1999年4月24日号

Celeron/K6-2/K6-IIIの最速モデルが続々とデビュー
Celeron 466MHzとK6-2/475とK6-III/450が店頭に並ぶ

Celeron 466MHzは2.5万円Celeron 466MHz
【Celeron 466MHzは2.5万円】【Celeron 466MHz】
K6-III/450K6-III/450
【K6-III/450は約6万円】【K6-III/450】
K6-2/475K6-2/475
【K6-2/475は約3万円】【K6-2/475】
K6-IIIエンブレムM II-333GP
【K6-IIIエンブレム】【M II-333GP】
誤植ついにでた~!!?
【誤植】【ついにでた~!!?】

 アキバに一挙3種類のシリーズ最速CPUがデビュー。Socket 370用にCeleron 466MHz(PPGA)、Socket 7用にはK6/2-475とK6-III/450の計3種類がショップに出回り始めている。

 いずれもバルク品で、在庫ショップはまだ少ない。

Celeron 466MHzはPPGAのみ

 Celeron 466MHzは66MHz×7で動作する最新型Celeron。出回っているのはSocket 370用のPPGA版バルク品のみで、Slot 1用のSEPP版は出回っていない。在庫ショップは4店と少なく、価格は25,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 在庫ショップ数が少ないのは、フライング販売でもともと数が少ないという理由のほかに、リテールパッケージの販売が解禁となる正式発表が週明けとも言われ、間近に迫っていることと関係があるようだ。実際、すでにCeleron 466MHzのリテールパッケージの入荷は確実で、あとは販売スタートのタイミングを待つばかりと証言するショップが複数ある。

 正式発表直前ながら、バルク品ならばこの週末にすぐに最新型Celeronを購入することが可能。とにかく早く入手して使ってみたいという人は、このバルク品を狙うといいだろう。

AMDのSocket 7用最新CPU 2種類

 AMDからはK6-2/475とK6-III/450が出ている。

 K6-2/475はSocket 7用としては最速のクロックで動作するCPUで、95MHz×5=475MHzで動作する。在庫ショップは4店あり、価格は28,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。コア電圧は2.4V、I/O電圧は3.3Vで、特に形状も含めてクロック以外は従来のK6-2から変わったところはない。変わった点といえばショップの対応で、Socket 7最速クロックのCPU入荷に浮き足立ったのか、ソフマップ1号店"Chicago"は「極秘情報!! AMD K6-3の475MHzが入荷!?」と書いた誤植付きの特大張り紙(K6-2がK6-3になっている)を入り口に出し、さらに、まったく同じ内容が書かれたチラシを大量配布、また店内のあちこちに張り出すという珍事が起きた。24日(土)の夜には修正の作業に入っていたものの、それまでに数人の客から「本当にK6-IIIの475MHz版なのか?」との問合せを受けていた様子。もちろん、これで実害があったわけではないので、ショップ側の期待度と積極性がたまたま裏目に出てしまった微笑ましい春の珍事といったところ。

 K6-III/450は100MHz×4.5=450MHzで動作するK6-III最速モデル。動作電圧はK6-2/475と同じ。販売しているのはフェイスのみで、価格は57,800円。こちらは性能も価格もSocket 7としてはハイエンドの製品ということになるが、なにしろ在庫ショップが1店に限られているため、購入を考えている人は早めに行動する必要あり。なお、K6-III関連の動きでは、フェイスも含めて一部のショップでK6-III購入者を対象にK6-IIIロゴのエンブレムを配り始めている点が目新しい。K6ユーザーには昔から人気のある金属材質エンブレムで、K6-IIIエンブレムが出るのを待っていたという人も多いことから、また人気を呼びそう。K6-IIIの購入を考えている人は、こうしたサービスのあるショップを選ぶというのもひとつの選択方法だ。

実クロックではシリーズ最速のM II-333GP

 実はこのほかにも、ベースクロック75MHz版のM II-333GPも発売になっている。これまで333GPは83MHz×3=250MHzという仕様だったが、新たに発売になった333GPは75MHz×3.5=263MHzという実クロックになっている。これは、先日発売になったM II-366GPの100MHz×2.5=250MHzよりも早い。Cyrixの設定したPR値が低いため、製品の位置付けとしては2番手のパフォーマンスとなるが、Cyrixファンの人にとっては気になる存在と言えそう。販売しているのはBLESSのみで、価格は5,900円。なお、パッケージは金色の突起部分が目立つ旧型となっている。

連休前に最新CPUをゲット

 5月の連休前と給料日直後の週末というタイミングに合わせるように、アキバでは最新CPUが一斉にデビュー。流通がストップして全体的に品薄傾向になりやすい連休に入る前に、最新CPUを入手しておくのが安全かもしれない。

[撮影協力:AZ’TECフェイスT-ZONEミナミBLESS]


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