1999年4月3日号 |
Micron MT48LC8M8A2TG-75チップを搭載したバルク品が8店で販売中で(64MBは7店)、価格は23,400円~27,000円前後。そして新たに出てきたのがプリンストンテクノロジーから発売されたパッケージ品「PD168G」で、こちらはSamsung(SEC)のKM48S8030CT-GAというチップを使っている。4店に在庫があり、価格は25,800円~29,800円。同社はこのPD186Gについて、Web上で「半導体メーカーが133MHz動作を保証しているチップのみを採用」と説明し、今後は東芝の「TC59S6408BFT-75」チップも採用するとしている。ただ、KM48S8030CT-GAについてはSamsungがWeb上でデータシートを公開していないため、残念ながらエンドユーザーレベルではチップの133MHz対応を直接確認することはできない。
また、2月にADTECが市場調査目的で限定販売した東芝製「TC59S6404BFT-80A」チップを積んだ128MHz SDRAM「AD-DVEA128」について新たな動きが出ている。発売当時はチップに関する一切の公式資料がなく、やはりエンドユーザーレベルでは133MHz対応の確証を得ることができなかったが、一部のショップではADTECが配布したというTC59S6404BFT-80Aが133MHz対応品であることを示す東芝の内部資料を店内に掲示し始めている。ただし、資料には「暫定資料」とのタイトルがあり、今現在も東芝のWeb上には同型番のデータシートがなく、先のプリンストンの資料にも同型番が含まれていないことから、エンドユーザー的にはなんとも判断が難しいところ。複数のショップの話によると、同型番チップの133MHz対応をエンドユーザーにアピールするため、東芝が直接この資料を配布するよう働きかけたという経緯があるということから、資料の信頼度は高いのかもしれない。この資料が現時点で「公式な資料」と解釈すると、2月時点で販売された東芝TC59S6404BFT-80Aチップ搭載の「AD-DVEA128」が、遡って初の133MHz正式対応SDRAMだったということになる。
ベースクロック133MHz時代を間近に控えている今、133MHz対応をうたうSDRAMの流通量が増え始めているのは歓迎すべきことだが、現在Webで入手可能なデータシートでチップレベルの133MHz対応を確認できるのはMicronのみで、なんともエンドユーザー的には情報が不足気味で混乱している。いかにも黎明期特有の現象で仕方のない面もあり、この状況はまだしばらく続くのかも知れない。価格についての詳細は「メモリ最安値情報」を参照のこと。
□ベースクロック133MHz対応メモリ「PD168G-128」について
http://www.princeton.co.jp/contents/news/news_contents/199903251508.htm
□Micron Datasheet
http://www.micron.com/mti/msp/html/adsdram.html
□Part Number Decoder - Synchronous DRAM Components - Samsung Semiconductor
http://www.usa.samsungsemi.com/buy/decoder/sdramcomp.htm
□東芝半導体製品の技術情報公開ページ
http://doc.semicon.toshiba.co.jp/
[撮影協力:BLESSとソフトクリエイトFM館とコムサテライト2号店とWAVEEYE秋葉原店]
製品はキャラベルから発売になった「RW-428U/PC」という外付けのCD-RWドライブ。対応書き込みスピードはCD-Rが4倍、CD-RWが2倍、読み込みスピードは8倍という性能を持つ。製品パッケージとしては英語版だが、中には日本語マニュアルや保証書が同梱されている。中をチェックしてみると、製品の本体ケースがかなり大きく、持ち運びにはとても向きそうにないのが難点。そのケースの背面には「MITSUMI MODEL CR-4802TU」という型番シールが貼られており、これからすると製造元はミツミのようだ。
USBで必要なときだけ接続して使えるというのは、特にノートPCユーザーにとって手軽なバックアップ手段として使えるほか、PCカード不要のCD-ROMドライブとしても使えるのでかなり魅力的な製品と言えそうだ。OAシステムプラザ東京本店では、実際にUSB接続したRW-428U/PCを使ってCD-R書き込みのデモを行っているので、興味のある人は実際に見てみるといい。8店で在庫があり、実売価格は36,800円~42,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□(株)キャラベルデータシステム
