1999年1月9日号 |
P2B-VMは、AGP接続のビデオチップ(RagePro)がオンボード搭載になっているmicroATXマザーボード。AGP接続のビデオチップがオンボードのマザーボードというと、これまではどれもAGPスロットが省かれ、ビデオチップをDisableにすることもできず、別のビデオカードが使用できないというのが当たり前だったが、P2B-VM新リビジョンではこれを完全に解決している。'98年11月に発売された時点のリビジョンではAGPスロットがなく、配線パターンのみが用意されているという状態だったが、新リビジョンではリクエストが多かったのか、しっかりAGPスロットが実装され、オンボードのRageProをDisableにすることもできるようになっている。これで別のAGPビデオカードに切り替えて使うことも可能というわけだ。とりあえず手軽に小さいPCを作り、将来的にビデオカードのアップグレードを行おうと考えている人には最適な製品と言えそうだ。
この製品、サウンドチップ(ESS Solo-1)もオンボードになっているのにSB-LINKコネクタがついていたり、小さいマザーボードの割に妙に拡張性の高いところが特徴。箱パッケージだけでは新リビジョンと旧リビジョンを見分けるのが難しいため、新リビジョンがほしいという人はショップに確認して購入したほうが無難だ。実売価格は25,000円台(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□P2B-VM
http://www.asus.com.tw/Products/Motherboard/Pentiumpro/P2b-vm/index.html
この「AFR-66」マーキングのK6-2は、本来規定された仕様とは異なる66MHzベースクロックを採用した製品で、K6-2/300の場合は本来100MHz(×3)のものが66MHz(×4.5)に、新たなK6-2/333も95MHz(×3.5)のはずが66MHz(×5)になっている。これらの製品はデータシートにも記されておらず、AMDの発表では「特定のPCメーカに対する供給を前提として、ベースクロック66MHz動作のみを保証した製品」ということになっている。AMD自身が一般顧客向けに出荷したことはなく、不明な流通ルートで一般に流れてしまった製品ということで、AMDはサポートしないと宣言している曰く付きのもの。
ただ、一般の自作PC市場でもベースクロック66MHzのまま内部倍率を上げてK6-2を使いたいというニーズが一部にあるのは事実で、そういう人たちにとってはむしろ有難い存在と言える。メーカーからの直接的な保証は受けられないものの、K6-2の上位モデルをベースクロック66MHzで動作させることを考えている人なら、この「隠れ66MHz品」を自分の責任で使うのもいい。ただし、以前の実績から言っても「AFR-66」は逆に66MHz以外では安定して動作しない可能性が高いので、正規仕様の製品を買おうとしている人は誤って買ってしまわないように注意が必要。その点、以前はどちらも混在して売られていたこともあったが、今では正規仕様の製品と「AFR-66」マーキングのものはショップが明確に別製品として販売しているので、混乱はなさそうだ。K6-2/300とK6-2/333には、現状では100MHzと66MHzのベースクロック対応品が出回っているということをよく頭に入れ、購入の際は確認を忘れずに。K6-2/333の「AFR-66」品の価格はPCiN秋葉原で10,800円。
□ベースクロック66MHz保証のAMD-K6-2プロセッサについて
http://www.amd.com/japan/products/cpg/k623d/k62_66.html
[撮影協力:PCiN秋葉原]
機能的にはごく普通の56Kモデムで、V.90に対応し、ボイスとFAXの機能ももちろん持っている。注目すべき点は、PCとの接続インターフェイスにUSBを採用していること以外にも、その携帯性のよさがあげられる。まずボディが小さく、100円ライターを大きくしたような、あるいはPHSのような小型縦長ボディで、ポケットにもすっぽり入ってしまう。電源はUSBからとるため、ACアダプタや電池が必要なく、持ち歩く場合もUSBケーブルのほかにこの本体さえあればOK。基本的にはノートPCといっしょに携帯するとかなり便利そうだ。ノートPCのPCカードスロットをモデムで埋めたくないという人にはおすすめ。また、デスクトップPCでも、使うときだけモデムをPCに接続するという人は接続作業が簡単な点でメリットがありそうだ。
