1999年2月27日号 |
出回っているカードの種類は全部で4種類。まず、下位チップRAGE 128VRを積んだXPERT 99(8MB,AGP)が1万円前半の価格で販売されている。しかし、このXPERT 99はデバイスドライバを同梱していない状態で販売されている例がほとんどで、ショップ側でATIのホームページからダウンロードするようすすめていたり、後日レシートなどと引き換えにデバイスドライバCD-ROMを配布するというショップもある。RAGE FURYは上位チップRAGE 128GLを積んだもっとも人気の高いカードで、32MBメモリを搭載したAGP対応製品。TV出力もついて価格は2万円前半。RAGE MAGNUMはRAGE FURYのTV出力機能を削ったもので、価格は2万円を切っている。ここまでが新登場の製品で、さらに一度販売されたことのあるRAGE 128GL搭載AGPビデオカード、XPERT 128が各ショップで1万円後半の価格で販売されている。
リテールパッケージの発売時期が延びつづけてまだ出ていないというのが気になるところだが、数量的にはようやくアキバでRAGE 128搭載ビデオカードが本格デビューとなった格好。特に32MB搭載の本命RAGE FURYが出たというのは大きい。RAGE 128に期待を寄せていた人にとっては、今が購入のいいチャンスと言えそうだ。価格や在庫ショップ状況などは「今週見つけた新製品」を参照のこと。
□ATI Technologies
http://www.atitech.com/
・XPERT 99
http://www.atitech.com/ca_us/products/pc/xpert99/index.html
・RAGE FURY
http://www.atitech.com/ca_us/products/pc/rage_fury/index.html
・RAGE NAGNUM
http://www.atitech.com/ca_us/products/pc/rage_magnum/index.html
[撮影協力:パソコンCity支店とシスペックDOS/V組み立て工房]
このアダプタは、2つのPS/2ポートを持った純然たるUSBデバイスで、PCと接続するとWindows 98の標準HIDドライバをロードし、あとは自由にPS/2ポートをホットプラグ対応インターフェイスとして使用できる優れもの。PS/2ポートは、キーボードとマウスの同時使用、キーボードのみ、あるいはマウスのみでの使用が可能だ。面白いことに、スリープモードに入ったPCを復帰させるための「Wake Upスイッチ」まで用意されている。
いかにもアイデア的にはありがちな製品だが、なぜかこれまでは存在していなかった。それが突然、メーカー名不明のDS068001AとDCS製のDCS UB101という2種類の製品が今週になって登場した(いずれも外観はまったく同じ)。どちらも価格が4,000円近い(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)というのがちょっとネックだが、「どうしてもマイ・キーボードとマイ・マウスをUSBでつなぎたい」という人にとっては、今のところこれが唯一の選択肢だ。
□DCS
http://www.dcscomputer.com.tw/
・DCS UB101
http://www.dcscomputer.com.tw/UB101.HTM
最近のノートPCは薄型になる一方でPCカードスロットが1つしかなかったりするケースもあって、なんでもかんでもPCカードで接続するというわけにはいかず、可能な限りUSBが使えるならUSBでつなぎたいところ。また、PCカードでの接続しかできないデバイスというのは、デスクトップPCとの親和性がなくて困ってしまうが、USBでつながるのであればデスクトップPCとの親和性もOK。この製品はモデムといいつも、「ちょっとコブのついたケーブル」程度の持ち歩きやすい形状なので、特にモバイル用として有効に使えそうだ。
先のPS/2 to USB変換アダプタといい、そろそろユニークなUSBデバイスがいろいろと登場してきそうな気配だ。ME96KTIの実売価格は14,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□オムロン
http://www.omron.co.jp/
・ME96KTI
http://206.79.128.12/product/md/me96kti/me96kti.htm
[撮影協力:ツクモDOS/Vパソコン本館]
ヘビーなクロックアップユーザーの間で有名な銅製Celeron用CPUクーラー「Blizzard-Cel」に、金メッキ・バージョンが登場した。もともと銅製で重量がある製品だけに、金メッキされるとまるで本物の金塊のよう。通常タイプの価格は24,800円、フィンの細かいタイプは27,800円。見た目もゴージャスだが価格もかなりゴージャス。ちなみに、金メッキが搬送中にはがれないよう、わざわざヒートシンクとファン+取りつけ金具は別梱包になっている。世界でもっともゴージャスな黄金のCPUクーラーはAZ’TECで販売中。 |
このところ、ミツミ製のATAPI接続CD-RドライブやCD-RWドライブが急速に出回り、価格の安さもあってずいぶん目立った存在になっている。先週は2倍速書きこみのCD-RWドライブ「CR2802TE」が2万円前後の価格で多数のショップで販売されたが、今週は在庫ショップ数こそ少ないものの、4倍速書きこみのCD-Rドライブ「CR-4801TE」が書きこみソフト付きで22,800円という安さで販売されている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。この価格は、4倍速書きこみの製品ではSCSI接続も含めて最も安い。ATAPI接続のCD-Rというと昔から不安定なイメージがあるが、ショップの話によると最近では売れ行きも好調でトラブルもさほど聞かれないという。ATAPI接続の低価格製品の登場によって、CD-R/CD-RWドライブのユーザー数がまた一挙に増えることになりそうだ。 |
IBMから待望のPalm IIIx日本語版「WorkPad」が発売になった。入力パッドの部分が漢字変換対応に改良され、OSもすべて日本語化された完全日本語化バージョン。黒いボディにシンプルな青いIBMロゴという配色が、いかにもThinkPadを連想させる。Palm関連では総本山とも言えるイケショップ モバイルプラザ(ブロックC1)でも、店内に大量のWorkPadを並べて強力販売中。アイ・ツー Mobile専科 東京3号店によると、売れ行きは絶好調とのことで、久々のモバイル系大ヒット商品になりそう。実売価格は大型店も含めて横並びで49,800円。 |
アキバの電気街全域をビデオアートの展示会場にするという実験的現代美術展「秋葉原TV」が27日(土)からスタートしている。秋葉原電気振興会や各国の大使館らが後援している企画で、各国アーチストのビデオアート作品を電気街各店の商品展示用TVで表示してしまうという大胆なもの。堂々と「開催場所:秋葉原電気街全域」とうたっているところがなんとも斬新。アキバに行けば物欲解消と同時にビデオアートも楽しめるというわけだ。もっとも、現実のアキバの街そのものがすでに特殊なアートになっているという考え方もできそうだが。会期は3月14日(日)まで。
□秋葉原TV(http://www.sfc.keio.ac.jp/~kazhiko/akitv.html) |
秋葉原~筑波を結ぶ常磐新線の工事が進み、JR秋葉原駅周辺の工事も本格的なものになりはじめている。京浜東北線を挟んで電気街の反対側の建設用地は巨大な建設機械が日夜動き回り、最近では新しい秋葉原駅の建設も始まっている。秋葉原駅の完成予想図の巨大看板もたてられ、いよいよ現実味を帯びてきた。この常盤新線の開業にあたって、電気街とは反対の地域が再開発で大きく様変わりする予定で、実はアキバの今後を占う意味でもこの工事の行方は目が離せない。その一端が秋葉原駅完成予想図の中にも表れている。首都圏新都市鉄道のWebにも完成予想図が掲載されているので、興味のある人は要チェック。常磐新線は平成17年に開業する予定だ。 □首都圏新都市鉄道(http://www.mir.co.jp/) |