm.co.jp/products/current/mx300.html
[撮影協力:PCiN秋葉原とコムサテライト2号店]
製品は、以前から販売されていたMVP3チップセット採用マザーボード「PA-2013」の新バージョン。2MBキャッシュのSocket 7マザーボードは、以前にもPC CHIPSなどが発売の予定を明らかにして話題になったことがあるが、実際に出てきたのはこれが初めて。初期のPA-2013と比べてみると、部品配置などのレイアウトは大きく変わっていないものの、一部ジャンパ設定のシルク印刷が違う点や、2次キャッシュとなるPBSRAMのチップ上に「MT63V3212Q-5 9842A」という型番らしきシールが貼られている点などが異なっている。価格は14,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
現行のK6-2などのSocket 7用CPUと組み合わせて使用するのはもちろん、将来的に2次キャッシュを内蔵したK6-3と組み合わせることを考えても面白そうだ。K6-3はマザーボード側の2次キャッシュを3次キャッシュとして利用するため、2MBの3次キャッシュつきシステムとして利用できることになる。将来への期待も含めて、Socket 7派の人は新しいPA-2013に要注目だ。
□FIC
http://www.fic.com.tw/
・PA-2013
http://www.fic.com.tw/motherboards/pa-2013/pa-2013_intro.htm
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]