1999年2月6日号 |
ようやくRAGE 128搭載のビデオカードがデビュー
XPERT 128 16MB AGPがバルクで初登場
【RAGE 128GL】 | 【ドライバCD】 |
【XPERT 128表】 | 【XPERT 128裏】 |
【搭載メモリ】 | 【予約開始!】 |
●XPERT 128は廉価版モデル
XPERT 128 16MB AGP(バルク品)を扱っているのは、DOS/Vパラダイス本店とDOS/Vパラダイス秋葉原2号店。ただし、6日(土)夕方の時点で本店は売り切れとなっていたため、最終的に在庫が確認できたのは2号店の1店のみということになる。価格は19,500円で、日本語対応デバイスドライバ入りCD-ROMがセットになっている。なお、最近のビデオカードにしては珍しく、ビデオチップ上にはヒートシンクなどの冷却部品がついていない。
XPERT 128はRAGE 128GLを搭載したビデオカードとしては廉価版にあたる製品。搭載メモリ容量は16MBで、テレビ出力機能がない。上位モデルとしては、メモリ32MBを搭載したRAGE MAGNUM、さらにテレビ出力機能を備えたRAGE FURYがあり、RAGE 128シリーズに期待している人たちの中には特にこのRAGE FURYを待っているという人が多い。また、このほかにもTVチューナーとビデオキャプチャ機能を内蔵したALL-IN-WONDER 128など、多くのバリエーションモデルが用意されている。
RAGE 128GLは、128bitの2Dグラフィックスエンジンと3Dグラフィックスエンジンを集積したATIの最新ビデオチップ。Super Scalar Rendering(SSR)エンジンの採用によって1クロックサイクルあたり2ピクセルの処理を実現するなど、グラフィック性能の高速化がはかられているほか、もともと定評のあるDVD-Video再生支援機能が内蔵されているため、スピードを求めるユーザー層と、PCでDVD-Video再生を楽しもうとするユーザー層の両方から注目されている。
●続々とバリエーションモデルが登場
現在出回っているのはXPERT 128だけだが、複数のショップによると2月中には各バリエーションモデルが続々と入荷する予定という。中には、OEM向けに用意されたという、64bitメモリインターフェイスのRAGE 128VRとメモリ8MBを搭載したXPERT 99が入る予定というショップもある。また、USER'S SIDE本店では唯一日本語版リテールパッケージの予約を受付中で、XPERT 128が21,800円、RAGE FURYが27,800円という予価になっている。このぶんだと、2月中はRAGE 128関連製品が立て続けに店頭へ並ぶことになりそうだ。
歴史の長いRAGEシリーズはもともと画質にも定評があるうえ、前評判としては3D性能がRIVA TNTやVoodoo Bansheeと肩を並べるか、もしくは部分的にはそれを超えるとも言われており、DVD-Video再生も含めてRAGE 128搭載のビデオカードは全方位で期待のかかっている製品と言える。ただし、DOS/Vパラダイス秋葉原2号店のPOPに書かれていた内容によると、まだデバイスドライバがβ版の出来で「人柱用」ということなので、すぐに飛びつくにはそれなりの覚悟がいるようだ。
RAGE FURYや日本語リテールパッケージの登場をさらに待つか、あるいは今すぐXPERT 128を入手するか、その判断はあなた次第だ。
□ATI Technologies
http://www.atitech.ca/
・XPERT 128
http://www.atitech.com/ca_us/products/pc/xpert128/index.html