現在、超級電脳とFlip-Flapが12,800円で販売中。
□Leopard Pocket USB 56K Modem
http://www.sharkmm.com/products/docs/leopardUSB.htm
[撮影協力:超級電脳]
Katmaiといえば、最近になって海外では「Pentium III」という名で発表されるとの報道が相次いでいるが、編集部が調査したところ、Intelはすでに'98年10月に「pentiumiii.com」というドメインを取得済みであることが判明。また、同時期には「pentium4.com」「pentium5.com」「pentium6.com」も取得している。いずれもIntelのWebサイトとして現在稼動中だが、実際にはすべて同一IPアドレスのマシンに割り当てられている。ASUSもKatmai対応のP2B-B用BIOS(Ver. 1007)を公開したりと、Katmaiリリース間近であることを実感させる出来事がこのところ続いている。
それにしても、Katmaiの予約まで受け付けているというのは、世界広しと言えどもおそらくアキバだけだろう。
□「pentiumiii.com」「pentium4.com」「pentium5.com」「pentium6.com」
http://www.pentiumiii.com/
http://www.pentium4.com/
http://www.pentium5.com/
http://www.pentium6.com/
[撮影協力:ソフトクリエイトFM館]
ぷらっとホームでは、プロポ付きのDirectX対応ラジコン飛行機シミュレーター「R/C Pilot」を販売中。ソフトはDirectX対応の3Dグラフィックベースのもので、各種機体や飛行場所などを登録されたデータの中から自由に選択することができる。プロポはゲームポートに接続するタイプで、細かなスイッチ類の動作もすべてPC側に伝えられる。全体的に動作が軽く、マシンパワーを必要としないというのも特徴のひとつ。同店4Fで実際に触れるようになっているので、興味のある人は触ってみるといい。価格は16,800円。近くに広い場所がなくとも自分の部屋でラジコン飛行機が飛ばせるのだから、これはまさに日本にピッタリの製品? □R/C Pilot http://www.rc-pilot.com/ |
「エレキット」と言えば、昔からある電子工作キットのブランド。このエレキットから電子工作ロボットをPCで制御できるインターフェイスキット「ムービット・ラボ(IF-99)」が発売になっている。インターフェースボードとソフトのセットで、これと発売中のロボットアームなどを組み合わせてPCで手軽に操作することができる。BASIC風のプログラム言語でプログラム操作も可能で、昔からロボットに憧れていた人にはたまらない製品と言えそう。若松通商(ラジオ会館4F[ブロックB2])が15,200円で販売中。ロボットアームも5,000円程度で販売されている。店頭でのデモも実施中だ。 □ムービット・ラボ(IF-99) http://www.elekit.co.jp/New/index.html#99 |
アキバの一等地にAMDが大きな看板を設置した。'98年末にナカウラ電気(ブロックC2)のビル屋上へ設置したもので、ここはちょうどJR秋葉原駅の京浜東北線ホームから真正面に見えるという超一等地。夜になると、AMDの文字が浮かび上がるように照明が点灯する。次期製品としてK6-3やK7も控え、これからさらなる攻勢をかけるための狼煙だったりして? |
NC-Marketの店舗が現在改装工事に入っている。といってもNC-Market自身の新装開店が目的ではなく、まったく別のショップに生まれ変わるためのもの。同店は、'98年途中から店を閉めたまま営業しなくなっていたが、これで完全になくなることに。改装後は、ヨシバ1号店として吉葉無線が営業する。 |
Pentium II 350MHzのSECC2版がリテールパッケージに続いてバルク品でも出回り始めた。バルク品にはCPUクーラーがついていないため、基板の片側が完全に裸の状態で、一見するとCeleronのSEPP版と見間違えるほどよく似ている。SECC2は、CPUクーラーも新型のSECC2用のものでないと取り付けることができないので、バルクでSECC2版Pentium IIを買った場合はCPUクーラーもきちんと調達しよう。価格は27,000円台(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 |