1999年2月20日号 |
パッケージ外箱のデザインは特に従来と変わらず、違うのは動作周波数を表す数字のみ。CPUクーラーは、全体が黒色をしたオーソドックスなタイプで、これも従来のまま。K6-2/400がバルクで販売開始になった当初は、K6-2/400用に開発されたという星野金属製CPUクーラー「WinDy K6-2 400」とのセット販売が多かったことから、リテールパッケージにもWinDyが同梱されるのではないかと予想する人も多かったが、これは見事にハズレ。
これでK6-2のリテールパッケージは300、350、400の3種類になった。安く出てきたK6-2最速のリテールパッケージを買うか、それともK6-IIIを待つか。今週は多くの人が悩むことになりそう。
□AMD
http://www.amd.com/
http://www.amd.com/japan/
・日本AMD、「リテールパッケージAMD-K6(R)-2/400プロセッサ」を2月19日から発売
http://www.amd.com/japan/news/prodpr/nr99004j.html
[撮影協力:Flip-Flap]
Fireball CRはFireball EXに続く最新HDDシリーズで、このシリーズから同社としては初めてUltra ATA/66に対応している。発表時の内容によると4.3、6.4、8.4、12.7GBの全4モデルがあり、現在アキバで入手可能なのはこのうち4.3GBタイプのみ。販売しているのはBLESSのみで、価格は17,800円。この価格は、現行Fireball EXで容量が1クラス上の6.4GBタイプの平均価格と近く、初値としてはこのあたりが妥当なところ。外見上に大きな特徴はなく、これといってUltra ATA/66に関する設定のようなものは見られない。Western DigitalのUltra ATA/66対応HDDは、現状で工場出荷時にUltra ATA/66に関する機能がDisableになっており、使う場合はユーザー側で専用ツールを利用してEnableにする必要があるが、同店によると、このFireball CRの場合はインターフェイス側が対応してさえいれば、そのままUltra ATA/66対応HDDとしてフルに動作するそうだ。
また、このFireball CRの登場と同時に、国内サプライベンダーから初めてUltra ATA/66対応80芯IDEケーブルが発売になっている。これまで販売されてきた対応ケーブルは、すべてメーカー保証のないバルク品だったが、今度はリテールパッケージに入った国内メーカー品の販売がスタート。製品はACRO'Sというブランドの「フラットケーブル Ultra ATA66接続用 ADF261」。まだソフトクリエイトFM館でしか販売されていないが、国内品だけに今後徐々に販売店の数が増えそうだ。同店での価格は2,980円(標準価格は4,400円)。
まだ対応マザーボードが一部に限られているとはいえ、着々と周りはUltra ATA/66への対応が進んでいる。
□Quantum
http://www.quantum.com/
http://www.quantum.co.jp/
・Fireball CR
http://www.quantum.com/products/hdd/fireball_cr/
http://www.quantum.co.jp/products/fiball_cr.html
[撮影協力:BLESSとソフトクリエイトFM館]
メモリチップは東芝製の「TC59S6404BFT-80A」を搭載。東芝はこの型番のデータを公開しておらず、似た型番では「TC59S6404BFT-80」というPC100対応チップのデータが公開されている。この点についてADTEC側に取材してみると、「TC59S6404BFT-80AはTC59S6404BFT-80とは異なるチップで、DIMMに実装した状態で133MHz(CL=3)の動作に対応するもの」と説明。ショップには「ベースクロック133MHz対応SDRAM」「動作確認済マザーボード ASUS P2B-F Freeway FW-6400GXR」などと書かれた資料も配布されており、一部のショップでは「証明書」のように店内で公開しているところもある。この資料では「製品概要 128MB CL=2 133MHz」という記述があるが、ADTECへの取材で確認したところでは、133MHzでの動作に関してはCL=3の仕様になっているそうだ。
信頼できるメーカーの保証付きで、しかも133MHzでの動作は全数チェックを行っているとのことなので、確実に高クロックで動かしたいという人には朗報かもしれない。ADTECでは「市場調査目的に少量のみ出荷した製品」としているものの、反応次第では別型番をつけて量産出荷することも検討中とのこと。最近はIntelのベースクロックを133MHzに上げる計画に関する話題が多くなっているが、意外と対応メモリは早いうちから入手できるようになるかも知れない。
□ADTEC
http://www.adtec.co.jp/
[撮影協力:コムサテライト2号店とOAシステムプラザ東京本店]
スペックは、ATXケース/Celeron 300A MHz×2/PCCHIPS Slot1→Socket 370変換アダプタ×2(改造済み)/RIVA 128搭載ビデオカード/Tekram P6B40D-A5/6.4GB HDD/64MB SDRAM/キーボード/マウス/FDD/36倍速CD-ROMドライブ。これで価格は128,000円。サウンドカードとOSはついていないが、今の為替レート(1ドル=120円)で計算してほぼ1,000ドルという価格設定はなかなか賢い。
とても万人にすすめられるPCとは言えないが、日本版のユニークなオリジナル1,000ドルPCとして話題を呼ぶことは間違いない。
[撮影協力:PC夢工房]
カノープスは、RIVA TNT搭載ビデオカードSPECTRAシリーズの価格を引き下げた新バージョン「SPECTRA 3200R2」と「SPECTRA 3200R2 PCI」を発売した。リテールパッケージの外箱デザインが一見ほとんど変わっていないため、ショップで実物を見ても新製品とはわかりにくいのが難点。カード自体は以前と変わらず、新たにゲームソフト「BIOHAZARD 2フルバージョン」が同梱になったのが大きな違い。また、国内メーカー製品としては初めてPentium III対応を公式にうたった製品でもあり、パッケージには「Pentium III(KNIコード)対応ドライバ付属」と書かれたシールが貼られている。実売価格は23,800円~29,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 |
このところ、アキバで売れ筋商品のプライスリーダー的存在として頭角を現してきているのがZOA。そのZOAは、現在新たに中央通り付近で2号店を準備中だ。場所はDOS/Vパラダイス ガレージショップ Bargain in 秋葉原とガラパゴス イザベラ店が入っている定貞ビルの2F。窓側にはずいぶんと派手な装飾が施されており、外から見ると、すでにオープンしているかのような印象も受けるが、まだオープンはしていない。扉には「近日オープン」の張り紙がつけられている。具体的なオープンの日付などのアナウンスはまだない。 |
「CD-ROMやCD-Rメディアは円形」という常識を打ち破る、星形と花形に切り抜かれたCD-Rメディアが発売になっている。花形は、10個の半円突起が並ぶひまわりのような形で、レーベル面は周囲が緑色で塗装され、中央付近には格子状に線が入っている。星型は丸みを帯びた5角形で、レーベル面は全面黄色でメガネが描かれている。また、花形には「いつも心に太陽を Don't worry,be happy」、星形には「星に願いを I need You」というメッセージがなぜか印刷されている。記録面は実質8cmCDと同程度の記録しかできないが、ウケ狙いで人にデータを渡す場合などに使うと面白そう。価格は400円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 |
いよいよPentium IIIのリテールパッケージの登場も間近だ。まるでその前触れのように、予価の掲示と実物の展示がいくつかのショップで始まっている。予価は500MHzが89,800円~93,800円、450MHzが63,800円~65,800円(詳細は「CPU最安値情報」を参照のこと)。リテールパッケージの実物を展示しているショップは数店あるが、動作クロックや詳細な仕様などが印刷された部分を紙で覆って隠している例もあり、製品仕様について詳しいことはわからない。パッケージは青色と黄緑色を基調としたデザインで、正面に大きくPentium IIIのロゴが印刷されている。 |