1999年4月24日号 |
このドライブは、7本のトラックを同時に読むマルチビーム方式を採用した製品で、この方式を採用したドライブは全域40倍速の「UCR004010」に続いて2製品目になる。低速回転のCD-ROMメディアから7トラックのデータを同時に読み出すため、騒音を出さずほぼ一定の高速データ読み出しができるというのがウリ。この製品を販売中のTWO-TOP秋葉原1号店でも、値札に「低騒音!!爆速!」と書いて性能の良さをアピールしている。
ドライブはATAPIインターフェイス対応でトレイ型。フロントパネルには、ケンウッドとマルチビーム方式CD-ROMドライブを共同開発したZEN RESEARCHの名前が「POWERED BY ZEN」というかたちで刻まれている。21,800円という実売価格は、従来のCAV方式CD-ROMドライブと比べるとかなり割高だが、低騒音かつ一定した高速データ転送ができるという点にメリットを感じる人、もしくは、とにかく世界最速を求めるという人には注目の一品と言える。
※当初記事において、CDXK-52ATがバルク品との記述をしておりましたが、CDXK-52ATは(株)フリーウェイによる保証付きのパッケージ品として販売された製品でした。お詫びして訂正致します。
□UCR-412(ケンウッド)
http://www.kenwoodcorp.com/j/news/nr_kenwood990203.html
http://www.kenwoodcorp.com/j/news/nr_kenwood990317.html
[撮影協力:TWO-TOP秋葉原1号店]
ひとつは起伏の多いフロントパネルデザインと300W電源を採用したタイプで、もうひとつは滑らかなフロントパネルデザインと250W電源を採用したタイプ。価格は前者が約17,000円、後者が約14,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。色はいずれも緑半透明とオレンジ半透明の2種類で、このあとに紫半透明と赤半透明も出る予定になっている。とにかく色にこだわりたいという人や、人が持っていないようなユニークなケースが欲しいという人にはもってこいの製品。
部屋にクーラーがなく、これから暑い毎日が待っているという人には、涼しげな緑半透明モデルがおすすめ。
□COMTEC KOREA
http://www.comteckorea.com/
[撮影協力:PCiN秋葉原とツクモパソコン本店II]
基本的なハードウェア仕様としては、前者が従来のSound Blaster Live! VALUE相当(デジタルI/Oカードなし)、後者がSound Blaster Live!相当にあたる。特徴は付属ソフトが「Live!Ware 2.0」へバージョンアップしたことで、WaveTable音源が1,024ボイス対応になり、サウンド効果のプログラミング機能などが強化されている。
もっとも目新しいのはリテールパッケージそのもので、新たに「Blaster Mark」なる数値がパッケージ右上に印刷されている。Gamer Editionは1427、Digital Entertainmentは1667という数値になっており、これがトータルの製品としての性能をあらわすかたちになっている。ただし、パッケージにある説明を読んでも、評価項目がデジタル入力数やプログラミング可能なエフェクツ数、CPU負荷率など多岐にわたっているものの、具体的な評価基準や方法が示されておらず、いきなり評価値だけが出てきているのでわかりにくい。Blaster Markは「Creativeオーデイオ製品の持つ価値や位置づけを比較し、分かり易く表示したもの」と書かれていると同時に、「(数値とグラフは)性能を定量的に測定し、図示したものではありません」、「評価基準は今後、持続的に修正されていきます」といった記述もあって、結局のところ客観的な評価数値ではなく、CPUのPR値のようなメーカー独自の製品ランクを示す程度のものと考えるのが良さそう。
なお、発売記念として、Creativeは「Digital Entertainment」モデルを対象にキャッシュバックキャンペーンを開催中。Creative製スピーカーと同時購入すると、5,000円がキャッシュバックされる。
□Sound Blaster Live! Gamer Edition
http://www.creaf.co.jp/sblive/product/gamer-edition/
□Sound Blaster Live! Digital Entertainment
http://www.creaf.co.jp/sblive/product/digital-enter/
[撮影協力:コムサテライト2号店]
その中でももっとも確実視されているのがinfoMagicの製品。すでに数店で日本語版製品パッケージが展示されているほか、32MBバージョンで29,800円という予価を出しているショップもある。早ければ、BLESSは27日(火)、TWO-TOP秋葉原1号店は28日(水)に販売する予定としている。また、BLESSでは16MBのバルク品も29日(木)に入荷する予定があるとしている。ビデオ入出力機能を持ったELSAのERAZOR IIIも入荷が近いようで、Flip-Flapではサンプル品を展示中、ツクモパソコン本店IIではデモを実施している。
TNT2狙いの人にとっては来週が勝負。流通側も連休前にどうしても販売を開始したいと考えているため、少量であっても出回るのは確実のようだ。運が良ければ、各社の製品が発売され、よりどりみどりの状態になっているかもしれない。
TNT2の性能や画質を今のうちに確認したいという人は、今すぐアキバに足を運んで自分の目で確かめることをおすすめする。
[撮影協力:BLESSとツクモパソコン本店IIとFlip-Flap]
現在使用中のマザーボードをDual BIOS化するキットが近日発売される。これはBIOS ROMのソケットに刺して使用するツールで、小型フラッシュメモリを搭載したアダプタのようなもの。マザーボード上のBIOSを複製し、スイッチでマザーボード側のBIOSまたはアダプタ側の複製したBIOSを切り替えて使用することができる。β版BIOSを試す際や緊急時のBIOS ROMバックアップとして使えそう。BIOS ROMの容量別に1Mbit版と2Mbit版の2種類があり、近日中にピーシーアドバンスド 4丁目店に入荷する予定とのこと。予価は5,000円以下。現在サンプル品が店内に展示されている。 |
アキバの老舗ショップ「和知電子機器」(ブロックC1)が自己破産を申請し、店舗も含めて事務所が閉鎖になった。最近の同店はCD-Rメディアやアクセサリー系を中心に販売するショップとして運営されていたが、過去に遡れば今や懐かしいカシオのパソコンFPシリーズを専門に扱うショップとして運営されたこともあるなど、PCショップとしては老舗の存在だった。本社入り口には「当社は4月20日に自己破産を申請いたしました」との張り紙が張られたままになっている。民間信用機関の調べによると、負債は約30億円という。これもアキバの栄枯盛衰劇の現実だ。 □和知電子機器(http://www.mmjp.or.jp/wachi/) |