1999年1月23日号 |
また、どんどん容量が増えていくのは2.5インチHDDでも同じ。T-ZONEアップグレードギャラリーでは、8.45mm厚/6.4GBの東芝 MK-6411MATや、12.5mm厚/10GBの同MK-1011GAVなどを「近日入荷予定」として店内で告知している。残念ながら入荷時期や予価などは掲示されていないが、そう遠いことではなさそうだ。ノートPCユーザーにとっては待ち遠しい限り。
Ultra ATA/66の登場などHDDのインターフェイスも進化を続けているが、HDDそのものの進化もとどまるところを知らない。価格も、いまのところ下がる一方だ。
□IBM
http://www.ibm.co.jp/
http://www.ibm.com/
・DJNA-352500
http://www.ibm.co.jp/oemj/storage/product/35hdd7b/35hdd7bs.html#table2
・DRHS-36V(DRHS-3036410)
http://www.storage.ibm.com/hardsoft/diskdrdl/ultra/36xpdata.htm
[撮影協力:AZ’TECとツクモパソコン本店II]
チップセットには、VIAの最新チップセットApollo Pro Plusを採用している。VIAといえばApollo Proがすでにおなじみだが、チップ上の型番がApollo ProはVT82C691とVT82C596の組み合わせであるのに対し、Apollo Pro PlusはVT82C693とVT82C596Aの組み合わせというように、まったく異なっている。しかし、機能的には今のところ公式に出ている資料を見る限り、違いはないようだ。'98年10月の時点では、来日していたVIAの技術者が「VT82C596AでUltra ATA/66をサポートする予定」と語っていたのだが、いまのところどこにもそうした公式発表はなく、このP2Vでもマニュアルを含めてUltra ATA/66に関する記述は一切ない。
基板のデザインが440BXチップセット搭載のP2Bとよく似ている点が、どこか安心感を漂わせる。確実なサポートの期待できるメジャーブランドの製品だけに、これまで非Intel製Slot 1用チップセットのマザーボードに手をつけにくかったという人も、購入候補の対象にしやすいかもしれない。
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]
いずれも、CPUをクロックアップして使おうという人のために、CPUのコア電圧を調整できるようになっているほか、対応するベースクロックも66/68/75/83/100/103/112/117/124/129/133/138/143/148/153MHzの15通りに設定できるという徹底したマニアックぶり。発売前には、Intel CPUの固定化された内部倍率を解除できるらしいという情報も流れて話題になったが、さすがにそこまでの機能は実際には用意されていなかった。
価格はどちらも18,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ベースクロックの豊富さとコア電圧の調整も可能という超マニアックなマザーボードを求めている人なら、この製品は買いだろう。
□Microstar
http://www.msi.com.tw/
・MS-6163
http://www.msi.com.tw/product/mainboard/6163.htm
・MS-6153
http://www.msi.com.tw/product/mainboard/6153.htm
[撮影協力:ツクモパソコン本店II]
このリマーク品は、以前に海外で話題になったリマーク品とまったく同じ構造を持ち、カートリッジ内部の基板上に謎の黒い部品がとりつけられている。その部品から出ている何本かのワイヤーは、基板上の電子部品やスルーホールなどに接続されており、この部品によって、本来持っているCPUの固有の設定などを無理やり変更しているらしい。もちろん、正規の製品にこんなものがついているわけはなく、これを使って下位のPentium II 266MHzを400MHzに見せかけているというわけ。海外には、安い下位モデルの製品を無理やり上位製品に見せかけて高く売り、その差益を得るグループが暗躍していると言われている。同店によれば、これを持っていた卸元は「この部品で本来固定の内部倍率が自由になるよう解除されているようだ」と語っていたという。
このほかにも、最近になってPentium II 450MHzのリマーク品が大量に出まわったという話もあり、流通関係者の間ではこうしたリマーク品が仕入れの段階で混入していないかチェックしたり、出てしまったものは回収したりと、だいぶ神経を使っているらしい。Pentium IIはSECC2に形状が切り替わりつつあり、こちらは基板が剥き出しのため、今回の例のような部品を取りつけてもすぐにわかるはずで、その意味ではSECC2はひとつのリマーク品対策として効果がありそうだ。
今回のようなSECC形状のリマーク品は、そのほとんどがカートリッジをむりやりこじ開けたような跡があったり、カートリッジの接合部分がきちんとかみ合ってない状態になっていたりと、不自然なところがあるそうなので、購入時には少し気にしたほうがいいかも知れない。参考に実物を見てみたいという人は、同店に足を運ぶべし。
[撮影協力:秋葉帝]
Celron 300A MHzの供給問題に関する情報は相変わらず流動的だ。今週に入り、アメリカの通販ショップが「Intelから13日に製造中止のアナウンスが出た」と発表したと思えば、Intel本社の広報がすかさず製造中止の噂を否定するコメントを各メディアに出したり、まるで猫の目のようにめまぐるしく動いている。
アキバでは実際にどうなっているかというと、流通状況は新たな展開を見せている。300A MHz(SEPP)のリテールパッケージは当初からの噂通り確実に在庫数が減っているものの、逆にバルク品では数が急増しており、今では在庫数では逆転してバルク品のほうが多くなっている。また、価格もバルク品では全体的に若干下がっている。特に興味深いのは、バルク品はバルク品でも、リテールパッケージと同様にIntel純正のCPUクーラーとセットになったものが出回り始めていること。また、一部のショップではこのバルク品に保証書をつけているところもあり、まるで「箱なしリテールパッケージ品」と言ったほうが正しいような状態になっている。現時点では、ちょうどリテールパッケージと入れ替わるかのようなかたちになっているが、これがこのまま進むのか、あるいは一時的なものかはわからない。
簡単な工夫でDual化できてしまうしまうことがわかってCeleronのPPGA版に人気が急に集まったり、人気の面でもCeleronは動きがめまぐるしい。明日のCeleronのことは、誰にも予想できないに違いない。