1999年5月1日号 |
いくつかのショップでは、入荷を知らせる派手な張り紙を店頭に出したり、店内にMS-6905Dを山積みにして売る光景が見られるなど、期待度の高かった製品だけに売る側の気合の入れ方もかなりのもの。メーカーもそれは同様で、製品パッケージはとても綺麗にデザインされ、パッケージに堂々と「Supports Dual CPU Mode」「100MHz FSB Ready」「CPU Core Voltage Adjustable」といった文句を並べ、さらにDual Celeronで動作している写真まで大きく掲載するなど、完全にDual Celeron需要に向けた製品であることを大きくアピールしている。ただし、規格外の動作であるため動作保証しない旨の説明書きも、もちろん裏側に小さく記されている。
アキバのDual Celeron需要はまだ衰えていないことを証明するかのように、この製品はほとんど2枚単位で売れ、とにかくショップで観察していても、異例のスピードで売れて行く。あるショップではレジ待ちの客が全てMS-6905Dを手にしているという光景も見られたほど。実売価格は2,500円~3,480円とややばらついている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。Microstarは、このMS-6905Dの発売と同時に、同社のDual Slot1マザーボードMS-6120NとMS-6905D×2枚のセット品も発売、こちらも好調な売れ行きのようだ。こちらの実売価格は25,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
また、SOLTEKも新型変換アダプタ「SL-02A8」を発売し、こちらも売れ行き好調な様子だ。MS-6905Dとほとんど似た仕様で、Slot 1用のRetention Kitにそのまま対応できるよう、SECCに合わせた外枠カバーがついているユニークな点はそのまま継承されている。実売価格は3,000円前後(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。さらに、AZ’TECではPowerLeap製の変換アダプタ「PL-PII」も連休明けに入荷する予定という。先の2製品とほとんど仕様は同じだが、温度が上昇すると、自動的にクロックを下げて安全運転させるという機能があるという点がユニーク。こちらも発売されればかなりの人気を呼ぶのは確実だろう。
この様子では、まだまだDual Celeronのブームは続きそうだ。
□PL-PII(PowerLeap)
http://www.powerleap.com/whatsnew.html
□MS-6905D(エム・エス・アイ コンピュータ ジャパン)
http://www.msi-jp.com/intro/6905.htm
[撮影協力:ソフトクリエイトFM館とPCiN秋葉原とAZ’TEC]
MVP4はチップセットの中にビデオとサウンドの機能も統合したローエンドPC向けの最新チップセットで、Ultra ATA/66とVirtual Channel SDRAMにも対応している。ただし、P5M4-MのマニュアルではVirtual Channel SDRAMに関しては特に記述がなく、Ultra ATA/66対応ケーブルも同梱されていない。ビデオはTridentのBLADE3Dをコアに使用しており、2Dと3Dに対応しているほか、DVD再生支援機能も搭載しているので、実用で使うには十分な性能を持っている。
ハイスペックな製品ではないが、いったいどの程度のパフォーマンスを発揮するのか試してみたいという人には面白い製品かもしれない。
□P5M4-M(Tekram Technology)
http://www.tekram.com.tw/Hot_Products.asp?Product=P5M4-M
□MVP4(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/products/prodmvp4.htm
[撮影協力:パソコン工房秋葉原3号店]
パソコン工房秋葉原1号店では、Pentium III 550MHzのサンプル品を店内に展示中。もはや見慣れたSECC2カートリッジで、外見からは特に変わったところは見られない。Pentium III 550MHzは発表も間近と言われており、そろそろアキバに出回る前兆なのかも知れない。展示こそしていないものの、このほかにもサンプル品を入手したというショップは複数あり。 |
USB接続デバイスの幅が徐々に広がりつつある中、ようやくUSB接続のHDDも発売になった。(株)システムトークスが発売した「USB-HD43P」は、外付けの4.3GB 2.5インチHDDで、重量は280gしかない。USB接続のため、もちろんホットプラグに対応し、いつでも抜き差しして使いたいときだけ利用することができる。iMacとPCの両対応の製品で、価格は45,800円~49,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。同社はこのほか、USB接続の製品として薄型CD-ROMドライブ、CD-RWドライブ、Zipドライブなどを発売する予定。特にノートPCユーザーに期待の製品といえそうだ。 □USB対応周辺機器シリーズ(システムトークス) http://www.system-talks.co.jp/usb/usb-rl-9904.htm |
先週サンプル品の展示のあった簡単Dual BIOS化ツールは、5月末の登場になりそうだ。(株)バーテックスリンクが正式に発表した直後から各ショップに宣伝用の製品パッケージ付きパネルも配られ、あちこちで展示が行われている。製品名は「ROM焼きだいじょうぶ!」で、歯ブラシのパッケージのような円筒形のビニールパッケージにすべて詰めこまれた格好になっている。リード線やROMが丸見えのため、一見すると小型爆弾のように見えなくもない。BIOSのバックアップなどに使おうと考えている人は、5月末までしばらく待とう。 □ROM焼きだいじょうぶ!(バーテックスリンク) http://www.vertexlink.co.jp/newprod_default.html |
マルチOS環境を実現したいと言う人には気になる製品が登場。5インチベイに設置するHDDセレクタ「Winux」は、接続した3台までのOS起動用HDD(IDE)をスイッチで切り替えられるというユニークな製品。同時利用可能なHDDはOS起動用のHDDとデータ用HDDの計2台で、各種OSに対応している。5インチベイにつける周辺機器というだけでもPCユーザーには魅力的だが、スイッチで起動HDDを切り替えられるというのも魅力的。単に起動用HDDを切りかえるのならば、リムーバブルHDDキットを使えば簡単だが、もっとスマートに切り替えたいと言う人には、このWinuxがピッタリかも知れない。実売価格は6,980円~7,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。 □Winux(アルファ・オメガソフト) http://www.alphaomega.co.jp/multi/winux/index.html |
RiseのmP6が全て出揃った。これまでは最上位のmP6 266のみが手回っていたが、新たにPCiN秋葉原がmP6 166とmP6 233の販売を開始。価格は166が4,500円、233が5,000円。266の実売価格が5,800円程度であることを考えると、モデル間の価格差はあまりない。とにかく「mP6が全モデル揃った」ということに意味がありそう。 |