1998年12月28日号(臨時発行) |
Celeron 400MHzと440ZXマザーが同時に販売スタート
CeleronはSEPPタイプのみで価格は3万円前後
【Celeron 400MHz】 | 【上が400MHz】 | ||||||||||
【440ZXチップセット】 | 【SOLTEK SL-67EZ】 | ||||||||||
[Celeron 400MHz(SEPP)バルク価格表]
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●販売中のCeleron 400MHzはSEPPのみ
出回っているCeleron 400MHzはSlot 1用のSEPPタイプのみで、Socket 370用のPPGAタイプはまだどこにも入荷していない。リテールパッケージはなく、全てバルク品だ。28日(金)夕方に調査したところでは、確認できた販売ショップは4店で、実売価格の範囲は28,800円~32,800円。この価格帯はK6-2/400の最安値ラインとほぼ重なっているという点で興味深い。Pentium II 400MHzと比較した場合は、ちょうど1万円近く安い計算になる。
まだ正式発表されていない製品だが、66MHz×6=400MHzで動作する仕様だと各ショップでは告知している。SEPPのため、現行のSlot 1マザーボードで使用することができるのはむしろありがたい点だ。
●ベース100MHz対応版の440ZXチップセット
440ZXは低価格PC向けにIntelが用意した廉価チップセットで、Intel自身が明らかにしているところよると、ベースクロック66MHzと100MHzに対応した「440ZX」と、66MHzのみに対応した「440ZX-66」の2種類がある。
SOLTEKから発売になったマザーボード「SL-67EZ」は、前者の「440ZX」を搭載したSlot 1マザーボード。ジャンパ設定を見る限りでも、ベースクロックは66MHzと100MHzの2種類を切り替えられるようになっている。フォームファクタはATXで、一見しただけではごく普通のSlot 1マザーボードにしか見えない。しかし、440ZXではDIMMスロットが2本までというスペックになっているため、このマザーボードにもDIMMスロットが2本しかついていない(3本目のパターンも用意されているが使われていない)。
実売価格は14,300円(PCiN秋葉原)。いまのところ、価格的にもスペック的にも積極的に利用するメリットは感じられないが、技術的興味でとにかく440ZXを試してみたいという人には唯一の選択肢だ。
●来年の展開はいかに…
440ZXも新型の高クロックCeleronも、アキバでどんな展開を見せるのかは年明け後の様子を見るしかない。今すぐ自分で実際に試してみたいという人なら、ショップが仕事納めになる前にショップへ急ぐのがいいだろう。
□440ZXチップセット仕様
http://developer.intel.com/design/agpsets/440zx/index.htm
http://developer.intel.com/design/pcisets/linecard.htm
□SOLTEK COMPUTER
http://www.soltek.com.tw/
[撮影協力:PCiN秋葉原とコムサテライト1号店]