http://www.caravelle.co.jp/
[撮影協力:アイ・ツーMobile専科とOAシステムプラザ東京本店とソフトクリエイトFM館]
マウスの表面にはテンキーやリダイヤル用などのキーが付いており、2ボタンの中央にマイク、マウス本体手前側にスピーカーが内蔵されている。また、2ボタンのすぐ手前にはLED付きのフックボタンがあり、着信や発信時に点滅するほか、もちろんベルも鳴る。ケーブルはPS/2用とモジュラー用が一体化され、コネクタ付近で分岐する構造になっている。普段はマウスとして使いつつ、電話が鳴った場合やどこかに電話したい場合は、そのまま持ち上げれば電話機として使えるというわけ。
使い勝手はいくぶん犠牲になりそうだが、これを使えば電話機のスペースが不要になり、省スペースに貢献することは確かのよう。ジョーク用として使うか、実用として使うかはあなた次第。実売価格は4,762円~5,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、どんな着信音がするのかを知りたい人は、次のWAVEファイルを聞いてみるべし。
着信音:mstel.wav
□「MousePhone」発売のお知らせ(アルファ・オメガソフト)
http://www.alphaomega.co.jp/mp/index.html
[撮影協力:コムサテライト1号店]
GIGABYTEが発表していたDual BIOS対応マザーボードがアキバに登場。Dual BIOSとは、2つのBIOS ROMを搭載し、一方のBIOSが異常になった場合でも、もう一方の予備のBIOSで立ち上がるという一種の安全機構。このDual BIOSに対応した第一弾の製品として、440BXチップセット搭載Slot 1対応マザーボード「GA-BX2000」が発売になっている。現在扱っているのはロビンマイコンショップのみで、価格は18,300円。Dual Celeronに続くトレンドはDual BIOS? □GA-BX2000(http://www.gigabyte.com.tw/gigabyte-web/products/bx2000.htm) |
ATIの最新ビデオチップRAGE128VRをオンボード搭載した初めてのマザーボードがSOYOから登場した。型番は「SY-6IBM」。440BXチップセットを搭載したSlot 1対応microATXマザーボードで、サウンドチップもオンボードになっている。同型番でRageProオンボードのバージョンがベアボーンキットの中に含まれる形で一度出回ったことがあったが、めでたく最新ビデオチップに差し変わって再登場した。ベースクロックが66MHz~150MHzまで16通りあるなど、設定項目もかなり強力で、言ってみればハイエンドのmicroATXマザーボードということになる。価格は21,800円~22,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □SY-6IBM(http://www.soyo.com.tw/product/6ibm.htm) |
POST(Poewr On Self Test)の状況をLEDで知らせてくれるマザーボードはいかが?Totemという聞きなれない台湾メーカーから、電源投入時のマザーボード自己診断機能(POST)をモニターし、リアルタイムに16進POSTコードをLEDで表示するユニークなマザーボードが登場している。製品は「TM-P2BX」という一見なんの変哲もない440BXチップセット搭載Slot1 対応ATXマザーボードで、AGPコネクタ近くに2桁の88管LEDがついている点がユニーク。これに起動時のマザーボードのPOST進行状況が表示されるため、何かトラブルが発生した場合でもすぐに原因が特定できるというわけ。コードの意味についてはマニュアルに詳しく書かれている。同社曰く「DEBUG ON BOARD」。もしかしたら、これはいろんなパーツを試してトラブル続出が当たり前という人柱用にピッタリの製品かも知れない。USER'S SIDE本店で14,800円。 □TM-P2BX(http://www.totem.com.tw/p-bx.htm) |
2月初旬に外装工事が完了し、突然その全貌を現して話題となったパチンコ店「P-Festa」が今週ついに開店となった。ブロックC2の東京ラジオデパート隣というアキバの一等地に開店するとあって、周囲の注目度は高く、PCショップの店員らの間でもこの話題で持ちきりだ。店内は最近のパチンコ店らしく大変綺麗で、店員もデザインされた制服を着て正装している。開店したばかりとあって、3日(土)はなかなかの客の入りだったが、この電気街のど真中で今後も大繁盛するかどうかについては周囲でも諸説紛紛としている。ちなみに、景品にCPUやHDDのパーツ類がズラリ!などということは、残念ながら(?)なかった。 |